心に残るネットの落とし物 14
- カテゴリ:30代以上
- 2013/03/26 00:02:17
思い出の食事
私が8歳で、弟が5歳の頃の話です。
当時、母が病気で入院してしまい、父は単身赴任中であることから、
私達は祖母(父方)の家に預けられておりました。
母や私達を嫌っていた祖母は、朝から夜遅くまで舞踊のお稽古に行き、
私達の世話は一切しませんでした。そこで、私達はいつも近所に住む
Aさんという人のいいかたの家でご飯をいただいておりました。
ある日、母が一日だけの許可をもらって退院してきました。
本当は体がとてもきつかっただろうに、母は甘えつく私達を何回も
抱っこしてくれました。
夜は、三人で歌いながらハンバーグをこねて作りました。
「今日はお母さんが帰ってきたから、ご飯はお家で食べます!」
Aさんの家に挨拶に行った時の弟の、何か誇らしげな表情を見て
嬉しくなった私は、その紅潮した頬っぺたに何度も自分の頬っぺたを
擦りつけて家に帰りました。
家に着くと、既に料理が食卓に並べられていた。母は暖かい牛乳を差し出して、
「おばあちゃんが帰ってきたから、ちょっと待っていてね。みんなで食べようね。」
と言った。私達がAさんの家に行っている間に帰ってきたようだ。しばらくすると、
着物から着替えてきた祖母が台所に入ってきた。
「お義母さん、お食事の用意できていますので、どうぞお掛けになってください。」
その母の言葉を遮るように祖母は、
「病人の作ったものが食べられますか!何が感染するかわからないのに…」
と言って、母の作った料理を全て残飯の入ったごみ袋の中に捨てていきました。
「も、申し訳ありません…」
さっきまでニコニコしていた母の顔から一気に血の気が引いていきました。
私は(どうしよう!どうしよう!)とただただ混乱していました。
「バカヤロウ!」
突然、弟が叫んで、祖母からごみ袋をひったくりました。
仁王立ちになった弟は、祖母をにらみつけながら、ごみ袋から
母の作ったご飯を手ですくって食べ始めました。
「俺はなぁ… 俺はなぁ…」
後の言葉が出てこずに、目から涙をボロボロとこぼしながら、弟は食べました。
小さな肩を震わせて、必死に強がって…
そんな弟を見て、私も大泣きしながらごみ袋からハンバーグを掴み取って食べました。
「もう、いいのよ。やめて。二人とも。いいのよ。お願いだから…」
泣きながら止める母の声も無視して、私達はむさぼり続けました。
これが私達姉弟の、母の最後の味。悲しさと悔しさの恨みの味…
苦しくて悲しいです(TT)
つらい事を 集約された様な 現場が 私の職場です
虐待防止法 いろいろ出来ましたが、みんなが安心して暮らせる世の中じゃないと 無くならないね
おいしい味に出会いたいですね
先日、思い出の食事という本を買ってしまいました・・・・
アマゾンで購入しましたが、珍しくまだ届いていません・・・内容はこのような話がいっぱいあるとのことでした。
>人は 反省をしなければ いずれ おんなじようなことで 天罰があるのにね。。
まったくですね・・・因果応報です。
悪い行いには悪い報いがあり、善い行いには善い報いがありますね
私もそう思います。
再登場 嬉しいですね。 なかなか再登場してくれる方がいないので、とっても嬉しかったです。
ほんとネタであってほしいです。
悲しいけど現実、そういう方もいるのかもしれませんけどね・・・
リアルで 祖母のような方が いらっしゃるようにも思えます。
ただ その食べ物ですら 食べれない人がいる事も事実で…
いつかこの兄弟が 恨みの味でなく 美味しい味となればいいのに…
そして、いろんな人それぞれに いろんな事情がある
単純な 生き物なのに どうして 複雑に 感情がからむのでしょうねぇ。。。
人は 反省をしなければ いずれ おんなじようなことで 天罰があるのにね。。
自分にゆとりではなく 気持にゆとりが ほしいなと 思う今日この頃です(⌒-⌒)ニコ
再び登場!
ネタであって欲しい(´;ω;`)
はじめまして
ひどい話ですよね、この話はネタであってほしいとおもいました。
見てて泣けちゃた・・・今の私の年齢はどっちの気持ちもわかるんだけど
言葉になりません。。
ごめんなさい
気の利いたコメントできません
ただ・・お母さん嬉しかっただろうし。もっと今まで以上に子供を愛おしく思っただろうなぁ・・・