「*ねばいいのに」 【書き捨て】
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/31 13:02:46
# - 誰かの回想。
死ぬ、と思った。
もがけばもがくほど口から溢れ出ていく白い泡が視界で弾けて消えていく。
青白く光る水面が遠ざかっていく。
苦しい。
息が出来ないってこういうことなんだと気づいて、
死にものぐるいで水面に向かおうとする自分を酷く冷めた目で見ている自分が後ろに居た。
助けてよ。
見てないで助けてくれたっていいじゃん。
酷いなーー自分が死にそうなのに。
水に浸された肺が悲鳴を上げていた。
残り少ない空気は徐々に抜けていく量を減らしていくのに、苦しさは増えていくだけ。
悶える気力さえ無くなってくるのは、暗い水の底に誰かが私を引っ張り込んでいるからなのかもわからない。
――つまんない
こんなところで死ぬなんて馬鹿みたいだ。
やり直し出来れば良いのに。
ま、そんなこと無理だってわかってるから別に良いけどねーー
「 みんな がんばれ 」
モザイクが視界をちらつく。
最後に残った息を吐き出して、私は嘲笑った。
【未定】
紅蓮の炎が紅に色を変え、白っぽくなって、水色になった。
やがて蒼に変わる前に、業(ごう)と耳元で爆ぜた。
凄まじい衝撃派が全身を叩く。
砕けてバラバラになりそうなほどの痛みは痛覚を麻痺させた。
こんなになってまで意地になって握っていた銀色の相棒もろとも背後の壁にまで吹っ飛ばされた。
息が詰まった。
一瞬息の仕方を忘れて、次の瞬間大量の血を吐いた。
食道をせり上がった鉄臭さにむせ返る。
器官が焼け付くような痛みを訴えて息をさせてくれない。
それでも貪るように酸素を吸うと、反抗期でも起こしたみたいに肺は二酸化炭素を吐き出してくれなくて代わりに吐き気をくれた。
胃がひっくり返るような強烈な不快感。
たまらず身体をくの字に折って吐瀉物をぶちまけると、それは粘つくただの真っ赤な液体にすぎなかった。
それが余計に吐き気をあおって、いっそ死にたくなった。
力の抜けた脚から横様に倒れ込む。
吐瀉物に顔面から突っ込むことは避けたけど手はそれに浸った。
手が動かない。
もしかしたら比喩じゃなくて本当に手のひらが砕けたのかもしれない。
痛みを感じない世界で息さえもするのを忘れれば、何のために戦っていたのかも忘れかける。
痺れはじめた視界にモザイクがかかった。
「もう死んじゃうの?」
つまらなそうな声が幾重にも重なって鼓膜を不快に引っ掻いた。
――ごめん、そろそろギブ。
息の仕方忘れちゃったから酸素不足と血液不足で意識朦朧中なんだ。
小さな影が頭にかかった。
傍にしゃがみ込んだのがわかったけど喋る気力ももう使い果たした。
胸の奥で止まりそうな心臓が必死に血液を送り出そうと善処しているらしいのが頭の中で鼓動の音を響かせる。
早く止まれば良いのに。
死なせてよいい加減。
そろそろ玩具にするの飽きてくれると嬉しいんだけどな。
「まだ死なないでしょ?」
小さな冷たい手が私の首筋を撫でる。
鎖骨まで伝って服の上から胸に手を押し当てると、少女の真紫の双眸が煌めいた気がした。
どくん、と全身を震わせるほどの鼓動が強く打った。
忘れていた呼吸を再び強いられ激しくむせ返ると、自分でも引くくらい痙攣しながら必死に薄笑いを浮かべた。
「……しょうがないな」
――次で最後ね
【未定】
*****
少女たちを苦しませたかっただけですごめんなさいry
激しく同感ですwwwww 逝くならぽっくりが良いw
ね!!!!(( ほんと、ね、楽し(
おおおお!もしお書きになったら飛んできます!!
いや、書いたり見たりするのは面白いんですけどね((
小説見たら何か書きたくなってきました・・・
き、禁断症状がry
こんにちは!訪問感謝です。
お気に入り登録大感激です……!
そう言っていただけて本当に嬉しいです、これからも頑張りたいと思います……!!
応援の言葉ありがとうございましたッ!
苦しい死に方は嫌ですね、ほんと、フヒヒサーセン(
凍死www エベレストか北極に行くしかないwww
リスカは怖すぎますwwwwww
ちょこっと紙で切っただけでも結構痛いのに、あんなカミソリで切ったら……ひぎいいry
こんにちは、お気に入りに入れさせていただいてる者です!
いつも貴方の小説を読んで感動してました・・・・・・・・こんな文書けるのはとてもすごいと思ってます・・・・・!
素敵です、頑張ってください~!
ぐはっぐはっ言って死ぬってどんな死に方なんでしょうね(((
私は死ぬなら凍死が良いです。ゆっくり死ねるらしいので。真顔
リストカットとか痛そうで勇気ないですwwwwwww