主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でめっちゃぶりっ子。顔は可愛らしい。

第四十五章　『終る関係』

「.......。」

あれからあの２人が何をしてたのか
気になってしかたなかった...。

「───咲さん...森咲さんっ...!!」

「はっ、はいっ...!?」

あの２人が何していたのか気になり、
授業にさえ集中できなかった...。

「次の英文を読んでもらえる??」

この時間は英語で問題だったら
解けるのだが...話を聞いてなかった
私はどこを読むのかわからない...。

「す...すみません。
聞いてませんでした...。」

先生は目を丸くして

「えっ!?いつも珍しいわねぇ...。
まあ、いつもの事ではないからいいわ。
P10の二行目の文を読んで。」

「はい。What is.....」

その時間はそれで終った。

「莉華っ。」

菜々美は不安げな顔を
しながら私の名前を読んだ。

「ん??どうしたの??」

「今日珍しくボーっとしてた
みたいだけど...何かあったの??」

「あぁ...うん、大丈夫...。」

「そう??ならいいんだけど...。」


「何なのよ、それっ…！」


教室に響いた怒りの声.....。
声のするほうを見てみると....

「落ち着けよ美穂っ...。」

周りの男子が美穂を抑えている...。
どうやら怒りの声の主は美穂だった様子。

怒らせた人は.....

「オイッ、高田、お前何したんだよっ...」

翼君だった...。

「翼君だ...何したのかな...??」

菜々美は首をかしげながら呟いた。

「うーん...何したんだろ...??」

考えてるうちに一つの言葉がよみがえった...。

”美穂のこと好きだけど、そういう好きかはわからない。
莉華の事、完全に忘れたわけじゃない。”

この言葉を思い出した瞬間、私は寒気がした...。
もし...美穂にこれがバレたとしたら....
美穂はきっと今みたいに怒るはず...

ってことは今怒ってる理由は......

「この浮気者っ……！」

「.....!!!」

今の言葉を聞いてわかった...。

浮気者…。

なんでバレたのかはわからない...。
でも....バレたのには違いない...。

（どうしよう...絶対誤解されてる...）

────ガタッ！

私は立ち上がった...。

「どっ...どうしたの...??莉華...」

「ごめん、ちょっと行ってくる...。」

私は気づくと体が勝手に動いていた...。
そして、私の足は美穂の居場所へ行っていた...。

「美穂っ...」

呼びかけても返事がない...。
それは当たり前だけど........

「ねぇ、莉華ちゃんっ。」

「うんっ....」

「なんでそんなにモテるの??」

「へっ......。」

「なんでそんなに美人なの??」

「みっ....」

「なんでそんなに憎たらしいの??」

「っ.....!!!!」

この時の美穂の声は
悪魔のような声だった...。

「美穂.....」

「あなただけは許せない。
翼を奪った罪は重いから。」

「美穂っ、誤解してっ....」

「だとしても。翼を
奪ったのには変わりない。」

美穂は睨んでどこかへ行ってしまった...。
私は怖くなった...。

誤解してたとしても…
翼を奪ったのには変わりない。

....それは確かに言えてるのかもしれない。

でも...そんなのおかしいよ...。
どうすればよかったのよ...。


※実話ではありません。（続く）