Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


最後まで切れない赤い糸~第二部~ #10

主な登場人物
・新井椿…真二と亜美の娘。顔立ちが真二と似て凛々しく、整っている。現在16歳。
・横山陽菜…横山と亜美香の娘。亜美香に似て美人。現役アイドル。現在16歳。
・宮城湊…猟牙の息子。顔が異常なくらい整っており、大人気。現在16歳。
・立花林檎…莉子の娘。林檎と可愛らしい名前で有名。美人。現在16歳。
・桜木淳平…イケメン&人気キャラで少しチャラい。椿の元カレ。現在16歳。
・美川桃華…突然椿の前に現れた美少女。まだ謎が多い。現在16歳。

第十章 『以外な関係』

「…おじさんがなんでいるの?(汗)」

「いやぁ、椿ちゃん久しぶりー!元気してたぁっ!?」

「いや、だからなんでおじさんが──…」

「つっ、椿っ…!」

まるで私とおじさんの言い合いを止めるかのように…
お母さんの声は部屋中に響き渡った。

「…お母さん、どうしたの?(汗)」

「なっ、なんでもないわよ!ほら、部屋上がってなさい」

「…なんで?」

お母さんの初めてみる顔…、耳まで真っ赤になった顔…。
何があったの…この二人…。

「おじさん、なにしてたの?おばさんと二人でっ♡」

陽菜はおじさんの近くに言って「クスッ」と笑いながら尋ねた。
きっと、陽菜も感ずいているんだろう。

「…えぇ?なんでもいいだろ?」

「えぇー?気になるなぁー…、ねえ?椿ぃ?」

私を横目でチラリと見て合図をした。
私は大きくうなずいて…

「うんっ、聞きたいっ」

と、返答した。
するとおじさんは困ったような顔をして…

「んー…」

と悩み始めた。そして次に来たのは──…

「ねっ、ねえっ、やめましょ?おじさん困ってるじゃないの」

お母さんだった…。微かに冷や汗をかきながら言った。

「…お母さん?なんか変だよ…?」

「うっ、うるさいわねっ!部屋上がってなさい!!!」

「っ…!」

久しぶりに聞いたお母さんの怒鳴り声…。
お母さんはいつも上品で、怒ったりしなかったのに…。

「…わかった」

私と陽菜は唇をかみ締めながら部屋に上がった。
気になる、おじさんとお母さんの関係…。
お父さんだったら知ってたのかな。

…昔、お父さんの話をお母さんに聞いた事がある。
私が生まれてすぐ死んじゃって…その時最後に残した言葉が…
「ごめん」だったって。…すごい悲しい話だ。

お父さんはすごく人がよくって、優しくって、温かかった人らしい。
お母さんの事もものすごく愛してくれていて…いい関係だったらしい。

なのに…なんで死んじゃったの…お父さん…。
人目見たかったよ。

「ねえ、椿…」

「ん?」

「なんかあの二人…怪しくない?」

「えぇ…?」

陽菜は耳に顔を近づけてきて…

「叔母さんもなんかおかしかったし…おじさんも変だったよ?
やっぱなんかあるんじゃないっ?あの二人…」

「っ…!」

耳元でコソッといわれた大事…。
もしそうだとしたら…私は出て行く。

「変な事言わないで!」

「…あれっ?椿何処行くの?」

「ト・イ・レ!(怒)」

とかなんとかいいながら私はドアをゆっくりしめ、
忍び足で二人を見に行った。

「───なの?」

…微かに聞こえるお母さんの声。

「──だから…」

おじさんの声も聞こえる。

「…そうなの」

…ん?なんか重要なとこが聞こえない…。
私はもっと近づいた。

なんとか二人にバレないくらいで、まあまあ近距離。

「…なんでなの?何でそうなったの?」

お母さんの声…。少し荒れている…。

「ごめん、俺も…辛かったんだ…。」

おじさんの声…ちょっと鼻声…。

「…もういいわ、帰って」

「なっ、なんでだよ!?亜美っ!」

──────は?

・・・・今呼び捨てした?

「宮城君っ…ごめん、私っ…やっぱり…」

…な、なんでお母さん謝ってるの?

「ううん、仕方がないよな。…でもそれでも…」

「……ゴクリ」

「好きなんだ」

「………!?」

おじさんの口から出た告白──。
困り果てた顔を浮かべた私の母……。

本当にあれは私の母?薄れて、なんだか幻に見えてきた…。

「ウッ…」

気持ち悪い…。

───バタッ。

※実話ではありません(続く)

アバター
2013/05/30 22:58
続き気になります!
アバター
2013/05/30 01:04
た、倒れちゃった??



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