ꗇ:シリア反体制派
- カテゴリ:勉強
- 2013/04/05 22:57:21
【ニューヨーク=黒沢潤】
シリアの反体制派統一組織「シリア国民連合」に対し、
国連で代表資格を与えようという動きが欧米やアラブ諸国の間で強まっている。
国連総会で投票国の過半数の賛成があれば実現は可能だ。
アラブ連盟も先月下旬、同組織に代表資格を与えており、
国連もこれに続けば、アサド政権には大きな打撃となる。
シリアの反体制派は現在、各国から支援を受けて、
ニューヨークで代表事務所の設置準備を進めている。
活動の中心人物は、米南部アーカンソー大学の
ナジブ・ガドバン准教授(政治学)=シリア出身。
同氏はロイター通信に対し、「自国民を殺害するアサド政権はもはや、
正当性を失っている。国連が(反体制派に)代表資格を与えれば、
平和的、民主的な政権移行が実現する」と話している。
こうした動きにアサド政権の後ろ盾であるロシアは強く反発。
チュルキン露国連大使は先月下旬、
記者団に対し「(資格付与は)実現するはずがない」と牽制(けんせい)した。
国連で代表資格を得るには、米国やロシアを含む主要9カ国から成る「信任委員会」で
審査を受けた後、国連総会で承認を得ることが必要となる。
信任委員会や総会に拒否権はなく、ロシアが資格付与を阻むのは困難だ。
資格付与の採決は、今年9月の国連総会で行われる可能性もある。
欧米の国連外交筋によれば、加盟国(193カ国)の半数以上の114カ国が資格付与を支持しているという。
反体制派や野党側に代表資格が与えられたケースとしては、リビアのカダフィ大佐が殺害される直前の2011年9月、同国の反カダフィ派代表組織「国民評議会」に代表資格が与えられたことがある。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130405/mds13040521490003-n1.htm