夏空のモノローグ
- カテゴリ:ゲーム
- 2013/05/11 16:56:07
発売日に買ったけれど時間がとれず、チマチマ進めて、ようやくクリアしました
正直、絵柄が地味なので眼中に無かったのですが、PS2版を遊んだ友人に勧められて購入。
1年前に原因不明の記憶喪失になった主人公。
思い出をすべて失くし、他者との関わりを恐れ、
ひっそりと息を潜めて生きる彼女の唯一の拠り所、科学部。
その科学部が廃部になる前日。最後の活動日となった7月29日。
今がずっと続けばいいのに・・・
繰り返す7月29日の中、様々な出来事を経て、前を向いて明日へ進んで行こうとする物語
思い出をすべて失くし、他者との関わりを恐れ、
ひっそりと息を潜めて生きる彼女の唯一の拠り所、科学部。
その科学部が廃部になる前日。最後の活動日となった7月29日。
今がずっと続けばいいのに・・・
繰り返す7月29日の中、様々な出来事を経て、前を向いて明日へ進んで行こうとする物語
タイムリープや並行世界が題材の話は好きだけれど、1日でループする設定にはビビった^^;
infinityでさえ7日間ループだったのに、1日で何が変えられるのかと。
(ちなみにマイベストはEver17とYOーNOです)
同じ1日を繰り返し続けるという不気味さを、払拭させる賑やかなシナリオ展開は良かったです。
(ループし続けることで、「学食の日替わり定食が・・・日替わらない!!」と嘆くとかw)
予備知識なしにプレイして、まず驚いたのが、ノベルタイプのゲームだった事。Σ(@@)
乙女ゲーでは珍しいですね。私は初めてかも~。
最近の接触過多な乙女ゲーと違い、青春の爽やかさが感じられるシナリオには好感が持てました。
特に個性的なキャラ同士が入り混じった、ボケと突っ込みの小気味よさは秀逸^^
堅気には見えない強面の同級生、木野瀬
強烈インパクトで無茶ぶりする天才、部長の沢野井。
初対面から、「結婚して下さい!挙式はハワイで❤」というぶっ飛んだボケを披露する後輩・カガハル
容赦のないツッコミのクールビューティーな篠原
プラモを学校で作る、気だるげな教師。(CV井上和彦という気合の入り方
どこか懐かしさを感じさせる謎の青年、綿森。
ループの秘密を解き明かそうと、科学部全員で様々な事に取り組むのですが、
周回プレイで数が増えていくので飽きずに楽しめました。
特に、屋上からダイビングするのと、UFOを探す話は思わず声に出してツッコミを入れたわwww
(この賑やかさだけでも、買って良かったなとw)
プレイ順は、木野瀬⇒カガハル⇒先生⇒部長⇒篠原⇒綿森
前半の笑える毎日と、キャラ√に入ってからのシリアスな展開のギャップは良いけれど、
痛いネタを絡めてきた割には、比較的サラっとまとまっているのも、乙女向きだからかなと
ネットでは「泣ける!」との高評価だったので期待したのですが、良くも悪くも「乙女仕様」?
良い話だなぁ~とは思うけれど、感動でハンカチが必要!って程じゃない^^;
「泣きゲー」特有の「エグい」感じが無いというか・・・。
だからこそ「爽やかな青春」にまとまっているのかなとも思う。惜しい気もするけど。
予想通りの展開でも、丁寧に描かれていたなと。特に部長と篠原。締めの綿森は◎
最初にクリアした時、「えっ!これで終わり!?エピローグねぇの?@@」と驚いたけれど、
1キャラクリアごとに解放されるサイドストーリーにはグッときました(^-^)b
これを踏まえての最終・綿森√は、ティッシュが欲しいと思う位にはじんわり来ましたよw
・・・・気になる点としては・・・
◆ノベルタイプで話が進むが、セリフにキャラの名前が表示されないので最初は戸惑った
顔グラフィックが枠で出る時もあるから、慣れれば気にならなかったですが
◆移植のクセに誤字が若干多い。まぁ、オトメイトだと思えば諦めもつくか?^^;
◆移植に際してのCG比率の調整がされていない。
ディフォルメキャラ集合時に、画面下のキャラが見切れてるくらいは・・まぁ良いよ。
ここぞ!という回想CGで、肝心の足元が見切れてるのは致命的だろ!
CG観賞モードで、選択する前のちっさい画像に「それ」があった時、そりゃねぇよ!と^^;
恋人宣言してる終盤で、肩に置いた手が見切れてたりな・・・
描き直せとまで言わんけど、乙女心への配慮が足りてねぇだろ。。
◆クリアした課題をオマケで再生出来るのは良いけれど、
周回上書きのせいで、埋めるのに時間が掛かりすぎる。
(設定的には理解できるんだが)クイックセーブ&ロードで見た分も、閲覧可能にしてくれ><
クイックでも、CGは記録に残るのが救いか^^;CGコンプ記念の1枚は、特に◎
でもまぁ、どこぞのマッドサイエンティスト程にはウンチクを語らずも、
猫箱や観測者という単語を抑えてあったのは◎
閉じられた世界の主人公というと、脱出する為に懸命になる人ばかりですが、
この主人公の場合、
「唯一の居場所である科学部が、明日には廃部になってしまう」という不安から、
気心の知れた皆と一緒なら、停滞や変わらない明日を望んでしまう処が女性思考かなと。
リトバスっぽいと思うトコもあるけど、女性向けの繊細さがあるピュアストーリー。
コミカルとシリアスのバランスが良い、良質のゲームでした^^
これで心置きなく、来週発売のサモンナイト5に挑めるというものです