殺菌しているのに
- カテゴリ:仕事
- 2013/05/29 23:53:45
以前の検査で一般細菌数がとんでもない数字だったミネラルウォーター。
原水を逆浸透圧濾過(以下RO)した水にオゾンを添加して殺菌し、とどめの紫外線殺菌(以下UV殺菌)しているので、理論上は細菌数はゼロのはず。
食品衛生係が指導して生産ラインの掃除をさせたので、月曜日に工程検査の検体が持ち込まれていました。
今日がその結果判定。
原水はゼロ判定、UV殺菌後・・・140個/ml、製品水充填口から採水した水・・・110個/ml、ペットボトルに充填された製品・・・120個/ml。
殺菌しているのに・・・、繁殖している。
判定としては、原水は検出限界以下、他は10の2乗。
まあ、ミネラルウォーターに一般細菌数の基準はありませんから処分の対象にはなりませんし、食中毒が起きたわけでも無し。
ミネラルウォーターは、基準として加熱殺菌か加熱と同等以上の他の方法による殺菌をする必要があります。
天然ラドン水と言うことなので、揮発性が高いラドンを飛ばさないためにも、加熱は不可。
なのでオゾンとUV殺菌。
でも、一般細菌数が出ていると言うことは、ラインのどこかが汚染されていると言うこと。
ROはほぼ水分子しか通さないし原水はゼロ判定だし、オゾン殺菌に耐えられる微生物は存在しないので、UV殺菌以降の汚染のはず。
いくつか推測は出来るが、もう一度食品衛生係に頑張ってもらいましょう。