Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


ある男子高校生。 *短編小説*(コメディ)


俺の名前は城野 陸( じょうの りく )
俺は、何故だか女子にモテない。不思議な事に、モテない!!

「 …という事で、今日はそれについて議論する。 」

「 それって何だよ… 」

呆れたように呟いたのは俺の親友、三村 亮( みむら りょう )
こいつは、無駄にモテる。クールキャラだからか、何故かモテる!!!(激怒)

「 …亮っちはイケメンだからわけんねぇんだよなぁ~?ああ、羨ましい。 」

そう嘆くのは俺の仲間、つまり相棒の 竹田 猟牙( たけだ りょうが )
コイツはある意味俺の仲間だが、俺よりはモテる。金髪なんかしやがってこのヤロウゥ。

「 だよなぁ、羨ましいよなぁ!!!! 」

俺が拳を握り締め、嘆く。
猟牙は何度も激しく首を縦に振る。

そんな姿を見て、呆れる亮。

「 はあああぁ… 」

とても深いため息をつきやがった。

「 んだよ、亮!!ケンカなら表出てやろうぜぇええ!! 」

「 はぁ?ふざけんなよ、馬鹿。 」

「 バッ…!!! 」

クールな顔でそんなことさらりと言いやがってコンチクショウめ。
いますぐ…そのクールな顔を…

「 ぶった切る!!! 」

俺が拳を振り上げた瞬間…

パッチーーーーーンッ!!!!

「 アゥチ!!! 」

頬を平手打ちされた──。
気づけば、俺の頬は手形で真っ赤だった。

「 鼓膜破る気かオメェッ!!! 」

「 それはこっちのセリフだよ。 」

「 この野郎…イケメンだからってぇ… 」

「 まーまーまー!!おちつけって!!亮っちも、陸っちも!! 」

「 うるせえ!!お前だって最近モテてきてるだろーがぁあ!! 」

そう叫ぶと、沈黙が続いた。
そして、呆れた様子で亮がイスに座る。

「 ったく、じゃあ…何を話せばいいんだよ。 」

両腕を組み、足を開いて尋ねる亮。
俺は少し落ち着いて、椅子に座った。

「 えー、コホン。気を取り直して…。なぜ女子にモテないかを議論するぅ!! 」

「 おー!! 」

パチパチパチ…!!!

猟牙はわざとらしく、拍手をしている。
亮はその姿を見て、また呆れている…。

「 センキウ、センキウ!!! 」

俺はまるで国民に手を振るかのように、手を振る。
亮はため息交じりにこういった。

「 じゃあ、まず…、お前が何故モテないからかはじめようか。 」

「 はあ!? 」

「 ぉー!!賛成ー!! 」

パチパチパチ…!!!

猟牙はまた拍手をする。
今回は本気の拍手のようだ…。

完全に俺をなめている。

「 お前らいい加減にしろよ!?なめてんのかああ!!! 」

「 え?別に? 」

「 陸っちを優先してやってるんだよ!! 」

「 嘘つけええ!!! 」

コンコン…

「 なんだああ!? 」

叫び声を開けると、恐る恐るドアが開けられた…

──ガチャッ!!!

「 んなああ…!! 」

シンプルな扉から出てきた顔は史上最強の美女。
長いロングヘヤがまっすぐに輝き、赤茶色の髪が光っている。

「 ま、まさに…天女… 」

「 へ? 」

「 ああ、なんでもありません!!何かようですか!? 」

「 あ、あのぉ…、お邪魔でしたか? 」

美女はリスのように小さく首をかしげる。

「 い、いいいい、いえ!!//// 」

美女の輝きに負け、ついに噛んだ。

「 え、ええと… 」

「 どうした、なんか用か? 」

亮が前に出る。

「 うるっせえ、亮は黙ってろ!! 」

「 あ、あのぉ!! 」

「 は、はい? 」

「 …城野君、来てもらってもいいですか? 」

「 え、お、俺ぇ? 」

「 は、はい!!あの、いいですか…? 」

美女はまた首をかしげ、目を潤した。
その状況で、断るはずもなく…

「 もち!!!いきましょう、いきましょう!! 」

俺は見せ付けるために、美女と一緒に部室からでも見える場所へ移動した。

「 さあ、用件はなんでしょう!? 」

この流れは、完璧告白だろ!!!

「 え、えと…、こ、これぇ… 」

美女は真っ白に輝く手紙を俺に差し出す。

「 …こ、これは…ラブ 」

「 これ!!三村君に渡してください!!お願いします!!/// 」

「 …へ? 」

「 で、では!!!/// 」

美女は俺を置いて、すばやく帰った。
俺は、その場で脱力。両手とひざを地につけた。

「 く…くそう… 」

まさに漫画に良く出る絶望したポーズ。

「 こんなオチありかよぉぉお… 」


ー部室ー

「 お、手紙もらって喜びのあまり脱力してるなぁー!! 」

「 あれ、本当に喜んでるのか…? 」

「 あ、手紙クシャクシャにした!!! 」

「 …何があったんだ(汗) 」

陸がモテる日は来るのでしょうか…?

※実話ではありません。




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