憧れの中学生
- カテゴリ:30代以上
- 2013/06/22 12:47:08
もう ずいぶん ずいぶん 前のことになってしまったけれど
私は 中学に入学することを とても とても楽しみにしていた
私服の小学校だったので 制服にも憧れていたし
「先輩:後輩:部活動:お弁当」 どれも 想像で夢を膨らませていた
部活はテニス部に入り ラケットを持って 学校に行く!!と見た目で決め
キラキラ輝かしい毎日を送ると思っていた・・・実際は 夢を見すぎたせいか 真逆で 何かと つらく 痛い目にあった中学校生活だったのだけれど・・・
さて 入学した その日 教室に入ると
やってきた 担任は いきなりの じぃちゃん先生だった 8クラスの8組で みんなと 校舎も違っていてしょんぼりだった
後々「簡じぃ」と名付けられた 担任は ほとんど 笑わないし淡々としていて 小学校の先生とは大違い
中学の先生は そんなものなのかと ずいぶん びっくりした
簡じぃは 常時 無表情だった気がする
口元のシワが頑固ジジイを強調しているかのようだった
その「簡じぃ」は 静かに 厳しく いきなり 先制攻撃を開始した
それはまず 「起立・礼・着席」の猛特訓からだった
学級委員が「起立!」というと すぐに 立たなければいけないのだ
普通のことのように 思うけれど それは 軍隊の様な1秒を切る 早さでなければならない。しかもただ立つだけでなく、椅子の横に「サッ」と出て立たなければならない。
もちろん だれひとり そんなことは 初めてだったので やり直しの連続だった
一人でも遅れると 全員がやり直しで できない子は先生から名指しされる
名指しされたら みんなの視線をあびるので ちょっと ふざけたい男子も 繰り返し 名前を呼ばれた上に全員がやりなおしになるので、永遠に終わらない挨拶に 全員がウンザリする。どのくらいで 完璧な挨拶ができるようになったかは覚えていないけれど 結局は全員が完璧にできるようになった
正直 みんな 陰ではぶぅぶぅ 文句を言っていた
そんな 個性的な先生のクラスにも 慣れた6月半ば
私は 肺炎になって 2週間ほど 学校を休んだ
その間 まだまだ 小学校気分の私は 一切勉強などしていなかったので
学校へいくと 授業がまったく わからなくなり ついていけなかった
期末テストも泣けるくらい 散々だった
運動も当面 禁止されていたので 球技大会も出られず 教室で 骨折した友人と
あまりのたいくつさに 黒板をピカピカにしていたら
突然 簡じぃが やってきて 「そこに座りなさい」というなり黒板に 数学の問題を書きだした
何回も 何回も 問題を書いて 間違った答えでも 淡々と続けた
そのうち 理解して 答えられるようになると さっさと 出て行った
友人は 「なんで 今 数学をやらなあかんねん」といっていたが
ちんぷんかんぷんだった私は わかるようになって 嬉しかった
肺炎になる前 学校で しんどくなった私が 掃除の時間に座っていた時も
簡じぃに 見つかり てっきり 叱られると思ったけれど 「しんどいのか」と淡々と言い 特に 叱られなかった
コミュニケーションなどは それ以外 覚えていないくらいなので なかったように思う
中学2年になって クラス替えがあり 担任も変わってしまったけれど
「起立!」の声でビシッとすぐに 条件反射で立ってしまうのは 8組全員が経験したと思う
そして だらだら 立つ みんなを見て 自分が恥ずかしくなったけれど
全員が立つまで始まらない挨拶を 待つ間 いらだちも あった
あの 特訓はなかなか いいものだ・・・とさえ思った
いろいろな 先生がいたけれど 「簡じぃ」は 私の中で 別格
どうして おられるのかなぁ(^-^)
ちょうど台風だったので、四国でどうされておられるかな・・・と思っていました。
お疲れのところ、さっそくコメント書いていただいて、ありがとうございます☆
お忙しい日が続いておられると存じておりますので、これからは、無理なさらないでくださいね♪
週末に中学校の参観に初めて、行ったのですが、それはもう3月までランドセルをしょっていた子とは、思えないほど、みんな変わったようにみえました。それでこのブログにいたったのですが、ふみふみさんのコメントにフムフムうなずいております。そういう時期もありますよね・・・親になって、逆の立場になると、当時の気持ちをちょっと忘れかけていました。
所長さんになると、個室なのですね。映画やテレビのシーンみたいにあの皮張りのでっかい肘掛つきの椅子やピカピカに磨かれた大きな机とペンたてを想像しています☆かっこいいですねっ(^_^)・・・みなさんと別室ではせっかくのふみふみさんのコミュニケーション力が少しもったいない気はいたしますが、「千里眼」を持っておられるように思いますので、みなさんきっとびっくりされるんじゃないでしょうか。
ふみふみさんが上司だったら、仕事がもっともっと楽しくなりそうです。
先生の見え方もそのうちの一つで,
小学生の時は大人である先生を尊敬していたのに,
中学生になると急に呼び捨てにして馬鹿にしたりします。
大人のずるさや汚さや弱さが見え始める年頃ですからね。
だから,逆に先生の方も,生徒との接し方は難しいだろうなあ。
ニコニコしてなめられるより,ビシッと厳しい顔をしていたいのかもしれません。
無表情で,生徒の一人一人を見ているのか分からなかった「簡じぃ」も,
実はちゃんと見てくれていたんですね。
ところで,今週,転勤先の四国営業所を見てきました。
所長の席はもちろん個室で,ここから所員全員の勤務評価をしろと言われても,
見えないし聞こえないし,難しいなと思いました。
一人一人がちゃんと働けているか,何か困っていることはないか,
隅々にまで気を配れるよう,難しいですが頑張りたいと思います。