Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


最後まで切れない赤い糸~第二部~ #15

主な登場人物
・新井椿…真二と亜美の娘。顔立ちが真二と似て凛々しく、整っている。現在16歳。
・横山陽菜…横山と亜美香の娘。亜美香に似て美人。現役アイドル。現在16歳。
・宮城湊…猟牙の息子。顔が異常なくらい整っており、大人気。現在16歳。
・立花林檎…莉子の娘。林檎と可愛らしい名前で有名。美人。現在16歳。
・桜木淳平…イケメン&人気キャラで少しチャラい。椿の元カレ。現在16歳。
・美川桃華…突然椿の前に現れた美少女。まだ謎が多い。現在16歳。

第十五章 『見えていた真実』

「…なあ、椿どうしたんだよ」

「何が?私は普段通りだよ」

「俺はお前の幼馴染だぞ?何年見てきてると思ってる」

湊は私の腕を掴み…

「言いたいことがあるなら吐き出せ。気持ち悪いだけだろ?」

と言った。その時の言葉はすごくありがたかった──…

もっと前に言ってくれれば…ね。

「放してよ、湊には関係ないじゃんっ!」

───シュッ!!!

掴まれていた腕を振り払い、私は大雨の中走った。
傘を片手に立ちすくむ湊の姿…、1度だけ振り返ってしまった。

────ガチャッ。

数分で家に着いた…。
ドアを開けると、そこにはいつもと同じ景色が流れている。

「…まあ、当然か」

ポツリと呟いた私はそのまま2階へ上がった。
大きなトランクケースに荷物をまとめ、それを片手にまた玄関にもどった。

…だが、何かがおかしい。

いつも大きな物音とか聞きなれない音がすれば部屋に来るはず。
荷物をまとめていた時、トランクにしまっていた時、間違いなく
いつもとは違う物音がしたはずなのだ──。

───ザワザワ....

胸がざわつく…。

とても、嫌な予感がした。

「……」

リビングの扉に手を伸ばし、私は隙間から覗いた。
すると、そこには──…

「っ……!」

あの二人が抱き合っている姿──。
まるっきり母も抵抗をやめたかのように見えた。

やっぱり母はおじさんが好きなんだ…

「…さよなら」

小さくポツリと呟くと私はその場からはなれ、家を出た。
もうもどる気なんてない。一生あの二人が幸せに暮らせばいい。

…ただし、私抜きで。

───ピシャッ、ピシャッ....

やっと、淳平のカフェにたどりついた。

──カランカランカラーン♪

「いらっしゃいま…って、えっ!?」

トランクケースを見た淳平は目を丸くしていた。

「なっ、どうしたの!?」

「どうしたのって、こーゆーことだけど?」

私は顔色一つ変えず、トランクを置いてカウンターに座った。

「お、おう…、まあっ、一旦なんか飲むか」

そうつぶやき、淳平はまたコーヒーカップを拭きはじめた。

…淳平の新しいクセ、見つけた。

テンパったらコーヒーカップを拭くクセがある。

「…フフッ、本当にバカみたい」

「え?」

「んーん、なんもない。」

淳平の言葉が嬉しすぎて私は自分しか見れなかった。

淳平の迷惑も考えずに──。

※実話ではありません(続く)

アバター
2013/08/17 16:20
そういえば、瓜ちゃんは、どうなったんですか?

椿ちゃん・・・・・。

椿ちゃん、名前の由来しているのかな?
アバター
2013/06/07 03:13
迷惑…。
でもおじさんも迷惑なんだよね‥ㆀ



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