☆駅
- カテゴリ:映画
- 2013/09/14 00:01:54
かなり前の映画ですが、三つのストーリーのオムニバスでそれぞれに見所があってなかなかオススメの作品ですね。個人的にはこの頃の高倉健が一番いい役者をしていたと思っています。
【スジ】
1967年1月 直子
刑事である英次(高倉健)は雪の降り続く銭函駅ホームで、妻の直子(いしだあゆみ)と、四歳になる息子義高と共に汽車を待っていた。離婚したのである。ただでさえ苛酷な刑事なのにオリンピックの射撃選手に選ばれ英次は家庭を顧みない生活をしていたため直子が浮気をしたのである。直子は動き出した汽車の中で、英次に笑って敬礼する(これ凄い演技です)。その後、英次の上司である相馬(大滝秀治)が検問中に連続警察官射殺犯に射殺された。
1976年6月 すず子
英次の妹(古手川祐子)冬子が、伯父の勧めた見合の相手と結婚した。英次は妹の心にとまどいを覚え、振られた義二(小松政夫)は結婚式の夜に荒れた。その頃、英次は赤いミニスカートの女を狙う通り魔を追っていた。増毛駅前の風侍食堂につとめる吉松すず子(烏丸せつこ)の兄五郎(根津甚八)に容疑がかけられた。そんなすず子は雪夫(宇崎竜童)の子を堕した。そして、雪夫は英次が刑事と知ると犯人逮捕の協力をかって出た。雪夫はすず子に結婚を口実に五郎を呼び出させた。誰もが全て分かっていたのであるが、五郎は現れた。
1979年12月 桐子
英次は雄冬に帰ろうと、連絡船の出る増毛駅に降りたが、船は欠航になっていた。仕方なく英次は居酒屋に入った。一人で切り盛りする桐子(倍賞千恵子)の店だが、年末で客は誰もいない。二人は大晦日に留萌で映画を観た。その後二人が結ばれるのであった。英次は、初詣の桐子を見つめる一人の男(室田日出男)に気づく。それはかつての連続警察官射殺犯であった。そして、桐子のアパートで英次は連続警察官射殺犯を射殺する。桐子は警察に通報しながらも犯人をかくまっていたのであった。札幌に戻る前、英次は桐子を訪ねる。いつものように「舟歌」が流れる店で桐子の後ろ姿が哀れであった。