金狼の重圧 『エデン編』…8
- カテゴリ:自作小説
- 2013/07/31 22:07:32
「とりあえず、オアシスシティの同期のやつに聞いてみるしかないな…」
ユウジもそう簡単に情報があるんなんて思っていなかった、しかし今はオアシスシティの目撃情報しか手がかりがない。メトロポリスにはウルフの痕跡は皆無だった。
シンはユウジを椅子へと座るように促す。
「さっき、病院に行ってきたんだ」
この派出所へ来る前にウルフが入院していた病院を訪ねていたユウジの落胆は、行ってきたと言う言葉だけでシンに伝わる。
「いなかったか…」
「ああ…でも、退院じゃなかったんだ」
その病院の看護師に聞き込みをしてみたが、有効な情報は得られなかった。と言うか、個人情報の観念から得ることができなかったのだ。
「ただ、オアシスシティの病院に転院したって事だけは教えてくれたよ。病院名は教えてくれなかったけどな」
「…そうだろうな。俺たち身内じゃねえし、友達ってわけでもないしな…」
「熱心に聞いたら少しだけウルフの様子を教えてくれたよ…ウルフは快方に向かっていたらしい。より改善のため都会の病院よりも、自然豊かなオアシスシティの病院へ行った方がいいってことで1年ほど前に転院したらしい」
「ウルフは快方に向かっていたのか、じゃあやっぱり今の復活もじゅうぶんありえる話なんだな」
シンはユウジのためのお茶を淹れていた。ユウジはありがとうと礼を言いながら湯呑を持ち口にまで持っていったが飲むのをためらう。
「どうした?飲めよ」
「今からオアシスに行くつもりなんだが、情報が無い状態で闇雲に探して本当に見つけられるのか…それが少し不安でな…たとえウルフが見つけて欲しいと思っていても…」
「見つけて欲しい?」
「ケンがそう言ってたんだよ。あいつに言われて俺もそう思った」
一度胸元まで戻した湯呑をそっと唇へ当てる。そしてゆっくりと一口飲んだ。
「ウルフが復活していたとしても、あの4年前のことで堂々とメトロポリスに帰って来ることがでないと思うんだよ…だから、俺たちから迎えにいく」
「なるほどな」
メトロポリスの郊外の派出所は静寂をつんざく無粋な電話のベル音も鳴ることなく、いつもより静かに時が過ぎていた。
ここはウルフがいるオアシスに近い。そのことが静寂を作りだしているかもしれないと思うユウジだった。
2・3カ月ぶりくらいですかねwww
最近できなくてすいません_(._.)_
これからはできる時間があったら、やろうと思います!!
よろしくおねがいします☆
ステキプレゼントしますね!!!!!!
早く迎えに行ってあげて!
ウルフ待ってるよ!
みんな待ってるよ!
早くゲンキな姿見たい!