true love #38
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/12 16:40:16
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
・高峰美穂…翼の彼女。美人でめっちゃぶりっ子。顔は可愛らしい。
第三十八章 『美穂の企み』
「ねえねえ、翼~、
こんな所で何してるのぉ??」
わざとらしくベタベタと
翼君の腕をギュ...っとつかむ。
「いや、ちょっと
話し合いしてるだけだよ。」
「話し合いぃ??
なんのぉ~???」
首をクイッとかしげて、
誘惑するかのように翼君を見つめる...
「いいだろ、なんでも。」
と、翼君は答えた。
「やだぁ、翼が何してるか
いつでも知っておきたいぃ~♡」
「わかった、わかった。
あとで連絡するから。なっ??」
「もぅ、絶対よぉ??
連絡してよねぇ~。」
子猫のような甘えた声で
そういった....。
そして、クルッと振り返って...
「ダーリンッ♡」
と、翼君に近づいて、
顔にスッ...っと近づいて、
頬にキスした...。
「キャー、恥ずかしいぃ////
ダーリンッ、じゃあまたね♡」
と、顔を両手で隠して
走って帰っていった....。
なんだろ....この無償に
イラッとするこの感情...。
「.......っ。」
菜々美は震えている...。
あきらかにわかるほどの
大きな震えでもないが......
私の目にはハッキリと
震えているのがわかった。
「菜々美...。」
私はそっと菜々美の
震えている背中をさすった...。
「.....で、話の続きなんだけど...」
「もういい。」
私はすべてわかった...。
翼君は鈍感で、何もわかってない。
「翼君、あとで
私と2人で会おう。」
と、そう伝え、私は菜々美
の手を引っ張って帰った。
家に帰った後、私は翼君
のケータイに電話をかけた...。
プルルルル...プルルルル....。
────ガチャ
『はい、もしもし??』
「もしもし、翼君??」
『ああ、うん。』
「約束してた通り、
今から会いたいんだけど...
近くのカフェに来てくれる??」
『わかった、すぐ行く。』
プッ、ツーッ、ツーッ、ツーッ....。
電話を切った後、私は
支度をしてカフェに向かった...。
カランコロン、カランコローン♪
「いらっしゃいませー。」
私は近くのカフェに到着した。
「お、莉華ちゃーん。
こっちこっち、早くー!!」
大きく手招きをする翼君。
私は小走りで翼君の席に座った。
「ご注文は何になさいますか??」
「あ、私アイスコーヒー。」
「はい、かしこまりました。」
「へー、莉華ちゃんって
アイスコーヒー飲むんだ。」
翼君は関心してるように
私のほうを見る。
「はいはい、わかったから。」
「お待たせしました、
アイスコーヒーです。」
店員が帰った後、私は
一口、アイスコーヒーを
体に流し込んでから口を開いて
「....で??あなたは本気で
美穂って子が好きなの??」
と、話し始めた...。
「すっ...好きって...
言うか....んー....??」
と、何故か曖昧
な答え方をした...。
「え、好きじゃないの??
嫌いなの??どっちっ??」
問い詰めるように聞くと、
翼君は首をかしげながら
「好きなのは好きだけど...
なんか莉華ちゃんの事が
好きだった時とは違う....」
と、言った。
「それってどういう...,」
「なんか、好きすぎて
どうしようもないって感じ
だったけど...美穂の場合は
なんかそーじゃないっていうか...」
「えっ....??ってコトは
好きじゃないの...??」
「好きなのは好きだよ!!
...でもなんていうか....。
俺も美穂への思いは
好きっていうコトなのかな
って思ってたから告白
された時に付き合ったし...。」
曖昧な答え方...。
ブツブツといっているし...。
コイツはどこまで鈍感なの??
「だから、俺はっ...」
「じゃあ、私のことは
もう好きじゃないって
事でいいんだよね??」
と、当たり前の質問をした。
返ってくる答えはもちろん
わかっているが、一応聞いた...。
だが.....
「.....ごめん。
まだ完全に忘れた
とは....いえない....。」
「はっ....??」
私は自分の耳を疑った...。
まだ完全に忘れたとは言えない....。
「どういう...事....??
じゃあ....美穂は....??」
そう聞くと、翼君は
どこかためらいながらも
「....莉華ちゃんを
忘れために付き合った...。
っていうか...なんていうか...」
パシャッ....!!!!!
「っ....!!!」
私は翼君に
コップの水をかけた。
そして、黙って帰っていった。
翼君の考えがまったくわからない...。
ヒドイ事をなんであんな普通に
あんなことをいえるんだろう....??
美穂は利用されてるって事....??
.....最低だ、私。
これを知ってから私....
すごくいい気味って思ってる...。
最低だ....。
※実話ではありません。(続く)
あー、腹立つwwwww
どんだけ、鈍感...。
忘れるために美穂ちゃんを利用したって...。
美穂ちゃんもこれから大変になってきそうですね。