家族のビックリな話~父の闘病生活
- カテゴリ:家庭
- 2013/06/23 16:48:42
「今日は負けて日にならず」
入院中だった父のリハビリのため、日記を書かせていた。
脳溢血で『今夜が山です』と言われた病室は、八人部屋にカーテンで仕切って機材を詰め込んであるだけ。もちろん、ベッドはすべて塞がっている。
「この病院は重症者が多すぎるのよ」
と漏らした婦長の顔には疲れが見えている。
幸いなことに、一命をとりとめたものの、記憶がとっちらかっている。
家族の顔も区別不能だったが、リハビリが功を奏したのか奇跡的な回復をして、二ヶ月後には働きに出られるまでになった。
ところが、脳溢血の入院中に癌が見つかって、手術不能と判明。
二年間、元気に働いて、容体が悪化。
癌で入院してからは半年ほどで他界した父。
「イタタ・・・」
と痛がるのでナースコール。
「どうしました?お父さん」
駆けつけた看護婦さんに、
「大丈夫ダイジョウブ、絶好調~♪」
と、父。
が、看護婦さんが去ると再び、
「イタタタタ・・・」
(父よ、なぜ看護士に強がる)
おそらく自分の病状を自分以上に知っているであろう看護士相手に見栄を張る・・・。
そんな性格の父であったようです^^:b
ほんとうに「おいっ」ですよね^^;
まあ、家族にぼやける分、他には見栄が張れたのですね(^^)