true love #37
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/11 17:09:55
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
第三十七章 『付き合っているのか??』
あれから時間が過ぎていき....
とうとうお昼ご飯の時間になった。
私と菜々美は屋上でお弁当を食べていた。
だが、やっぱりなんかいつもより空気が重い。
「「......」」
お互い話さない...。
口を開かない....。
「あのっ......」
────ガチャ。
口を開こうとした瞬間、
屋上のドアが開いた音がした....。
誰....??
ドアのほうに目をやると....
「あぁ~!!もう人いたのかぁ~。
せっかく翼と楽しい時間
すごそうと思ったのにぃ。」
美穂と翼君が立っていた...。
「翼君...。」
菜々美は寂しそうに見つめる...。
こんな菜々美を見るのはいやだ。
「菜々美、行こうっ!!」
私は、菜々美の手を引っ張った。
「あれぇ??行っちゃうのぉ??
せっかくだし、一緒に食べよーよぉ♡」
はたから見たらニコニコしてていい子
のような感じなのだが....。
私はその裏では悪魔の顔をしている
ようにしか思えなかった....。
「ねぇ??翼っ。
別にいいよねぇ??」
翼君は菜々美の気持ちには
まだ気付いていない...。
翼君は笑顔で
「ああ、俺はいいよ。」
と、言った....。
「やったぁ♡!!!
じゃあ、食べようっ♡」
美穂は菜々美の手を引っ張って
わざとか知らないが、翼君のよこに座らせた...。
そして、私のほうをクルッと向いて
「莉華さんも食べます??」
と、首をかしげて、アヒル口で
可愛らしくたずねてきた...。
はたから見たら優しい質問かもしれない。
だが、私からしたら憎しみしか産まれない言葉だ。
そもそも菜々美と2人で食べてたのは私。
だったら普通は私も入るのが普通なはず...。
コレは私の考えがおかしいのか....??
いや、間違っててもいい。
今はこいつを自分の視界から消さないと
本当に殴ってしまいそうだ.....。
「いい、どーせなら
3人で食べればどう??」
私は冷たく突き放すように
鋭く睨んみながらつぶやいた...。
「そうなのぉ??
なぁんか悪いなぁ~」
「いいから。
じゃ、楽しんでね。」
私は冷たく、そして突き刺すように
冷たい声で言った....。
「ふぅ~んっ。
ならどーでもいいけどぉ。」
美穂はニコッと天使のような
顔で私に微笑んでみせたが....
やはりその裏には悪魔の笑顔が
潜んでる気しかしないのだ....。
それに今の
どーでもいいけどぉ。
って言う言い方がもう....。
冷たい声だった...まるで
感情のこもってない冷たい氷のような....
でもこんな奴に構ってる暇はない。
いちいちイライラしてたら時間の無駄だ。
私は黙ってその場から離れた。
菜々美を置いていくのは不安だが....
菜々美なら大丈夫...うん、大丈夫なはず。
自分に言い聞かせながら
私は教室に帰っていった....。
キーンコーンカーンコーン♪
しばらく教室で黙って
読書をしていると、チャイムがなった...。
「お、菜々美....
そろそろ帰ってくるかな??」
────ガラッ。
「おっ、菜々美っ....」
「莉...莉華...
もう...私....。」
菜々美はすごく
げっそりした顔をしていた...。
顔が真っ青に青ざめていた...。
目も泣き腫らしたかのように
目が真っ赤ではれている....。
「ど...どうしたの??
だ....大丈....夫??」
事情を聞いても何も言わず
ただただ
ブンブンっ。
.....と、首を横に振るだけ。
「話せないの...??」
こうたずねると、黙り込む...。
菜々美はいったい何があったのだろう??
この時私は、あの屋上からはなれた
コトをすごく後悔した....。
────ガラッ。
翼君が帰ってきた。
私は翼君の胸ぐらをつかんで
「アンタッ!!!何やったのっ...!?」
と、問い詰めるように聞いた...。
当たり前だが、教室はザワつく。
今までファンのためにと、騒ぎは
起こさないようにとしていたが......
もう我慢の限界。
「答えなさいよっ!!!」
私は久々に人にたいして
声をこんなにも荒げた....。
もうそろそろこいつの鈍感さには
さすがの私も我慢の限界だ。
「なっ...何がっ,...??」
戸惑いながらもつぶやいた。
「なんで菜々美がこんなん
になってんだって言ってるの!!」
私は力を強くして問いただす。
「え...??こんなん...??」
翼君は顔を菜々美のほうに向け、
菜々美を見た瞬間、顔が青ざめていた...。
「なっ...なんで....。
俺なにもしてねーよ...。」
見るからに本当に知らない様子。
「じゃあ後でさっき
の状況教えてね。」
と、胸ぐらの手を外して言った。
「ああ、わかった。」
翼君は素直に承知した。
───放課後
私達は校舎の裏で
話し合うことにした....。
「....で、あの時の
状況教えてくれない??」
「ああ、わかった...。」
「莉華、もういいって...」
「いいの!!!さ、翼君はなして。」
翼君はゆっくりと口を開いた。
「莉華が帰った後...
別に特別なことはなかった。」
翼君は頭をポリポリかきながら
そうつぶやいた....。
「でも何もしてなかったら....」
「やだぁ~、彼女にも
秘密でこんなとこで何してるのぉ??」
美穂はニヤリと笑って
翼君に近づいて腕をつかみ、
「ダ~リンッ♡」
と、笑った...。
この光景を見た後、
菜々美を見ると......
「っ.....。」
菜々美の顔は
真っ青になっていた...。
原因はもうわかった....。
そりゃ、鈍感な翼君には
まったくわからない理由が....
※実話ではありません(続く)
君は、くびだよ。クビ‼wwwww
あー、くそ...翼...!!笑
んー、でも翼君のなかに何か隠されているものでもあるのでしょうか...。
美穂ちゃん...
なんとなく想像がつきますwwww