Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


ストロベリーラブ *12話*

斉藤苺華…特に何もない平凡な女子。この春、初めて恋という存在を知る事になる。
日村一樹…同じクラスになった。苺華の心を奪う。クールに見えるがそうでもない。
長谷川香理奈…かつて苺華と仲が良かった女子。今回のクラスで偶然再会を果たした。
宮木功…イケメンだが、バカ。香理奈の心を奪いかけているらしい。
─────────────────────────────────────
第十二話 『 壊れかけた心 』

「 …学校行かない?風引いちゃうよ。 」

そう呟いたのは香理奈だった。
本当は学校なんか行きたくないはずなのに…。
…ここで無理させたらいけない、私がなんとかしてあげなきゃいけないんだ!!

「 香理奈、今日は休みな? 」

そう言うと、香理奈は涙を溢れさせて頷いた。

「 …ごめんね、迷惑かけて。 」

「 んーん。迷惑なんて思ってないから大丈夫。 」

私はそう微笑み、一人で学校方面に走った。
大丈夫、走ればなんとか間に合う距離なはずだっ…。

香理奈をこの雨の中一人で帰らすのは気が引けるけど──。
香理奈なら…大丈夫…。信じてるから──。

「 ……。 」

そんな風に思いながらもどこかで思っていた。
「 自殺してしまうんではないか…? 」と。

今思えば、第二理科室にどうしてわざわざ入ったんだろう。
…その目的は一つ。【 死ぬため 】だったのかもしれない。

「 …香、香理奈。 」

そう考えると、足が止まった。
そして、Uターンして香理奈のほうへ走っていった。

「 香理奈ぁっ…!! 」

さっきの場所に着くと、香理奈の姿はもうなかった──。
その近くを探してみても、香理奈の姿はもうない。

…まさか、もう家に帰ってるのか?
1度、おばさんに電話を掛けてみた。

PLLL....

『 はい、もしもし? 』

「 あ、おばさん!!あの…香理奈…帰ってきてます? 」

『 香、香理奈ぁ?どうして?学校でしょ? 』

「 あ。いないならいいんです!!!ではっ…!! 」

『 え。あ。苺華ちゃんっ!? 』

────ブチッ。

「 うわぁ。おばさん、ごめん!!! 」

私はiPhoneに向かって言った。
…でも、今はそれどころじゃないんだ。
香理奈の安否が…安否が知りたい!!!!

ていうか…、家にも帰ってないなんてマジでやばいよ…。
香理奈が行きそうな場所って言われても思いつかな───

ドォォォンッ…!!!!!

「 …え? 」

真後ろの道路で大きな音が聞こえた。
電話をしていてまったく気づかなかったけど…

「 きゃああああ…!!! 」

女性の声が響き渡る──。
それと共に倒れた人の頭から血が流れる。

「 救急車だ!!救急車ぁ!!! 」

勇敢なサラリーマンの声と共に電話をする人。
…私は、私はただただその倒れた人を見て呟くだけだ。

「 …香理奈? 」

ピーポーピーポーピーポー…

※実話ではありません(続く)

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2013/07/23 00:34
香里奈ちゃん…
大丈夫ですかね?
アバター
2013/07/22 16:55


感激しました(/-\*)
上手ですね爆


アバター
2013/07/22 16:52



すいませんm(__)m


小説楽しくて…
こそこそよんでました笑






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