連続紙芝居 やまとの聖者✡水晶髑髏 第3話
- カテゴリ:自作小説
- 2013/07/14 10:15:21
見よ!水晶髑髏と名乗った怪人物は、頭が水晶の骸骨だ!
体には、白地に赤の太陽の模様の入った鎧を着ている。
背には、真っ赤なマントだ。
腰には、刀の柄のようなものをさしている。
「瑠璃子よ。安心するがよい。美代はこの水晶髑髏が助けよう。」
「あなたは・・・」
呆然と立ちすくむ瑠璃子をよそめに、水晶髑髏は触手に向かうとつかんで引っ張った。海から伸びていた触手は持ち上げられその全体を現した。
尖がった胴体からたくさんの触手が出ている。
「いでよ!嗚璃陽金(おりはるこん)の刀!」
水晶髑髏は嗚璃陽金の刀の柄を天にかざした。柄の先端には大きな水晶が付いておりそこからプリズム光が発射された。
「ロッククリスタル!変化(へんげ)!」
プリズム光は透明な光の刀になった。水晶髑髏は嗚璃陽金の刀を美代をつかんでいる触手に振り下ろした。
ギャギャギャギャー
怪物の触手から煙があがり、美代は空中に投げ出され海に落ちて行った。しかし間一髪、海に飲み込まれる瞬間水晶髑髏の腕の中に抱きかかえられた。
触手から煙をあげている怪ロボットの頭頂部が開いたと思うと、中から何者かが現れた。顔になにやらお面のようなものを付けている。
「水晶髑髏め!よくもこの鉄面鬼(てつめんき)さまの邪魔をしてくれたな!黒髑髏(くろどくろ)さまの命により世界征服に邪魔な世界中の愛の子を抹殺するのだ!」
「愛の子は、この世界に愛と誠実な心がある限りこの水晶髑髏が守ろうぞ。」
水晶髑髏のひとみが輝いた。
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