『今週のお題』 夢語り
- カテゴリ:サークル
- 2013/05/19 19:43:03
人は、この世に生を受けたと同時に 夢に包まれる。
それは、人様々違いはあっても、最初に包まれる夢は親からの夢・・・
そして、物心がつき幼稚園に上がった頃には男の子だったら「スポーツ選手になりたい」「社長さんになりたい」等々・・・
女の子なら「○○くんのお嫁さんになる」「お菓子屋さんになりたい」「お花屋さんになりたい」なんて・・・
成長していくとともにその夢はどんどん膨らみ・・・数々の夢を同時に見ていく。
しかし、何かを選択しなくてはならなくなった頃には、その夢も一つ、また一つとなくなっていく。
人生の岐路に立たされた時に・・・それは、仕方が無い事なのかもしれない・・・
私には、若い頃に二つの大きな夢があった。
幼少の頃からピアノを弾き、いつしか自分で曲を作るようになり・・・歌詞をつけて・・・
そして、もう一つ馬が大好きだった私は大学に入った時に「馬術部」に入るという夢・・・
シンガーソングライターの夢は、学生時代に小さなライブハウスで歌を唄ったり、色々なオーデションに募集してみたり・・・
アルバイトとして、ピアノバーみたいな所で歌ったり・・・
しかし、「馬術部」に入りたいと言う夢は母親の一言で見事に実現することが出来なかった。
「大学まで入って、落馬して命でも落としたらどうするの」の一言で・・・
所が、結婚して次男が小学生の時に「僕、競馬の騎手になりたい」と言いだし、ことごとく親の反対で夢をあきらめてきた私は、まだ小学生の次男に悟るように聞いてみた。
「馬に乗るという事は、とても危険な事なんだよ。落ちた時にすごく痛い思いするんだよ、大けがもするんだよ、それでも馬に乗りたいの?」と聞いてみた。
「馬に乗って、僕の身に何かが起きても・・・それは、本望だ」とまだ5年生の子供の口から真剣なまなざしで私に返してきた。
私には、子供の夢を奪う事は出来なかった。
そして、近所にある乗馬クラブへと次男を入れた。
毎日、馬に乗り日に日にどんどん馬を乗りこなしていく息子・・・
それを傍らで観ている時に、乗馬クラブの人から声をかけられ「お母さんも、のってみませんか?家族だと・・・会費かかりませんよ。レッスン代だけ」と・・・
そして、私は20年越しに見ていた夢を叶えたのだ。
まさに馬の背で観る景色は、私が抱いていたものそのものだった。
そう・・・夢は見続けていれば必ず叶うのだ。
いくつになっても、夢は叶う。
ただ・・・次男が「騎手になりたい」と思っていた夢は当時は競馬学校に入らなくてはならず中学卒業時に体重制限と言うものがあり、食事制限までして身長があまり伸びないように自ら努力はしていながら、中2の時に身長が伸び・・・40キロだった体重も40キロを超えてしまい、受験すらできなくなり・・・一つの夢は消えたけれど・・・今は仕事をしながら、長男と友人たちともう一つの夢を追いかけている。
また、どうせ叶わないと思い夢を捨てて涙流すより・・・追いかけて、どこまでも追いかけて、夢破れて流す涙の方が・・・素敵な涙だと思いませんか?
確かに、いくつになっても夢は持ち続けていたいものです。