true love #62
- カテゴリ:自作小説
- 2013/04/10 22:35:48
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でキャラをつくっていた。顔は可愛らしい。
第六十二章 『お互いの選択』
「莉華...何やってんだよ....??」
後ろから聞こえた声...
そう、その声の主は私の幼馴染、敦だった。
不安げな顔を浮かべながらこっちを見ている。
「お前....泣いてるのか...??」
「っ......~~っ....」
声を出したいのに出せないっ....。
「おい...なんとか言えよ。」
こうなったら仕方がない、敦には本当のことを言おう。
私はせっせとスマホを手にとって文章を打った。
「声が出ないの…。
だから話すことができない。」
と、打った後、敦の顔は絶望的だった...。
そして、ギュッと私を抱きしめた。
「っ.....。」
抵抗も、怒鳴ることもできない....。
声が出ないから...怒る気力さえない...。
しかも今は...こうやって抱きしめてもらえるのが
すごく嬉しいんだ...。
わたしはつい目を閉じてしまった....。
耳に敦の息が吹きかかる...。
敦はずっと黙って私をち力強く抱きしめ続けた。
そしてゆっくり私の体を放した。
「莉華....なんでそうなった...??
いつ声が出なくなってしまったんだ...??」
悲しげな目をしながら問いかけてきた....,。
私はすぐに文章を打ち始めた。
「今日気づいた。
本当にさっき気づいたの…。」
「まさか...真也となんかあったのか...??」
言われた瞬間私の両肩はビクッとうごいた...。
図星の証拠だ。
「真也に...なにされた....??
真也と...なにがあったんだ...??」
「別に…。」
「嘘をつくな、なんかあったんだろ??」
そう問い詰めるように言われると...答えれなくなった。
何もいえなくなった....。
敦は私の腕を引っ張って引き寄せ...
「言え、何があったか全部。」
と、言った...。
いえないいえないよ...。
声がでないんだもん、いえないよ...。
私はただ一粒の涙を流すことしかできなかった。
※実話ではありません(続く)
敦君が現れたんですね!?
あぁ...。菜々美ちゃんに誤解されませんように^^;
莉華ちゃんも早く声戻ればいいですね!