Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


ダイスキな君へ ~読み切り~

ダイスキな君へ、一言だけ言いたい。

「ダイスキ」....、もうコレだけ伝えたいんだ。でも…、人間って不思議だね。
…たったこの一言を言うだけで、何日も、何ヶ月も掛けている───。
皆はこんな姿を「バカだ」と笑う?それとも、「頑張れ」と励ます?
------------------------------------------------------------
──ザァァァァァァァァァアッ....
「うわっ、まあまあ降ってるなぁー」
正門の前で、屋根に隠れながら、空を見上げる。
私、三上 梓(15)。中学3年生というバリバリの受験生です。
今ちょうど梅雨時期の6月で、ここ最近雨が続いていた──…
…が、不覚にも傘が盗まれてしまい、私は今傘が無い状態なのだ。
「クソォ、濡れて帰るしかないのかぁ…」
またもう一度、空を見上げる。
空は、灰色に曇っており、まるで灰色の絵の具を塗りつぶしたようだった。
「梅雨のバカヤロー。」
大雨の音でかき消されながらも、私はポツリと呟いた。
そして、一歩前に足を進めた瞬間────…
「…うわぁ、降ってるなぁ」
(ビクッ......!)
後ろから聞こえた、私を虜にする、低い声──。
ものすごく小さな声だったが、私の耳にはハッキリと聞こえた。
「…あれ、日野?」
「…三上」
目が合ったその瞬間──…、私の心はまたやられた。
「っ!///」
ふいに目を逸らしてしまった…。
日野はあまり人と目を合わせないタイプだから、私も合わせて話したことなかったし…
初めて目があったから、ものすごい今…胸の奥で爆発音がした。
「…はぁ」
日野は、ゆっくりと一歩、一歩近づいて来て、私の隣に立った。
なんだか気まずい空気…。場を和ませないといけない。
「…ふ、ふふふ、降ってるねぇ!」
いつも以上に同様し、そして大きい声になってしまった。
だが、そんな私にいやな顔一つせず、優しく微笑んで──
「そうだな」
と、言った。
やっぱり小さな声で、かき消されそうだけど…私の心にはしっかり届いた。
「っ…」
また…私は心をやられ、話せなくなってしまった。
こんなチャンス、滅多にないのに。
そんな時─────…
「な、なあ」
「へっ?」
日野から話しかけてきた。
ビックリした…、話しかけられるなんて、初めてだ。
「…は、はい?」
「…傘、ねえの?」
「…え、ああ、うん。盗られちゃってさぁ」
「…そ、そうなんだ」
「…う、うん」
「………」
「………」
ああ、本当に恋って不思議だ。
いつもだったらここで(それだけかよっ!)ってツッコんでしまうのに…
日野だからだろうか…?頭の中がお花畑状態だ。
せっかく、日野がくれたチャンスだ。ちゃんと広げなくちゃ意味がない。
「…あっ、あのさ!日野っ…」
「…んっ、ん?」
日野が少しビクついた。
…またいつも以上に大きな声を出してしまった。
「…え、えぇーと…その、日野…もさ、傘ないの?」
「…ぇ///」
「……?」
なぜか、この質問に日野は顔を真っ赤にして固まってしまった。
なぜだろうか?傘に何か意味でもあるのか?
「…あの、ひ、日野?」
「…そ、その。ある…けど…」
「…え、あ、あるんだぁ~…」
私は疑問に感じた。なんで日野は傘を差して帰らないんだろう?…と。
どうしてわざわざ私の隣に立って、話してくれていたのか…?と。
まさか…、日野は…
「待ってくれてるの…?」
「えっ!?べ、別にそんなんじゃっ…!///」
顔を真っ赤にして、これまでに見たことのない動揺っぷりだ。
これって…もしかして期待していいの…?
「あ、あのさぁ、日野…。私…傘盗られちゃったからさ…、入れてもらっても…いい…?」
「え…、べ、別に…いい…けど…?////」
「あ、ありがとぅ....///」
「ぅ....ぅん////」
お互い、体を近づけ、小さな傘に入った。
お互い小さな声で、かき消されちゃってたけど…
私の心にはしっかりと届いたし、聞こえたよ。…君の声。
「あ、あのさ、三上」
「…?」
「…メアド…聞いてもいい…?///」
「…い、いいよ///」
まだまだな二人だけど、何か進展がある予感。
これからも、ドキドキさせてください。

ずっと、ずっと、ダイスキ。

※実話ではありません。

アバター
2013/07/13 22:06
上手いけど、うまいけど、
なんだか言いたいことが詰まり過ぎて
いっぱいいっぱいな感じがしないでもないですb

もう少し力が抜けるといいんでしょうかね~

それか、行間をもう少し工夫して読みやすくすると
いいかもです~b
アバター
2013/07/04 20:01
面白いです!

続きあったら読んでみたいです!
アバター
2013/07/04 07:51
あいちゃさんいままでありがとうございました^^
いつもお話し相手をしてくれてありがとうございます♥

今後もうニコッとを辞める事を決心しました。いままで本当にありがとうございました。
またいつか出会えるといいですね♪それまではお元気でお幸せに人生を送ってください^^



月別アーカイブ

2019

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.