Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #62

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でキャラをつくっていた。顔は可愛らしい。


第六十二章 『現実を見れば』

私は頑張って今まであったことをメールに打った。
今までの思いも込めながら必死に打った...。

そして、敦に見せた。

「っ........!!!」

そのときの敦の顔は忘れられないほどの
絶望感と罪悪感に浸った顔をしていた.....。

敦の枯れた頬には一筋の涙が流れた....。
そして小さく口を開いて

「ごめん...莉華...。」

と、小さく、小さくつぶやいた...。
大雨の音にかき消されそうなくらい小さな声だ。

私は疑問に感じた....。

「どうして敦が謝るの?」

尋ねると敦は私から目をそらして

「俺も...莉華を追い詰めた一人じゃないか...。」

と、つぶやいた。

「違うよ、敦は何もしてないよ。」

と、打っても敦の表情は変わることはなかった。
敦はそっと手に持ってる傘を私に差し出して

「濡れたら風引くぞ。....じゃあ俺は行くわ。」

と、言って寂しそうな背中を向けて行ってしまった。
出ない声....私は「待って」とさえ言えなかった。

ただただ唇をかみ締めて、傘を握った。
敦の手は...すごく温かかった。
このままじゃ皆傷つけてしまう。

私は病院に行くことにした。
どうなってもいいから早く直したい...。
どんな手段を使ってでも...直したい....。

私のフラついた足は病院の前にしっかりと立っていた。
私は構えて、しっかりと決意をしてから病院に入っていった。

そして数十分後....

「森咲さーん。」

看護婦さんに呼ばれ、私は室内に入った。
先生は女の先生だった。

「えぇと、森咲さんはどうしたの??」

私はスマホを取り出して

「声が出なくなりました。」

と打ち、見せた。
すると先生の顔は険しくなり...

「そう...何かのストレスが原因かもね...。
そのストレスを取り除かない限り直らないわ。」

と、眉間にシワを寄せていった。

ストレス....原因...私はわかってる....わかってるけど...
取り除くなんて不可能な話だと思う。

「あなたストレスがわかってるなら早く取り除きなさい。
それが今のあなたにできる唯一の治療法よ。」

私は黙ってうなずき、病院から出て行った。
そういわれるってわかってたのに....わかってたのに...。
なんで私の頬には涙で濡れているの.......??

今自分がすべきこと...しなきゃいけないこと...
それを果たせば皆を傷つけることはない。

そう...それが一番自分を傷つける手段だったとしても。


※実話ではありません(続く)

アバター
2013/04/14 15:14
続き気になります!

あつしくん優しいですね・・・!!
アバター
2013/04/13 17:26


え...、莉華ちゃん!?
莉華ちゃん...すごい心配です(´・ω・`)

それから、コメント有難うございました♪
頭が良くて美人...。
aichaさんはそれを色んな人物に当てはめてるんですね!
やはり、考え方がプロですね*
それと、気に入る作品があるかは分かりませんが読んでいただけると有り難いです^^*



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