true love #54
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/27 03:16:01
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でキャラをつくっていた。顔は可愛らしい。
第五十四章 『過去の思い出。』
真也視点…。
「......あの子は確か」
俺はあの黒髪女子を思い出した。
あの子との思い出もすべて思い出した...。
あれは中学の頃の話....。
俺は成績だけは保っている悪だった。
まあ言ってもヤンキーってほどではない。
少し隙を見せるほどの悪って感じだ。
気分で遅刻するなんてしょっちゅうだった。
正直俺は学校が好きじゃなかった。
いや、いじめられているとかそんなんじゃないけど
俺は...毎日がグルグル回っている同じ日常に飽き飽きしていたのかもしれない。
バカみてぇにチヤホヤ囲んでくる女子とか
深い友情なんてこれっぽっちもない男達を絡む日々。
うわべだけで見るんだったら楽しいっていえる。
....でもやっぱり特別な物がほしいんだ。
欲張りかもしれないけど...。
「あっ、危ない!!!!」
「へっ??」
うつむきながら歩いていると
真正面から走ってくるバイクに乗った女....。
「キャァァァアアッ!!!」
ブォォォォォオオンッ!!!!!!
「「ウワァァアアッ!!!」」
お互いの悲鳴が聞こえたときにはもう遅かった...。
奇跡的に意識はあるし、大きな怪我はない......。
だがやはり体が痛い....。
「ウッ.....。」
なんだか動く気力がない....。
だがその時....正面からいい香りがした...。
これは....ローズの香水の香り....か....??
「大丈夫っ!?」
その声を聞いた瞬間..俺の中で何かが変わった...。
透き通ったってワケじゃないけど俺の心の中では
すごく美しい声に聞こえた。
かわいいってワケじゃないけど
クールでカッコイイ声...まさにバイク女子って感じの。
「だっ....大丈夫....で...」
上を見上げた瞬間....
長くてストレートな髪を腰までたらし、
大きな瞳、長いまつげ.....
なんだかすごく心が洗われた....。
「.....大丈夫??」
「あっ、はい....。」
俺はつい見とれてしまっていた。
「大丈夫です。」
と、答えると女の子はニコッと笑って
「よかったぁ!!あ、急いでるんで。じゃ!!」
女の子は風のように飛んでいった....。
美しく、可憐に...。
「っ......../////」
この時俺は気づいてしまっていた....。
俺は今のバイク女子に恋をしてしまっている...と。
なんだか今日は気分よく学校へ行けそうだ。
時間もギリギリ間に合いそうだし...。
俺は学校に駆け足で向かった....。
───学校に到着。
今日はすごくいい気分で登校できた。
到着した時間も8;20とまあまあいい時間だ。
俺はいい気分に浸りながら席に座った。
そして、数分後チャイムが鳴り響いた。
チャイムが鳴り終わると同時に聞こえてくるドアの開ける音。
そして、先生が入ってきた。
「はーい、皆さんっ、今日は嬉しい報告がございまーすっ!!」
女の若い先生....名前は品川麻里子っていうんだけど...。
まあしょうじき名前なんてどーでもいいよね。
「ああ、でも女子は残念...がるかも...??」
先生は少し気まずそうに呟く。
女子達は一声に
「「エェェ~~~~!?なんでぇ!?」」
と、大きな声を出した。
すると先生は苦笑いをして
「まっ...まあ見れば分かるっ...。」
と、呟き、教室のドアを開けた。
「入ってきてー。」
と、先生が呼びかけた瞬間.....あの時と同じ香りがした....
そうだ.....あの時のほのかの香ったあのローズの香り....。
「おぉぉ....。」
香りと共に聞こえた男子の甘いため息....。
そして、なびく黒い髪に、美しい容姿を持った女の子が入ってきた...。
「ぁっ......!!」
そう....その時に来た女の子は.....
「安藤沙希です...。よろしくお願いします。」
と、自己紹介をしたあとゆっくり優しく微笑んだ。
男子の目はもう皆ハートになっていた...。
女子は目を輝かし、憧れの的にする子もいれば標的にする人もいた...。
「安藤さんは大阪から来たのよ~」
「エェ!?大阪っ!?ってことは.....関西弁!?」
と、一人の男子が訪ねると沙希さんは
長い黒髪を後ろにサラッとなびかせて
「せやで!!関西弁や。
まあ、通じひんことないやろ日本語やねんから!!」
と、大笑いをした。
.
僕はまた再確認した....
俺はこの子に恋をしている。
※実話ではありません。(続く)
なんかりんかかわいそうになってくるww
続き気になります
おぉ‼
真也君の過去のお話ですね。
...でもなんか莉華の敵が増えてきましたね;;