Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #39

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でめっちゃぶりっ子。顔は可愛らしい。

第三十九章 『絡む関係』

「.......。」

あれから私は家に帰り、
ずっと考え込んでいた...。

翼君のあの言葉.....
信じたくないけど真実。

「はぁ~...。」

と、私は体をうずめて
深いため息をついた...。

──コンコン。

「.....はい??」

──ガチャッ。

「こんばんわー、
莉華ちゃん、元気っ??」

「りっ...凛ちゃんっ....!?」

私の部屋の前に立ってたのは、
私のいとこ森咲凛(25)。
私の姉のような存在の人で、
私と同じモデル。(事務所は別。)

「凛ちゃん、なんでっ....??
最近仕事が忙しかったんじゃ...。」

「大丈夫だーって!!
莉華ちゃんに会いたかったし♡」

凛ちゃんはVサインをした。

「凛ちゃん...。
ありがとうぅ....。」

私はつい涙がこぼれる。
凛ちゃんは優しく微笑んで

「やっぱ何かあったんだ。
何があったか話してみ??」

凛ちゃんは優しく私の背中をなでた...。
心が軽くなった私は、凛ちゃんに
全て話した...。今までの事、全部。

話した後、凛ちゃんは大きな
ため息をついて....

「大変だったのねぇ....。」

と、優しく呟いた...。

「莉華ちゃん、よく
耐えれたね、えらいえらい。」

と、頭をポンポンとなでた。
私はつい笑みがこぼれる...。

「莉華ちゃん、私さー....もう
当分仕事場がこの辺なんだよねぇ~...。」

「えっ...??」

「だからさ、当分この
家に居候させてねっ♡」

「えっ....」

私は一瞬なにがなんだか
わからなくなり、固まった....。

だが、頭の中で整理できた瞬間....

「エェェェェェエッ!?」

と、叫んでしまった...。
凛ちゃんはニコッと笑って

「まーま、いいじゃん。
そんな驚くかぁ~??」

「驚くよぉ!!!!も~....」

表ではこういってるけど、心の中では
どこかで安心してしまっていた....。

「....でさ、莉華ちゃん。
恋人って...いるぅ~??」

「えっ....//////」

「あ、いるんだぁ~♡」

「りっ...凛ちゃん!!!
からかわないでっ!!!////」

私は顔が真っ赤になってる...。
凛ちゃんはずっと笑ってるし...。

でも、なんかすごく嬉しい...。
本当に姉ができたみたい...。


───翌日。

「「いってきまーす!!」」

凛ちゃんと同時に
言った朝の挨拶....。

「はい、行ってらっしゃい」

ママもすごく笑顔で
私達を見送った....。

「じゃ、莉華ちゃん。
私こっちだから~。」

「うん、じゃあね!!」

私達も分かれ道で
別々の道へ行った。

そして、いつも通り
待ち合わせ場所に到着。

「あっ、莉華。
おはよ~.....。」

ただいつも通りじゃないのは、
菜々美の笑顔だった.....。

「おはよう、菜々美...。
顔色悪いけど、大丈夫??」

「あっ、大丈夫!!
てかいつもと同じでしょー」

と、無理して笑う...。
ずっと一緒にいた私だ。
菜々美の事は見てきたつもりだ。

無理な笑いくらい私はわかる....。

「菜々美....」

「あっ、バス来たー!!
莉華、何してるの??
ほら、早く乗ろうよ~」

「うん....。」

菜々美は私が声をかけようとしても、
すぐに避けるように言葉をかぶせていく.....。

菜々美は今すごく無理している...。


───学校に到着。

「菜々っ......」

「あっ、そーだ!!
昨日のテレビ見たっ!?」

菜々美は無理をして話題を作り、
私からの言葉を避けている....。

「昨日のお笑い芸人がさー....」

「菜々美っ.....!!!」

私は声を大きくした...。

もう菜々美の無理をした
顔を見たくはないから....。

「菜々美....その....
翼君と美穂はねっ....!!」

───ドクンッ!!!!

私はいきなり誰かに
口を封じられたように、
この先の言葉が言えない...。

そして....

まだ完全に忘れたとは言えない。

この翼君の言葉が頭の中で
何度も、何度もリピートした...。

「莉華、もういいよ。」

「えっ....。」

顔をあげると、菜々美は
微笑んでいた...。

「もういいから....。」

と、優しく呟きながら
温かく微笑んだ....。

その微笑から伝わるもの....はたから
見たら”優しさ”なのかもしれない。
でも私はちゃんと伝わった。

菜々美は凄く寂しそうだった...。

「菜々...美....」

私の心には罪悪感と、
悲しさ、寂しさが溢れた...。

そして、頭に浮かんだ言葉が

ごめんなさい。

だった....。

謝られた菜々美は
口をポカンと開けている...。

「えっ??なんで??
なんで莉華が....??」

と、不思議そうにたずねる。

”まだ翼君は私が好きで、
美穂とはなんとなく付き合ってる”

なんていえるわけがない...。
でも、これが事実....なんだ...。

「菜々美っ....」

伝えなきゃいけない。

「菜々美っ、あのねっ....!!」

「キャハハッ♡!!
もぅ、翼ってばぁ~♡」

あの無償にイラッとくる
女の子猫のようなかわいい声...。

「あれ??莉華ちゃん??
あ、菜々美ちゃんもぉ~♡」

美穂は小走りで近づいてきた。
もちろん、翼君の腕を握って....。

「なんか最近バッタリ会うね~」

「当たり前だろ??
同じ学校だぞ??」

「あっ、そっかぁ~。
美穂天然だからわかんなぁい♡」

「てへっ☆」というような顔をする...。
無償にイライラするこの感情....。

そして、天然という物は、
”天然にバカなことをやってるから天然”
なんですけど??どこまでバカなんだよ╬

「莉華ちゃん、どうした??」

翼君が優しい声で聞いてきた。

「ああ...大丈....」

翼君の顔をふと見た瞬間、
やっぱり浮かぶあの言葉...。
そして、なんどもリピートする...。

「.....ごめん、
私先行くね....。」

「あっ、莉華待って...」

私はこの場から離れたかった...。
とにかもかくにもすぐに。

そして、翼君の顔はもう見たくない。
あの言葉を何度も思い出して、
頭がおかしくなりそうだから....。

......なんかめまいする...。

「うっ....」

バタッ.....。

「えっ、ちょっ....
莉華っ!?大丈夫!?」


※実話ではありません。(続く)

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2013/03/19 22:07


莉華ちゃんっ!?
あー、もう...どこまで翼くんは追い込むんだ"(-""-)"
もー、やめてくれ...。
凛さんは莉華ちゃんのこと前から知ってたみたいな感じで乗り込んできましたよね⁇
何かと繋がりがあるのでしょうか?



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