心の浄化
- カテゴリ:家庭
- 2013/06/22 16:27:02
私達の心は外界に反応しやすいようにできています。
内に向けるのが難しいだけに、私達には心を見つめる訓練が必要なのです。言葉を一定期間断つと、感覚が鋭敏になり、心は内側に向きやすくなるために自分の心を見つめやすくなるのです。これが無言の行の効用です。
これまで何度も指摘したように否定的な思いが私たちの想念帯を曇らせ、潜在意識からのインスピレーションを受けにくくしているのです。ですから生まれてから今日までに蓄積してしまった否定的な思いを取り去り、修正することが大切なのです。
そして心の曇りが取り除かれたときに、真我からのメッセージを受け取ることが可能になります。このような理由で心の大掃除が必要となるのです。
心の浄化法は、瞑想を主体として行いますが、具体的な方法については後に譲るとして、心の洗濯を進めていくと私たちの運命は自然と自分が望む方向へ展開していきます。なぜなら、私達の潜在意識は心を浄化すると、方法論まで教えてくださる上に、必要な時に必要な人やチャンスに会わせてくださり、理想・希望の実現へと導いてくれるからなのです。
あるとき瞑想に入った私に、心の奥深くから強烈なメッセージが伝わってきました。『あなたにはまだまだ心に重荷があり、その重荷をすべて取り除いたとき、信じられないような素晴らしい未来が開かれる』と。
この潜在意識の声に従い、今まで自分の心を曇らせてきた出来事を改めて整理してみると、自分でも愕然としてしまうほど多くの事柄が浮かび上がってきました。
中途半端な期間ではこれほど多くの問題をクリアできそうにもありません。私は長期スケジュールを立て、心の浄化に励もうと決意しました。
私の立てた計画は、一か月に一週間は心の浄化のための山籠もり期間とし、他の日々に仕事するというものでした。
そのためには日常生活を断ち切れる場所が必要です。そう簡単にそのような場所は見つからないものですが、潜在意識の協力は見事です。東京近郊にあった『瞑想の森』の主催者のご厚意により、その土地の一角にプレハブを建てさせていただけることになりました。
私はそのプレハブの山小屋にこもる決心をしました。
森の小屋で毎日、心の曇りの原因となっている事柄の一つ一つに対して、疑問の追及を繰り返しながら反省的瞑想に取り組んでいました。
その時に行っていた反省的瞑想は、心にスモッグを作ってしまった原因となっている心に引っかかっている問題や、わだかまっている問題を一つ選び、その問題から自分のカルマ(マイナス的な思い方の癖)を知り、そしてその問題から心から納得するような気づきや解答が得られるまで自分を深く見つめていく瞑想です。
そこでこの瞑想からスムーズに解答が得られるための方法論を明確にしたいと思い、目を閉じて心に問いかけました。
すると心の浄化のためのカリキュラムがビジョンとして目の前に見えたのです。
キリストの言われた『求めよ さらば与えられん』のごとく私は我が心の中の真我(英知)が私が長年求めていた問題に解答を与えてくれた喜びで胸が高鳴りました。
この方法を知ってからの私は一つ一つのテーマにかける時間も短縮され、効率の良い瞑想ができるようになっていったのです。こうして出来上がったのが、『止観法』と『対人関係調和法』です。
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