Nicotto Town



季節の中に生きること   辻邦夫

随筆 「 生きて愛するために 」 より

このごろ 世界中が異常気象だ

季節が季節らしさを失って 異常気象になると

季節がごく自然にめぐっていた時代がなつかしい

日本は 微妙な四季の変化に恵まれた国だった

夏は暑いからこそ 

かき氷のおいしさも すだれを吹く風の涼しさも

人生の極楽と感じられる。

『 枕草子
 』

 春はあけぼの やうやうしろくなり行く

 山ぎはすこしあかりて 

 むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる

-----もうすでに 花の香りのする春の夜明けの

   次第に明るくなる情景が それだけで

   なにか物狂おしい喜びを呼び起こす

清少納言は 理知的な才女という評判を得ている。

枕草子も 

するどい批判の針を含んだ人生の書だとされている

しかし 四季の折々に自然と人事がもたらしてくれる

生の楽しさを おいしい飲み物のように味わっている

そんな彼女が見えるようになると

清少納言が知性の人であるより

微妙な感じ方を楽しむ感性の人であることがわかってくる


 降るものは 雪

 霰 霙はにくけれど

 白き雪のまじりて降る

 をかし

清少納言が 少女のように胸をはずませ

雪に見入る姿が目に浮かぶ。



枕草子は

季節の移り変わりを スクリーンに映る美しい映像のように

眺めた日本人の心の豊かさであった。


私は 学校で学ぶ内容について 将来必要かどうか

そこに重点を置いて 仕分けしてた。

古文 いらない

漢文 いらない

数学 微分 積分 関数 いらない

だから 古文は あんまり勉強してない

だけど こうした文章を読むと

古文も勉強しておいたほうがよかったかなと思う。

#日記広場:小説/詩

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2013/03/30 00:23
のんのさん
耳に痛いお言葉です。
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2013/03/29 19:54
学校の勉強って、訓練?だから仕分けしちゃダメなんだと大人になってから思いました。
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2013/03/21 00:53
妖精通信士さん
歴史も仕分けして落としたほうに入ってた
最近 話題になっ ヒッグス粒子
素粒子物理学も わけがわかりません
wikiの文章を読んでも なかなか理解できない
数式が出てくるけど その数式がわかんないから

もう 好きなことだけでいいや
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2013/03/21 00:47
サモワールさん
良い現代語訳 さがしてみよっと
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2013/03/20 21:22
古文あまりやらなかったけど、
興味が無い事をやると、頭イカレてしまうような気がするなぁ。

歴史はたぶん、小説書く人は必須だと思う。歴史小説じゃなくても。
パソコンプログラム書くなら、数学いるし。
外人さんと、ゲームで遊んだりするとき、英語役に立ったりする。
古文は、、、ん〜、、、
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2013/03/20 15:54
古文は古文と思わずに読むほうが一番楽しいですし、
もっと言うなら、良い現代語訳を読むほうが、とっかかりは最良かもしれません。
いきなり原点を、授業で習いながら読んでしまうと、
そこから先の興味が湧きにくかったりしますからね。

でも『枕草子』に関しては、別。
あれは長文の章談もありますけど、いわゆる「ものはづけ」部分に関しては、
基礎知識不要で読めて来ます。

「ラジオ番組、清少納言さんの言いたい放題の時間!」
みたいな番組だと思って読むと、また面白かったりw




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