true love #41
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/13 12:25:19
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でめっちゃぶりっ子。顔は可愛らしい。
第四十一章 『突然の告白と疑う心。』
「.....菜々美」
私は体がだるくて、
先生に言われ、早退をした。
早めに家について寝ていると
やっぱり考えるのは菜々美の事...。
菜々美が急に荒げた声....。
あの声が頭から離れない。
「.......」
私は枕に顔をうずめた...。
PLLL…♪
「っ.....!!!」
私はビックリして、飛び起きた。
慌ててスマホを見ると、
「えっ...菜々美...??」
電話してきた主は菜々美だった...。
「......。」
戸惑いながらも私はスマホの
[出る]のボタンを押した...。
「もしもし....??」
私は震え気味の声で言った...。
『あ、もしもし!?莉華っ!?』
「えっ....」
私は戸惑った...。だって
菜々美の声がすごく明るかったのだ。
「う...うん...。」
『大丈夫っ??
早退したって聞いて...』
私は驚いた...。
わざわざこんな私のために
心配して電話をかけてくれたのか...??
敦の事もあるし、まだ私のことを
許してないはずなのだが.....。
「あ...ああ、うん...。
まあ大丈夫だよ....。」
私は曖昧な答え方をした。
『そうなの??ならいいけど!!
あっ、莉華に報告があるの!!!』
嬉しそうで明るい声の原因...。
たぶんこの報告だろうと私は予感した。
「うん、何...??」
『実はね...』
どんな報告かはわからない...
けど菜々美がここまで明るい声を出すのは
珍しいし、よっぽどの事が────....
『敦に告白されちゃった。』
「え??」
私は自分の耳を疑った...。
まさか嬉しい声の理由はコレか...??
でもこの前は幼馴染にしか見えないって...
どういう事かさっぱりわからない...。
次に発言する言葉もなくなってしまった...。
『莉華??どうしたの??』
「えっ...ああ...ううん...。
そりゃよかったね、おめでと....」
私はこの言葉しか出なかった...。
”おめでとう”...ふいに出たこの言葉は
心底思ってるわけがない。
敦は幼馴染以外見れないって言ってたのに...。
あの言葉はなんだったの....??
まさか菜々美を騙してるとか??
色んな考えが頭の中で交差する...。
『なんか軽い言い方だね。
莉華、もしかして喜んでない??』
「えっ....そんな事ないよっ....!!
菜々美の幸せだもん、嬉しいよ。」
『キャ~!!もう、莉華ってばー////』
菜々美が幸せだったら私も幸せ。
この言葉は嘘じゃなかった...。
でも、今は心底喜べない....。
また菜々美が傷つく結果になるかもしれないから...。
『でも付き合うとか言う話に
なると話は別かなって思ってる。』
「えっ....そうなの...??」
「だって....敦は実際昔から莉華の事
想い続けてたんだし...そんなすぐに
私に気持ち切り替えれたのかなって。」
表情は見てないけど、すぐわかるほど、
すごく悲しそうな声で呟いた....。
「だ....大丈夫だよっ...。」
ふいにでた
大丈夫。
という無責任な言葉...。
『そうだよね!!!
ありがとう、莉華!!』
嬉しそうに声を明るくした...。
私は大丈夫なんて言える資格なんてない。
『あ、そろそろ授業始まるっ。
じゃあね、莉華、ゆっくり休んで~』
プツッ、ツー...ツー....。
電話を切った後、私はスマホを落とした...。
「うっ....。」
私は無意識に涙がこぼれた....。
脱力し、力も出ない....。
私はどうすればいいんだろう??
”幼馴染としか見れない。”
この敦の発言を教えればよかったの??
私はどうすればいいの...??
※実話ではありません(続く)
クワッ(; ・`д・´)苛
敦くん、どういうことなんでしょうか??
莉華ちゃんも、色々考え込んじゃって...ストレスにならないといいですけどね...。