true love #60
- カテゴリ：自作小説
- 2013/04/06 16:04:33
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でキャラをつくっていた。顔は可愛らしい。
第六十章 『次々と現れる恋敵』
声を押し殺し...押し殺し....押し殺し.....
押し殺してないているうちに私は自分の異変に気づいた。
「っ........!!!」
声が.....出ない.....。
「っ....!!っ.....!!」
いくら声を発そうとしても出ないっ....声が出ないっ...。
私は慌ててママにメールを打った...。
カチカチカチカチ…。
ママへ
声が出ないんだけどっ…。
「...........」
打ったあとに気づいた......
こんなの打って送ってどうする.....??
声が出ないんだとか言ったらママは慌てて...
「やだ莉華どうしちゃったのっ!?もうっ...そんなにストレス抱えてたのねっ...」
って言って涙をボロボロ流すに決まってる....。
そんな姿にさせて私は何がしたいんだ...。
カチカチカチカチ…。
私は打ったメールの文章をすべて消した。
一文字残らず....すべて...。
でもママに気づかれるよね....声が出ないって....。
どうしよう....どうすればいい....??
このままじゃ仕事だっていけないしっ.....
「莉華ちゃんっ??」
「っ.......??」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた....。
振り返るとそこに立っていたのは....
「っ........!!」
凛ちゃんだった.....。
「どうしたのよ～....。
目めっちゃはらしちゃってぇ～。」
「っ........っ....!!」
声が出ないのっ!!!声が出ないのっ!!!
私は必死に表情で伝えた。すると凛ちゃんは....
「声がでないの??」
と、不安げな顔で尋ねてきたっ....。
信じられない......奇跡だ......。
私は全力でうなずいた。
すると凛ちゃんは私の体をさすって
「何でこんな事になったのっ!?ねぇっ....!!
誰がこんな風にさすようなことをしたのよっ....」
凛ちゃんの目には一粒の涙が.....
「今から帰ろう、んで叔母さんに見せようっ?」
その言葉に私は大きく首を振った。
そしてスマホで文字を打った。
絶対にママにだけは言いたくない。
その文章を見た凛ちゃんは首をかしげながら
「なんでっ!?言わなきゃいけないじゃん!!」
と、大きな声で言った。
だが続けて私は文章を打った。
ママにだけは絶対言わない。
ママが心配して泣いた顔もう二度と見たくないから。
と、打つと凛ちゃんは黙ってしまった....。
そして、唇をかみしめながら
「莉華ちゃん....じゃあどうする気....??」
と、尋ねられた。
どうする気って何が？
「だから、仕事とかだよっ。」
仕事は当分休むしかないよ。
「何バカな事言ってるのっ......!?」
「っ.......!!!!」
初めて聞いた凛ちゃんの怒鳴り声。
そして怒った顔.....。
「あんたガルコレに出るんでしょ!?」
「っ...........!」
色々ありすぎて忘れてた....。
そうだ...私ガルコレ決まったんだった....。
「打ち合わせとか....話さなきゃ無理でしょ...!?」
無理なのはわかってる....でも....でも.....
しょうがない。
辞退することにするよ。
これを打った後、凛ちゃんは絶望に浸ったような顔を浮かべた。
そして私の肩を強く突いて
「もういいよっ....。莉華ちゃんには呆れた。」
と、つぶやき、私に背を向け帰っていった。
最悪な結末だ....。
※実話ではありません（続く）
あぁ...莉華ちゃ...。
真也は何をやっているんだ(´・ω・｀)
早く出て来てくれるといいですけどね...