true love #52
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/23 18:31:18
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でキャラをつくっていた。顔は可愛らしい。
第五十二章 『伝えたいでも伝えれない。』
美穂からの視点…。
誘いを受けてくれた真也君を
放課後、駅の近くのファミレスに呼び寄せた。
カランカラーン♪
「美穂ちゃーん!!」
私のほうを見て手を振る。
「真也君っ、こっちこっち。」
私は自分のほうへ手招きをした。
駆け寄る真也君。
「ごめんね、待った??」
「ううんっ、全然。」
「そっか、よかった~」
なんだかこんなやりとり....
恋人ができたみたいで嬉しかった。
つい笑みがこぼれてしまうっ。
「何笑ってんのー??」
「へっ、いえいえ、何でも!!
あ、何頼む??なんでもいいよぉ~」
「えー、それじゃぁ~...。」
「いらっしゃいませっ。
ご注文はお決まりですか??」
「えぇ....??」
おかしいな...ベルも押してないのに....
なんで店員さん来たんだろう...??
気をつかって来てくれたのかな??
「あ、えーと、真也君は何にする??」
「あ、俺はハンバーグステーキでっ。」
「わかった、じゃあ、それでお願いします。」
「お2人カップルですかっ??でしたら
お得なカップルセットってありますけど」
店員はニコニコしながら言ってきた...。
「カップルなんかじゃ....」
「じゃあそれでおねがいしまーす。」
真也君は笑顔でそう頼んだ。
すると店員は一瞬真也君を睨んだ...
そして、すぐ顔を笑顔に戻し、
「かしこまりましたっ」
と笑顔でそう答えた....。
「.....??」
「へへっ、これでお得だなっ。」
真也君はVサインをし、微笑んだ。
カップルだなんて...すごく恥ずかしいけど...。
なんだかそういわれて嬉しいなっ。
(莉華ちゃんには...悪いけど...。)
と、少し罪悪感もわいた。
「お待たせしました。
”愛が融ける”チーズハンバーグでーすっ」
と、店員はニコッと微笑む。
でも今の商品名....
「愛が融ける....って....」
と、問いかけると店員は一瞬で顔を変えて
「それが何??」
と、睨んだ....。
「えっ....??それが何って...」
「だから商品名が何やって聞いてるんや。」
なんだかすごい乱暴な関西弁を私にかぶせた...。
「何??なんか文句あんの??
文句あるんやったら聞くけど??」
と、するどくにらみをきかせている...。
「あのっ...カップルセットなんですよね...??」
と、言うと店員は一つに結んだ黒い髪を
パサッとゴムととって、髪をパサッと後ろになびかせ、
「だから何??」
「ちょっと、アンタッ店員なのにっ...」
「何??彼女の前やからってかっこつけたいん??」
「そんなんじゃっ....」
ピンポーン♪
店員を呼ぶベルが鳴ると店員は顔を
一瞬で変えて
「はぁ~い、今行きまーす」
と、違うテーブルへ行ってしまった...。
「なんだったの??あの店員....。」
「なー、なんなんだよなー....。」
「初対面の客によくあんなんいえるねっ。
つかここあんなメニューあったっけ....??」
「ああ、そうだね....。
初対面の客...に.....」
真也君は何か気づいた顔を浮かべた。
「どっ...うしたの...??」
「ごめん、俺用事思い出したからかえるわ...。」
真也君はいそいそと帰っていった...。
それにあの関西弁の女の子となんかつながりがあるのか...??
※実話ではありません。(続く)
真也くん...
本当、美穂ちゃんのこと期待させるのやめてください(馬路w
んー・・・
まさか、凛さんとか?
それとも真也君の...‼
何やってんすか!!
続き気になります