true love #53
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/25 16:46:47
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でキャラをつくっていた。顔は可愛らしい。
第五十三章 『関西弁の黒髪美女の正体』
莉華からの視点…。
真也....私に嘘ついたんだよね...。
私はずっとそれが頭にあった....。
「はぁ....。」
深いため息が出る...。
ピルルルル…♪
ピルルルル…♪
「あっ、電話...。」
私はスマホをポケットから取り出した。
「菜々美....??」
プッ。
「もしもし??どうしたの??」
『どーしたのじゃないっ!!!
いますぐ駅前のファミレス来て!!じゃあね!!!』
ガチャッ!!!
ツーッ、ツーッ、ツーッ。
(....うっるさ...。)
耳に直接入ってきた怒鳴り声....。
あの調子だとだいぶ緊急事態だなぁ...(汗)
私は急いで駅前のファミレスへ向かった。
そして、数分後...。
カランカランッ………♪
ファミレスに入って私は周りを見渡した。
すると、スタッフ以外立ち入り禁止なはずの
部屋から菜々美は手招きをしている...。
「なっ...菜々美っ....!?」
すると口をパクパクさせて
「早くこっち来てっ!」
と、言っている。
私は手でオッケーとサインをし、
急いでスタッフ室へ向かった.....。
────ガチャッ。
「菜々美、どうしたの...??」
すると菜々美少しあせりながら
「コレ聞いてっ...!!あ、静かにねっ...。」
と、私に録音機を渡した。
「え、録音機...??
つかなんでここに菜々美が...」
「いいから早く聞け!!!」
と、再生のボタンを押した。
「いらっしゃいませっ。
ご注文は何になさいますか??」
「俺ハンバーグステーキで。」
真也の声だっ....。ってことは
録音されてるのは真也のことについて...??
「あなた達カップルの方ですかっ?
カップルの方でしたらお得なセットがありますが…」
「いえっ、ちがいまっ…」
「そうですよ~」
─────ドクンッ。
私は一瞬世界観が変わったような感じがした...。
何も見えないくらい視界がすべて真っ暗になったような...。
「っ....。」
「そうですよ~」
この真也の言葉を聞いた瞬間体中が崩れそうになる....。
「どっ...どういう事...なの...??」
菜々美にたずねると菜々美は
「私が今日バイトしてるときたまたま
美穂と真也が仲良くしてるとこ見つけたから
私のバイト仲間の沙希に頼んで録音してもらったんだー。
そしてら案の定こんなことにっ。」
「エェッ....!?」
─────ガチャッ。
「おつかれ~」
「あっ、この子がバイト仲間の
安藤沙希ちゃんだよっ。」
「はじめまして、安藤沙希です。」
と、ニコッと微笑んだ...。
黒くて長い髪....大きな瞳....
影を落とすくらいの長いまつげ....。
この子すごく美人だ....。
「ってか森咲莉華やんっ!!
わー、めっちゃ会ってみたかってんなぁ~」
「えっ....。」
か...関西弁...??なんか想像と違う...。
「あ、菜々美。あの事ちゃんと教えた??
ほらっ、うちが録音したやつ。」
「んあ、ああ、教えたよ。」
するとクルッと私のほうを向いて
「アイツまじ最低やんなぁ!!!
なんやねんアイツッ、マジむかつくわー。」
「本当に...真也君ひどいよ...。」
「っ......。」
なんだか2人にこんな風に言われて
私は言葉も出なくなった...。
真也はどういうつもりでこんなこといったの...??
※実話ではありません(続く)
あぁ...、その録音機最後まで真也君の言葉を聞いとけば...。
...にしてもやっぱ真也君いけませんね‼苛
莉華ちゃんも、自分の彼氏のこと悪くいわれると
嫌なんでしょうね...。