君の笑顔 *短編小説*
- カテゴリ:自作小説
- 2013/07/28 23:17:43
君の笑顔は見てるだけで幸せになる。
今だってそうだ。君が隣で笑ってるだけで笑顔になれる。
「 あはは!!この番組おもしろいなぁっ!! 」
私のほうを見て笑ってるんじゃなくても…幸せ。
哀れだって思うかもしれないけど、本当に幸せなんだよ?
「 あの番組さぁ~、見たぁ? 」
君が友達に話してるときの笑顔…見てるだけで笑みがこぼれる。
でも、見てるしかできない私には絶対に笑いかけてくれないんだ。
「 ねぇねぇ、昨日のさぁー 」
「 ああ、あれ?おもしろかっただろぉ? 」
私はけして美人とはいえない顔。
君の周りに来る女の子は皆輝いてるよ。
「 … 」
毎日、鏡を見て思う。
君の隣に行くためには、もう少し…美人じゃなくちゃ。
でも、顔は変えれない。整形でもしない限り。
それはわかってる。
…でも、どうしてだろう。
整形とかじゃなく、ありのままの私を見て欲しいんだ。
欲張りかな?
そんな事考えてるのにね…
「 あはははっ!! 」
君の笑顔は私に向いていないんだ。
悲しいっていう言葉…吐き出したいのに、吐き出せない。
「 … 」
君に近づくために、私は頑張ろうと思う。
「 あ、あの!! 」
「 ? 」
「 …き、昨日のテレビ、見たぁ? 」
君がいつも話題にしてるアニメの話を持ちかける。
すると、君はようやく…
「 あははっ、みたよー!! 」
私に笑顔を向けてくれた。
特別な感情もこもってないだろうけど…けど…
それでも、嬉しかったよ。
「 あははっ 」
少しずつでいいから、もう少し君の近くで見たい。
ー夏祭りの日ー
「 わぁー!!綺麗!! 」
私が笑って、花火を見上げる。
「 おぉ、だなぁ。 」
今回は君の隣で…笑顔が見れる。
君の横顔をみつめながら、私は笑みをこぼす。
すると、彼は私の視線に気づいたらしく…
「 何見てるんだよ。 」
「 べ、べべべ、べつにぃぃぃい…/// 」
「 …こっち見てみな。 」
彼に言われたとおり、見上げると、突然唇が重なった…
「 ほ、ほぇ…? 」
突然の事で、わけがわからなかった。
だが、彼も顔を真っ赤にしている。
「 …ふ、ファーストキスだから。 」
そう一言呟いて、顔を伏せた。
「 あはははは!! 」
私はその瞬間、最高の笑顔ができた。
「 な、何笑ってんだよぉ、もー!! 」
といいながらも、彼も笑っていた。
私達は、お互いの笑顔を見て幸せに浸った。
君の笑顔を離したくない。
君の笑顔をずっとこの場所で見ていたい。
永遠に、君の隣で。
※実話ではありません。こんなんあればいいなw
夏祭りに女子と行ける日が自分には来るのかな笑
短い文に甘酸っぱさが詰まってますね*