夢、夢のあと
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/10/05 04:08:12
夢の中では
亡くなった父母が元気でいて
私と一緒にこの家で過ごしている。
でも、二人は
夜の八時になったら
あの世に帰らなければいけないらしい。
八時になった時、
私はたまらず二人を抱きしめて
「おとうさん、おかあさんが帰ってきてくれて、
よかった、本当によかった」
と言っておいおい泣く。
夢から醒めれば
二人はいない。
帰ってきたわけでもない。
この世からいなくなって既に久しい。
寝床の中でその事実を嚙みしめる。
夢の中でも
夢から醒めても
私は二人を求めている。
いつまでも私は私の儘だ。
その事実を一人嚙みしめる。
外では雨が降っている。
母の通夜の時のような雨が。
私は既に
夢の中の出来事が、
現実と区別できなくなっているので、
母はもう何度も死に、
そして何度も生き返ってます。
なんだかゾンビのようですが、 ☆\(ーーメ)
でも、毎回、母は死んでしまうので、
その度、私は夢の中と夢の後で泣いています。
両親が帰らなくてはいけないのは、
お盆のイメージがあるだけでなく、
これが束の間の幸福であることを、
失われた日々であることを、
夢のどこかで
私自身、分かっているからでしょう。
夢の中で会う度に、
私はうれしく、しかし悲しく、
ですから、こればかりは、うとうとさんに、
「いつか会いに来てくれますよ」なんて、
テキトーな慰めを告げるつもりはありません。
なぜなら、
夢から醒めた時、
私は決まって、
葬儀が終わり、
親戚が引き上げた後の、
がらんとした家の中に一人だけ残されたあの時の思いを
何度も繰り返していますから…。
新参者であちらの生活に慣れるのに必死なのかなぁ。
娘の存在を忘れるほど快適に楽しく暮らしているなら、それもいいけど・・
この世は住みにくくなるばかり。
夢の中での話題は何だったのかしら。
門限があるなんてシンデレラかかぐや姫のようですね。
山田太一作『異人たちの夏』という小説があって、
映画にもなりましたが(映画より小説の方がいいです)、
亡くなった人と
不意打ちのように邂逅する時が
人にはあって、
そんな時は、
決まってこちらの方が、
向こうの世界に近づいている時。
この世よりも、
あちらの方が愛しく
懐かしいのだと思います。
お返事、遅くなりました。
両親が笑顔かどうかは、
二人とも人知では与り知らぬ人ですので、
私には何ともわかりません。
私にわかるのは、
私はいつでも失ったものが恋しくて泣いているということだけです。
離れてみると どんなに愛情を注いでくれてたのかわかります
ご両親は きっと安寿さんに会いたくて夢にいらしたのですよ
元気でいるのをみて 安心されたから帰られたのかな
また会えるといいですね^^
親子の絆でしょう・・・
幾つになっても、親は子を思い、子は親を慕う物
よく人は「孝行したい時には親は無し」と言います。
でも、元気で暮らしているあなたの姿を両親は見て~きっと笑顔です☆