Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


ストロベリーラブ #6

斉藤苺華…特に何もない平凡な女子。この春、初めて恋という存在を知る事になる。
日村一樹…同じクラスになった。苺華の心を奪う。クールに見えるがそうでもない。
長谷川香理奈…かつて苺華と仲が良かった女子。今回のクラスで偶然再会を果たした。
宮木功…イケメンだが、バカ。香理奈の心を奪いかけているらしい。
─────────────────────────────────────
第六章 『鳴り響く幸せの音色。』

「 ~♪~♪ 」

私は大好きな歌を聴きながら、iPhoneをリズムよくタッチしていた。
一文字、一文字、気にしながら…。

( これだったら、誤解招くかも! )

そう思ってはまた文を消し、最初から書き直していくのだ。
「今何してる?」これじゃ彼女みたい…。
「元気?」これじゃ今日あったばっかりなのにってなる!

「 あああ、もう!どうすればぁ… 」

私は悩みに悩んで思いついた。

「 …そうだ、お兄ちゃんに聞けばいいんだ! 」

実は私には年上の兄がいて、いつもこういうのを頼りにしている。
早速お兄ちゃんの下へ直行した。

「 お兄ちゃ~ん! 」

リビングで勉強をしている兄の肩を叩きながら私は尋ねた。

「 お兄ちゃん、お兄ちゃん!女の子からきたら不自然じゃないメールって何!? 」

「 は、はあ?なんだよいきなり… 」

「 いいから! 」

「 …”今何してる?”でいいんじゃねーの? 」

「 ……。 」

「 …い、苺華? 」

「 お兄ちゃんのボケナス!!! 」

「 は、はあ!? 」

私はお兄ちゃんに一発食らわし、部屋へ戻った。
でも、なんだか少し嬉しい気もした。

”今何してる?”っていうメール…おかしくないんだ。

「 …… 」

これで何か起こったら兄のせいにしようと決意し、私は送った。

『 今何してる? 』

シンプルに絵文字なしのメールだ。
こんな女らしくないメールで返信してくれるのかなっ…。

───バクバクバクバク。

ただ悪戯に時間が過ぎ、心臓の音が速くなる。

「 ああ、変な時間の間やめてよぉぉ…。 」

私は机に顔を伏せて、考え込んだ。
すると────…

ヴー、ヴー、ヴー…

「 うわ! 」

机の上に置きっぱなしにしていて、頬に振動が来た…。

「 …っ 」

iPhoneを覗くと、相手はもちろん彼だった。
返信をしてくれたようだ。

「 …… 」

メールの用件を見た。

『 今は勉強してる。 』

「 …!/// 」

すごくシンプルなメールだったが、それだけで嬉しかった。
もう、一日中舞い上がってしまいそうだ。

「 きゃぁぁぁぁ~…/// 」

枕に顔を押し込み、叫んだ。
この喜びが、ばれないように…///
そして、星に願った。

「 明日はもっといい事がありますようにぃ! 」

だが、立て続けにいいことがおこらない事は私だって知っている──。
…そう、知っているんだ。

※実話ではありません。

アバター
2013/07/18 00:49
読んでてキュンキュンしますっ( ´ ▽ ` )ノ♡

続き楽しみにしてますね‼
広場からでした〜!
アバター
2013/07/17 18:36
どっきどきです=


続き楽しみです



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