Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


最後まで切れない赤い糸 #13

主な登場人物
・皆川亜美…すべて平凡な女の子。中学1年生の頃、猟牙と出会う。
・宮城猟牙…中学校の頃、亜美を引き寄せた男子。皆の人気者。
・高橋凪…スポーツ万能で、皆の人気者。一部の男子からはモテモテ。
・立花莉子…男子から人気のクラスのマドンナ。猟牙と仲がいい。
・新井真二…いきなり亜美に告白してきた男。人気のある男子。

第十三章 『妹との関係』

結局その夜....亜美香と新井君の話が盛り上げり過ぎて話せなかった。

「あぁ~!!楽しかったー!!まさか新井先輩と偶然会うなんて!!」

亜美香は満足そうに言った....そして、すごく嬉しそうに....。

「亜美香ってさ...新井君のこと好きなの?」

「えっ....!?///」

とっさに口から出た質問だが、亜美香の顔はどうやらまんざらでもない感じ。

「ま、まさか私が新井先輩になんて....あっ、ありえないよっ!!!///
だっ、第一新井先輩は立花先輩と付き合ってるでしょ...!?////」

「えっ.....!?」

───ドクンッ!!!!!

「お.....お姉ちゃん....?どうしたの....?(汗)」

今の言葉....亜美香は立花さんと新井君が付き合ってるって知ってるの...?
しかもいまだに付き合ってると思い込んでいる....。
ってことは、新井君と立花さんが別れたと知ったら.....

「も....もし、新井君と別れていたら...?」

「えっ?....そ、そうなったら....」

亜美香は恥ずかしそうに頬をかいて

「奇跡だよね////」

と、顔を真っ赤にさせた.....。
その顔を見た私は胸がズキンと痛んだ....。

「まっ、別れるなんてないでしょ、あんな二人が~
めっちゃ仲良かったし、あの二人はまさに公認カップルって感じだったし。
今更ほかの誰かが付き合うなんて....」

次に言った亜美香の言葉がまっすぐ私の胸に.....

「ありえないでしょ」

刺さった。

「っ.........!!!!」

───ズキンッ!!!

「お....お姉ちゃん?大丈夫?(汗)」

「うん...大丈夫....」

「本当に大丈夫?顔色悪いけど....」

「触らないでよっ!!!!」

パシッ!!!!!

「えっ....?」

私は、心配して手を伸ばす亜美香の手を払ってしまった。
亜美香は唖然として棒立ちしている....。

「あっ....ごめん....」

「う、ううん....いいよ....。」

そして、重い沈黙が続く....次に発言したのは.....

「あのさ...お姉ちゃん....」

亜美香だった。

「な....、何....?」

すると、亜美香はいつもと明らかに違う.....
まるで私を疑っているように少しこもらせた声で

「.なんで新井君とこの家の前で会ってたの....?
飛び出して行ったのも新井君のためなんでしょう...?」

「え.....」

私は固まってしまった....。
亜美香はまるで”やっぱりか”というような顔を浮かべ

「そうなんだ」

と呟いて、家の中に入っていってしまった。
亜美香の後姿はとても寂しそうで、悲しそうだった...。
私はその背中に手を伸ばすこともできず、ポツリと立っていた。

───翌日。

「ん....ふぁぁああ....。」

朝....私は大きく伸びをして、ベットから降りた。
そして、朝っぱらから

「はぁ.....」

と、大きく、深いため息が零れ落ちる。
昨日の亜美香の顔と、亜美香の辛そうな声がまだ記憶に残ってる...。
すごく....すごく...鮮明に....。

「あぁぁあ....もう....」

今日が日曜日でよかった...。
もう一度寝れば忘れれるかもしれない。

私はベットに埋もれた。

「フゥ.......」

そして、次に目を開けるときは.....

「───きて....起きてっ!!」

「んっ.....、亜美香....?」

「何寝ぼけたこと言ってるの!?ママよ!!」

「マッ、ママッ!!!!」

ママはまるで鬼のお面をかぶったような顔を浮かべている。

「時計見なさい、時計」

「えっ.....」

目覚まし時計を見ると、針はもう12時を刺していた。

「うわっ、ヤバッ!!!!」

「早く起きなさいよ....」

「は、はい.....」

私は慌ててベットから飛び出し、リビングに向かった。
そこにいたのはパパだけだった....

「パパ....亜美香は....?」

するとパパはコーヒーを飲みながら

「なんか横山っていう子と遊びに行ったぞ」

「えっ!?あ、そ、そうなんだ....」

私はお父さんからゆっくり離れていった....
でもなんで亜美香は横山君と遊びに行ったりなんかしたの....?
だって亜美香は新井君のことが........

「ん?」

玄関のほうに行くと、置手紙が置かれていた。

皆へ
ちょっと横山と遊びに行ってくるね~!!
皆寝てるから、置手紙だけでいいよね。
説教するなら帰ってきてからにしてください(笑)
じゃあいってきまーす♪
                 亜美香

「皆寝てるからって....まさか....亜美香は朝早くに行ったの?」

なんのためにそんな朝早く....?
まさか私に会いたくなかった....とか....?

私が置手紙に気づいてから数時間....亜美香はまだ帰ってこない。

プルルルルルル…♪

「あら、電話だわ.....」

ママが小走りで電話を取りに行く....

「もしもし?あら、亜美香~!!えっ、今日泊まってくるって!?」

「っ!?」

泊まってくるって....横山君の家に....?


※実話ではありません(続く)




月別アーカイブ

2019

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.