Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


最後まで切れない赤い糸 #12

主な登場人物
・皆川亜美…すべて平凡な女の子。中学1年生の頃、猟牙と出会う。
・宮城猟牙…中学校の頃、亜美を引き寄せた男子。皆の人気者。
・高橋凪…スポーツ万能で、皆の人気者。一部の男子からはモテモテ。
・立花莉子…男子から人気のクラスのマドンナ。猟牙と仲がいい。
・新井真二…いきなり亜美に告白してきた男。人気のある男子。

第十二章 『揺れ動く心』

ピルルルルル…♪

「ど...どうしよう...」

「はぁ....!?出ちゃダメに決まってるでしょ...!?」

亜美香はスマホをギュッと握ったまま放さない。
亜美香の目は怒っていた...。

「そ....そうだよね.....うん、出ない。」

「当たり前でしょ」

そして、スマホが鳴り終るまで私達はジッとしていた....
やがて、スマホの着信音はピタリと止まった。

「はぁ....、急になんの用なの?コイツ」

亜美香は私と宮城君がデートしてるのをたまたま見て、
私達が付き合っていたというのを知っている...。もちろん、別れた事も。
亜美香は私を捨てたと言って宮城君をうらんでいるようだ。

「亜美香....落ち着いてよ....。 私も分からないんだから」

「もう考えないでおこう?考えたって無駄だよ」

と、言った亜美香は黙ってベットの上にスマホを置いて

「じゃあ、私もう部屋に戻るわ」

といって、私の部屋から出て行った。
亜美香が出て行ってから数分間...私はボーッとしていた。

「はぁ......」

そしてただただ、ため息をこぼすことしかできなかった....。
頭の中はもうグルグルいろんな考えが回る...。

もしかして何か問題があったとか?
もしかしたら事故にあったのかもしれない...。
もしかしたら大事な用件だったのかもしれない....。

頭はそんな考えで埋め尽くされた。

「あぁ~....電話出たらよかったのかなぁ~....」

今更後悔しても遅いんだけどね....。

ピルルルルルルル…♪

「っ!!!!」

私は慌ててスマホを手に取った。
画面に載っていた名前は

新井君」

私はそっとスマホを耳にあてた....

『あっ、もしもし?亜美ちゃん?』

「新井君.....」

『いやぁ、さっき別れたばっかりだけど....まだ話したりなくってさ』

「私も話があるのっ!!!!」

『えっ?』

とっさに出た言葉....もういい、このまま突っ走っちゃえ。

「そ、その.....やっぱり隠すのはよくないなって思って....」

『な、何の話....?』

「今から会えない?」

『.............。』

「あ、新井君....?」

プッ。

「え」

ツー…ツー…ツー…。

突然電話が切れた....。

「何で...?」

まさか引かれた?いきなり会いたいって言って引かれたの?
やっぱり付き合いたてでこれはさすがにがっついたと思われたの?
え、こんな肉食とは思わなかったみたいに思われたの...?

「ど、どうしよう.....」

顔が真っ青になっていく....。

ピロリロリンッ♪

「えっ......?」

今下にいるよ。

「ぬぇえっ....!?」

急いで窓を覗くと、新井君がニコッと笑って手を振っている...。

「嘘.....////」

顔が熱い....すごく熱い....そして目が熱くなっていく...。
私は慌てて外に出て行った。

「新井君っ!!!!」

私の視界はいつの間にかぼやけていった....。

「どうしたの...!?泣いてるの!?」

新井君は驚いた顔で私を見つめる....。

────ガチャッ!!!!!

「もー....いきなり飛び出してどうした.....の.....」

「あっ、亜美香ぁっ!?」

新井君を見た亜美香は凍りついている....。

「あ....新井先輩っ....!?」

「あ、亜美香ちゃん!?嘘、亜美ちゃんの妹だったの!?」

「キャー、お久しぶりです~!!!」

なんやら親しげな二人....

「えーと....二人は知り合いなの?」

「うんっ!!!新井君先輩はバスケ部の先輩なんだー!!」

「っ......!?」

嘘.....亜美香の先輩だったの....?

「新井先輩一段とかっこよくなりましたねー!!!」

「ハハッ、そう?」

「新井先輩モテてましたもんねー!」

「亜美香ちゃんのほうがモテてたよー。
俺たちの間でも一番人気誇ってたよー??」

「やっ、やめてくださいよ!!!!//////」

な.....にこの二人.....?
ていうか亜美香の先輩って事は私と同中だったのか!!!

「亜美香ちゃんに紹介してやろか?俺の友達」

「え、いえいえ!!!私なんてー....」

「いやいや、亜美香ちゃんと付き合いたいって言ってた子だし(笑)」

「え!?そんな人いるんですか!?」

ていうかなんかめっちゃいい雰囲気ジャン.....。

「あの時結構亜美香ちゃんにアタックしてた横山って言うやつがー....」

「えっ、横山先輩がですか!?」

「そそ、アイツが好きなんだってー」

「えぇ、嘘ですよね?」

なんだかこの二人みてると...ムカムカする....。


※実話ではありません(続く)

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2013/04/29 11:12
ふっくざつですねー

続き気になります



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