無題
- カテゴリ:30代以上
- 2013/04/11 15:23:37
いつもお馬鹿な話しか書いていませんが,
母の命日が近いので,今回だけ,怖い話を書きます。
怖い話が嫌いな方は読まないでください。
また,あまり読後感のよい話ではないので,今回は目立たないように無題にしました。
私の母は,芳子(よしこ)という名前でした。
私が12歳の時に病死したのですが,
私の両親は非常に仲が悪く,母は死ぬ直前,病室で私と二人きりの時に,
「お父さんは悪い人だから,絶対に信用したらいけないよ」
と言っていました。
まだ子供の私を残して先に死ぬことは,相当心配だったろうし,
無念なことだったと思います。
父は,母が言ったとおりひどい人でしたが,7年後に病死しました。
私は大人になり,結婚しました。
そして,子供が生まれました。
ですが,心臓が悪く,手術をしましたが失敗して死んでしまいました。
次の子に,私は郁美(いくみ)と名付けました。
この話は,我が家が千葉県から宮城県に転勤していた,郁美が幼稚園児だった時のことです。
私たちが住んでいた社宅に,娘と同い年の幼稚園児の女の子がいて,我が家ととても親しくなりました。
ある日の平日,その子の家にカミサンと娘が遊びに行ったそうです。
床にお互いのおもちゃを広げて遊ぶ二人の女の子。
近くのテーブルで,子供たちを眺めながら,お茶とお喋りを楽しむカミサンとママ友さん。
ふと,ママ友さんが,子供たちの方を見ながら,
「あら。ねえ,よしこさんって,だぁれ?」
と言ったそうです。
「芳子さんは・・・,旦那のお母さんだけど・・・」
「ああ,そうなんだ~」
「え? え? なんで芳子さんの名前知ってるの?」
「だって,郁美ちゃんのおもちゃに『よしこ』って書いてあるから」
「ええっ? 芳子さんは,ずっと昔に亡くなったんだよ。郁美のおもちゃに書いてある訳ないよ」
「だって,本当に『よしこ』って書いてるもの。ほら・・・」
カミサンが,「そんなことある訳ない」と思いながら,ママ友さんが指差した娘のおもちゃを手に取ってみると,確かにそこには,手書きで「よしこ」と書いてありました。
「そんな馬鹿な。そんな馬鹿な」と思いがら,
透明プラスチックのそのおもちゃにマジックで縦に書かれた
よ
し
こ
の文字をジーッと見て,ハッと気付いて裏返すと,横に
い く み
と書かれていました。
活字だと分かりにくいかもしれませんが,カミサンが雑な字で書いたため,横書きで「いくみ」と書いたのが裏から見たら縦書きで「よしこ」と書いたように見えたのです。
カミサンは怖くなったそうです。
そしてその夜,私にその話をしながら,私の母を怖がってゴメンと謝りました。
ですが,私自身も怖くなりました。
全く違う名前なのに,裏返すとピッタリ重なるなんてこと,偶然で起こるなどとは考えられず,母が,私の今度の娘の命は自分が一生付き添って守ってあげようとして,名前をピッタリ重ねたように感じました。
お袋~。娘はいい子に育っているから,安心して成仏してくれ~。
あれ~。
皆さん怖くないですか~。
変だな~。
あれ~? 当事者の私はもの凄く怖いんですけど~。
怖がっちゃ母に申し訳ないかな?
毎年6回墓参りに行き,その都度墓の写真を撮ってみるのですが,
誰の幽霊も写ってくれたことがありません。
すっかり成仏しちゃったようです。
お袋は,この先娘がピンチになった時だけ出てくるのかな?
ホント,私は怖いんです。(笑)
いや,そんなこと言っちゃあいけないか~。
お袋の時空を超えた愛情に感謝しないといけませんね。
明日は墓参りに行ってきます!
平仮名で書いた娘の名前が,裏返して見ると母の名前だなんて,こんなこと,ありっこないと思いませんか?
もう,ホント,私は怖くて怖くて。(笑)
でも,ずーっとずーっと,私が死んでもずーっと,母が守ってくれると思うと安心です。
お母さんも、きっとそばで見守ってくださっていますよ^^
驚いたけど、コワイ話じゃないよ(*゜▽゜)*。_。)*゜▽゜)*。_。)ウンウン
お母さんがいつまでも守ってくれているんだね♫
いくみちゃんよかったね!
ふみふみさんが、家族を大事にしているわけがよくわかったよ。
家族が健康で、そして笑顔がたえなければすごく幸せなことだね♥
いい娘さんに育っておられて 何よりです☆
お母様が こっそり 助けてくださっていると思うと心強くなりますね(^-^)
娘さんのお名前 とっても 素敵だと思いました♡
それと ふみふみさんが 優しいのは すごく悲しい思いをたくさんしておられるからなのかもしれませんね・・・
今 楽しいお話を 書いておられる ふみふみさんとは また 違う一面を見せていただいたように思いました。