附録がつくる、わたしてくれる
- カテゴリ:人生
- 2013/04/26 23:40:17
某DVDレンタルショップから、
ネットでつかえる買い物券500円というのが、メールで贈られてきた。
うれしい。図書券みたいなものだ。
さっそく当該オンラインショッピングのサイトをのぞいた。
ずっと気になっていた、附録本を検索してみる。
在庫があった。
宝島社のブランド・ムック。
『Clapsaddle ~Love Messenger -100年前に愛を運んだ天使たち-』。
19世紀末頃の、イギリスの絵ハガキなどに使われていたクラップサドル
の作品集といったもの。
彼女の名前はしらなかったけれど、
ヴィクトリア朝時代の、アンティーク絵ハガキとして、おそらくこれまで
見たことがあったものだろう。
この本、最近も本屋さんで見かけて、ぜひほしいなと思っていたのだ。
けれど、附録が売りのはずなのに、そちらに触手がのびずにいて、
二の足をふんでいたものだった。
附録は、キルティング・バッグ。
肝心の絵が、小さくて、包装紙をバッグにしたみたいで、
どうも…。
せめて、図柄、もっと一枚をアップにしてくれていたら。
附録なら、ステーショナリーとかのほうが良かったのでは。
(ほかの通販サイトでレヴューをみたら、附録に関しては
私と同意見の人が多いようで、なんとなく親近感が。)
けれども、本の内容としては、ここ数カ月きになっていたもので。
しらべたら、あった。売っていた。
本が1500円、買い物券が500円。
1000円で買える。
最寄りのDVDレンタルショップで受け取れるらしい。
で、かってしまった。
ところで、附録というの、どうもひかれる。
たぶん、小学生とかの記憶だ。
小学館の雑誌の附録の思い出。
小学校にあがる前からか?
附録がだいすきだった。
附録にかぎらず、紙などで
なにか作るのがとてもすきだったのだ。
紙クズだらけにして、作業にいそしんでいたので
バタ屋の娘とか、親にいわれていた。
附録で思い出すのは、幻灯機とか、日光写真とか、
顕微鏡とか。顕微鏡といっても、ほんの数倍になる
ぐらいだったけれど、紙でつくった顕微鏡に、
あらかじめ、拡大してあるミジンコとか、ミドリムシ
とかのプレートもどきの紙をセットする。
それを、レンズで拡大…虫眼鏡でみるみたいなものだ。
幻灯機…。幻ということばのせいか。
これはいまでもとても心にひびく。
からくり、見世物…。
こうした異界を郷愁めいて、さしだしてくれる…。
ふるい映画のようでもある。
附録たちは、わたしの大切な友人だった。
それは異界へつれていってくれる手段だった。
作ることは異界とむすびつく瞬間なのだ。
そんな記憶が、今でもなんとなく、
附録ということばをしたしいものにしているのだろう。
附録=幼年でもあるが、わたしのなかでは創造にも関連している。
想像も。
作ることが、異界へ橋渡しをしてくれる。
話がとんでしまっただろうか。
というわけで、注文をした。
とどくのは、まだ数日先だろうけれど…。
楽しみだ。