最後まで切れない赤い糸~第二部~ #2
- カテゴリ:自作小説
- 2013/05/16 22:27:45
主な登場人物
・新井椿…真二と亜美の娘。顔立ちが真二と似て凛々しく、整っている。現在16歳。
・横山陽菜…横山と亜美香の娘。亜美香に似て美人。現役アイドル。現在16歳。
・宮城湊…猟牙の息子。顔が異常なくらい整っており、大人気。現在16歳。
・立花林檎…莉子の娘。林檎と可愛らしい名前で有名。美人。現在16歳。
・桜木淳平…イケメン&人気キャラで少しチャラい。椿の元カレ。現在16歳。
第二章 『復縁ある...かも...?』
まぶしい太陽が一番照らすただいまの時刻13:00
今日はちょうど短縮で元カレの淳平がランチをおごってくれるらしい。
本当にどういう風の吹き回しだろう...。絶対に企みあるよなぁ....(汗)
「はぁ...」
先が思いやられるよ....、本当に....。
「オーーーイッ!!!椿ぃー!!!」
「んっ?」
前のほうから聞こえた大きな声...淳平だ。
ゼェゼェと息を切らして私の前に立った──。
「淳平遅いよー....」
「わりぃ、ちょっとトラブってよぉ」
「トラブル....?」
尋ねると、少し気まずそうな顔を浮かべ、頭をかいた。
そしてまるで話をそらすかのように──.....
「ま、まあさ、早く食いに行こうぜ!どこでおごって欲しいー?」
ニコッと笑うが、その淳平の笑顔は作り笑いだ...。
「ねぇ、トラブルってもしかして女が絡んでるんじゃない?」
さすがにズバッと聞きすぎたか....?
淳平は結構応えたような顔をしているけど...ヤバすぎた....?(汗)
淳平は「はぁ」とため息をついて──
「ったく椿にはかなわねーな」
そう言って苦笑いした。
淳平は無理してる...急に私を呼んだのもこれが理由かぁ...。
「はぁ、しょうがない!付き合ってあげるよっ」
「えっ?」
「ほら、早く行こうよ!おごってくれるんでしょっ?」
「おっ、おうっ....」
私は先先と歩いてファーストフード店に向かった──。
たぶん今は何も聞かないほうがいいんだろうと思う。うん、絶対に。
だからこそ今はただそばで笑って見守ろうと思う。
「んー、どれにしよっかなー」
「なんでもいいぜ」
「へへっ、太っ腹ー!!じゃあ、チーズバーガーセットでー♪」
「んな!!一番高いヤツじゃねーかぁ!!!」
「なんでもいいんでしょー?」
「っ....」
何も言えなくなった淳平を置いて、私は席に向かっていった──。
ムシャムシャと食べていると次第に淳平は話し始めた....。
「あのさ、俺...林檎っていう子と付き合ってるんだ」
「林檎....?めっちゃ可愛い名前だね...」
「そーゆー問題じゃねーっつの」
呆れたようにそう呟いた。そして、続けた──....
「ま、正しく言えば”付き合ってた”なんだけどさ...その子がなかなか別れてくれなくてー...
好きな子できたからって言っても絶対別れないからねって言われて...」
「ふぅーん....むぐ...つまりアンタは...むぐ...別れたいけど...むぐ」
「うん、とりあえず食べ終わってから言って?」
「ん....」
私は慌ててハンバーガーを飲み込んだ。
「つまり、アンタは別れたいけど林檎ちゃんは別れてくれないのね?」
「うん、まあそうだな」
「...あのさ、好きな子って...誰...?」
「えっ!?////」
そう尋ねるといきなり顔を赤面させた──。
何々、聞かれたらこまる相手なのか...?
「何...、そのリアクション...(汗)」
「いっ、いやぁぁぁあ!?べっ、別にぃぃい!?///」
慌ててジュースをゴクゴクと飲んでいく...。
だが、炭酸なので───.....
「ゴフェッ、ゴフェッ....!!」
むせた?なんか大変なことになってる。
「だっ、大丈夫...?」
手を伸ばすと、淳平は私の手をギュッと握って....
「へっ...?」
私の目を見つめて──....
「もし俺が好きな相手がお前だったらどうする?」
と、真剣に尋ねてきた...
「は、はぁ...?///」
どうしよう、どうしよう、どう答えればいいの...?
※実話ではありません。(続く)

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- ⋈ふぅღ
- 2013/05/17 00:07
- 椿ちゃんと淳平君と湊くんの三角関係・・・?
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