Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


ストロベリーラブ *10話*

斉藤苺華…特に何もない平凡な女子。この春、初めて恋という存在を知る事になる。
日村一樹…同じクラスになった。苺華の心を奪う。クールに見えるがそうでもない。
長谷川香理奈…かつて苺華と仲が良かった女子。今回のクラスで偶然再会を果たした。
宮木功…イケメンだが、バカ。香理奈の心を奪いかけているらしい。
─────────────────────────────────────
第十章 『甘い甘い練乳に包まれた。』

「 …好き。 」

「 えっ……? 」

とうとう告げてしまった本当の気持ち…。
ただただ目を丸くして私を見ているだけの君…。

何を言われる?なんて顔をされる?引かれてる…?
私はふいにうつむいて君の足元を見つめる事しかできない…。

「 ……。 」

「 ……。 」

沈黙が続く──。君も、私も、何も言わない。
やだ…このまま終わっちゃいそうで…怖いよ…。
次第に視界がぼやけ、そして小刻みに体が震える──。

君の足元だけしか見れない…。
やばい、やばい、涙が地面に落ちてしまいそう…。

「 …え、えーと。 」

「 へっ…? 」

もうダメかと諦めかけたその時…、君が声をかけてくれた。
恐る恐る顔をあげてみると、そこには赤面した君の姿が──。

「 え…。 」

片手で口を塞ぎ、顔を少しだけ隠しながら言う…。

「 え…と…。その、俺でよければ…その… 」

だんだんと声が小さくなっていく君。
そして、君は目を逸らしながら小さな声で呟く…

「 ょろしく…//// 」

「 えっ…!?/// 」

そして、君は口元を完全に片手で塞ぎきった。
私も両手で口を塞いだ。…あまりにも嬉しすぎて…。

「 ……。 」

「 ……。 」

また私達の沈黙が始まった──。
そして…気づいた。
出かけていた涙が、溢れかえっている事を──。
まあ、きっとうれし涙だけど…。

今頃…この保健室の先で香理奈も幸せになってるだろうなぁ。
宮木君も「 長谷川が好き。 」って言ってたしね。

もしかしたら香理奈も両思いになって付き合ってるかも…。

「 …あ、あの。 」

「 は、はいっ…? 」

突然口を開いた彼。

「 …ありがとう。 」

「 え?何が…? 」

「 …俺を選んでくれて、ありがとう。 」

「 …!!/// 」

なんだかこれから…すごい幸せになりそう…♪

※実話ではありません(続く。)

アバター
2013/08/14 03:08
このWカップルに何が待っているのか‼w

楽しみです^^❤
アバター
2013/07/21 18:41
うわぁあああ!!  よかったです!!

続き気になります



月別アーカイブ

2019

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.