最後まで切れない赤い糸~第二部~ #10
- カテゴリ:自作小説
- 2013/05/29 18:45:59
主な登場人物
・新井椿…真二と亜美の娘。顔立ちが真二と似て凛々しく、整っている。現在16歳。
・横山陽菜…横山と亜美香の娘。亜美香に似て美人。現役アイドル。現在16歳。
・宮城湊…猟牙の息子。顔が異常なくらい整っており、大人気。現在16歳。
・立花林檎…莉子の娘。林檎と可愛らしい名前で有名。美人。現在16歳。
・桜木淳平…イケメン&人気キャラで少しチャラい。椿の元カレ。現在16歳。
・美川桃華…突然椿の前に現れた美少女。まだ謎が多い。現在16歳。
第十章 『以外な関係』
「…おじさんがなんでいるの?(汗)」
「いやぁ、椿ちゃん久しぶりー!元気してたぁっ!?」
「いや、だからなんでおじさんが──…」
「つっ、椿っ…!」
まるで私とおじさんの言い合いを止めるかのように…
お母さんの声は部屋中に響き渡った。
「…お母さん、どうしたの?(汗)」
「なっ、なんでもないわよ!ほら、部屋上がってなさい」
「…なんで?」
お母さんの初めてみる顔…、耳まで真っ赤になった顔…。
何があったの…この二人…。
「おじさん、なにしてたの?おばさんと二人でっ♡」
陽菜はおじさんの近くに言って「クスッ」と笑いながら尋ねた。
きっと、陽菜も感ずいているんだろう。
「…えぇ?なんでもいいだろ?」
「えぇー?気になるなぁー…、ねえ?椿ぃ?」
私を横目でチラリと見て合図をした。
私は大きくうなずいて…
「うんっ、聞きたいっ」
と、返答した。
するとおじさんは困ったような顔をして…
「んー…」
と悩み始めた。そして次に来たのは──…
「ねっ、ねえっ、やめましょ?おじさん困ってるじゃないの」
お母さんだった…。微かに冷や汗をかきながら言った。
「…お母さん?なんか変だよ…?」
「うっ、うるさいわねっ!部屋上がってなさい!!!」
「っ…!」
久しぶりに聞いたお母さんの怒鳴り声…。
お母さんはいつも上品で、怒ったりしなかったのに…。
「…わかった」
私と陽菜は唇をかみ締めながら部屋に上がった。
気になる、おじさんとお母さんの関係…。
お父さんだったら知ってたのかな。
…昔、お父さんの話をお母さんに聞いた事がある。
私が生まれてすぐ死んじゃって…その時最後に残した言葉が…
「ごめん」だったって。…すごい悲しい話だ。
お父さんはすごく人がよくって、優しくって、温かかった人らしい。
お母さんの事もものすごく愛してくれていて…いい関係だったらしい。
なのに…なんで死んじゃったの…お父さん…。
人目見たかったよ。
「ねえ、椿…」
「ん?」
「なんかあの二人…怪しくない?」
「えぇ…?」
陽菜は耳に顔を近づけてきて…
「叔母さんもなんかおかしかったし…おじさんも変だったよ?
やっぱなんかあるんじゃないっ?あの二人…」
「っ…!」
耳元でコソッといわれた大事…。
もしそうだとしたら…私は出て行く。
「変な事言わないで!」
「…あれっ?椿何処行くの?」
「ト・イ・レ!(怒)」
とかなんとかいいながら私はドアをゆっくりしめ、
忍び足で二人を見に行った。
「───なの?」
…微かに聞こえるお母さんの声。
「──だから…」
おじさんの声も聞こえる。
「…そうなの」
…ん?なんか重要なとこが聞こえない…。
私はもっと近づいた。
なんとか二人にバレないくらいで、まあまあ近距離。
「…なんでなの?何でそうなったの?」
お母さんの声…。少し荒れている…。
「ごめん、俺も…辛かったんだ…。」
おじさんの声…ちょっと鼻声…。
「…もういいわ、帰って」
「なっ、なんでだよ!?亜美っ!」
──────は?
・・・・今呼び捨てした?
「宮城君っ…ごめん、私っ…やっぱり…」
…な、なんでお母さん謝ってるの?
「ううん、仕方がないよな。…でもそれでも…」
「……ゴクリ」
「好きなんだ」
「………!?」
おじさんの口から出た告白──。
困り果てた顔を浮かべた私の母……。
本当にあれは私の母?薄れて、なんだか幻に見えてきた…。
「ウッ…」
気持ち悪い…。
───バタッ。
※実話ではありません(続く)

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- ぱち公
- 2013/05/30 22:58
- 続き気になります!
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- ⋈ふぅღ
- 2013/05/30 01:04
- た、倒れちゃった??
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