true love 最終回
- カテゴリ:自作小説
- 2013/04/16 19:02:50
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
true love 最終回 『true love』
「し....真也...??」
透明なビニール傘はパサリと地面に落ち、
真也の温かく....そして濡れて冷たい手のひらと腕は温かく私を包んだ。
「っ........」
その時....私は抵抗できなかった....。
いや、むしろその時私は真也の腕をギュッと握り締めた。
「莉華....別れようなんて....なんで言ったんだ??」
「......ごめんなさい。」
私は涙をポツリ、ポツリと流した。
そして握り締めていた手を解こうとした。
....だが、その腕は硬く固定されていた。
「っ!!!!真也っ....!!!!」
真也はただただ顔をうつむかせているだけ。
私はそんな真也を突き放した。
真也は腰を抑えて、痛がっている。
私はそんな真也をほっとけず、つい駆け寄ってしまった。
「だっ、大丈夫っ!?」
すると真也は急に私の手に何かを差し出した。
「ぇっ....??」
よくよく見ると、DVDだった。
「DVD....??こんな時に限ってなにを見ようとっ....」
「題名みろって。」
そう言われて、題名を見てみるとそこに書いていた題名は....
true love....。
「こ....これ.....。」
「いや、そういえばお前昔嬉しそうに話してたなぁーって。」
「この前佐野さんから聞いたのっ!
true love っていう映画があるってっ!!!
それがすごく感動していいラブストーリーなんだって!
私その時…つい真也のこと思い浮かべちゃったんだぁ~。」
「って....話してたろ??」
といって真也はニコッと優しく微笑んだ。
「真也....覚えててくれたの....??」
涙がこぼれ、たちまちそれは笑顔へと変わった。
「嬉しいっ....。」
と、ポツリと呟くと真也は私の頬をなでて
「一緒に見ないか??これをみて決めよう。
俺たちの愛は...真実の愛だったか。」
「っ......!!!」
true love...私達の愛は本物だったのか...??
それを証明してくるなら.....
「うん、いく。」
行こう。そして、何もかも決めてしまおう。
そうして私は真也の家に向かった。
「ここ座って。」
真也はTVのソファの前に私を座らせた。
真也の横にポツンと座った。
そして、いよいよDVDが始まった───....。
私達の運命....を....すべて決めてくれる瞬間がいよいよ来た。
はじめに出てきたのは満面の笑顔を浮かべている女の人....。
髪の毛がセミロングくらいの栗色の髪。
次に映ったのは満面の笑顔を浮かべている男の人...。
短髪の黒髪だ。
そんな二人は、泣いて、笑って、怒って、喜んで....
色々な表情を私に見せてくれた...。
そして....最後の結末は.....
二人とも真実の愛に気づいた。
大事なのは周りの目や、病ではない。
大事なのはお互いを思いやる心と、気持ちなんだと...。
それを私は気づいた。真也は....??
横を見ると真也はTVを真剣に見ていた。
私はその時....想像した光景はただ一つ。
私と真也の真ん中に子供がいて....子供が成長したら
「true love」....つまり真実の愛を学ばせる。
私と真也の力で幸せになってみせるし、してみせる....。
「あ~、いい話だったなぁ!!!」
「うんっ、うんっ、いい話だった....。」
私は大きくうなずいた。
すると真也は私のほうをクルッと向いて微笑んだ。
「もう答えなんて聞かなくてもいいよな??」
私はそんな質問に笑顔で答えた。
「当たり前でしょ。」
そして、私達はキスをしてtrue loveを見つけたのだった...。
───3年後。
「ったく、変な心配かけるなよっ??
今日は大事な大事な夢見た日なんだからなぁ??」
「わかってますって、私だって夢見てた日だもん。」
「お、迎えの車が来たみたいだ。早く行くぞ。」
「りょうかーい!!」
私達はある場所へ向かった。ずっと夢見てた場所へと....。
そして、いよいよ到着した。
車のドアを開けると.....
「あっ、莉華ぁ!!!!」
「菜々美ぃっ!!!!!!めっちゃきれいになってる!!!」
「はぁ??もともとでしょー??」
「えぇ~??(笑)」
菜々美はセミロングだった髪型が腰くらいまでのパーマになっていた。
髪色も栗色の赤茶色。
「菜々美、いい加減にしろよ??
今日いくら莉華の結婚式だからって子供全員任せるな。」
「ヘヘヘッ、ごっめ~ん」
「そっか....菜々美は双子産んだのか...。」
私達の知らない間で菜々美は幸せに敦とうまくいってたんだぁ。
なんだかすごくよかったな、って思う。
「莉華....きれいだよ....。」
敦は昔よりカッコイイ感じになっていた。
なんだかちょっとドキッとした。
「あっ、ありがとぅ..../////」
少し顔を赤面してしまう。
すると真也が腕をグイッと引っ張って
「まさかお前まだ莉華のことぉっ!!!!!!!」
「はぁっ!?//////」
深夜があまりに大きい声で言うから顔がまた赤くなってしまった。
敦は大笑いして
「ハハハッ!!ないない!!もうきれいサッパリ忘れたってのー!!
今は菜々美一筋だしぃ~!!なぁ~??菜々美~」
「うんっ、あんたたちなんかに負けないし~!!」
二人からはラブオーラが駄々もれしていた....。
「.....すごいな、この二人...。」
「オォォォオオイッ!!!真也ぁ~~!!」
「おおうっ??」
後ろから聞こえた声....振り返ると
「つっ、翼君っ!!!!!」
すごくかっこよくなっててビックリした。
髪の色も...なんかすべてが変わってカッコイイ...。
カッコイイしかいえない。
「うわぁ...../////」
見てるだけで顔が赤くなってしまう。
だが、真也には見えないように、顔を赤くした。
すると、後ろから聞こえたあの声.....
「莉華ちゃんっ!!!」
「みっ、美穂ぉっ!?」
美穂は髪をバッサリ切っていた。
言っても首くらいまでだが、バッサリだ...。
「莉華ちゃんちょ~きれいだね!!!」
ニコッとした笑顔で私に言う。
「そ...そうかなぁ...??////」
「うんうん、そうそう。」
翼君は大きく2回うなずいた。
すると、美穂に背中を叩かれた。
「ィッテェ!!!なにすんだよー!!!」
「好きな子捕られたからって捕りかえすのダメだかんね!?」
「は、はぁっ!?///あたりめぇーだろ!?///ふざけんな!!///」
「おい、翼、お前マジで莉華にテェ出したら....」
「ださねえって!!!!」
なんだかこの光景を見てるとすごくほほえましい。
「は~い、皆さん、写真とりますよ~!!」
「おっ、皆あつまろうっ!!」
皆で中心に集まり、ピースした。
そして、皆同じ顔をした。そう...皆笑顔で。
このとき....目に入ったコスモス畑のコスモス....。
あの時の真也の顔がよみがえってく....。
真也...ありがとう....ありがとう。
これからもよろしくね。
そして、私に真実の愛を教えてくれてありがとう。
完。
※実話ではありません。
泣けました‼
次はどんなお話読もうかな~
あぁ...。
今、aichaさんの小説読んで良かったなーって思いました^^*
本当にお疲れ様でした、
true loveを描いてくれて本当にありがとうございます。
もうtrue loveではいっぱい思い出があってうまく言えないのですが...
大好きです❤w
ハッピーエンドは後味が悪くなくて好きです。
最後はハッピーエンドで幸せでしたー!!!!!!
今までご苦労様でした