Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #37

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。

第三十七章 『付き合っているのか??』

あれから時間が過ぎていき....
とうとうお昼ご飯の時間になった。

私と菜々美は屋上でお弁当を食べていた。
だが、やっぱりなんかいつもより空気が重い。

「「......」」

お互い話さない...。
口を開かない....。

「あのっ......」

────ガチャ。

口を開こうとした瞬間、
屋上のドアが開いた音がした....。

誰....??

ドアのほうに目をやると....

「あぁ~!!もう人いたのかぁ~。
せっかく翼と楽しい時間
すごそうと思ったのにぃ。」

美穂と翼君が立っていた...。

「翼君...。」

菜々美は寂しそうに見つめる...。
こんな菜々美を見るのはいやだ。

「菜々美、行こうっ!!」

私は、菜々美の手を引っ張った。

「あれぇ??行っちゃうのぉ??
せっかくだし、一緒に食べよーよぉ♡」

はたから見たらニコニコしてていい子
のような感じなのだが....。

私はその裏では悪魔の顔をしている
ようにしか思えなかった....。

「ねぇ??翼っ。
別にいいよねぇ??」

翼君は菜々美の気持ちには
まだ気付いていない...。

翼君は笑顔で

「ああ、俺はいいよ。」

と、言った....。

「やったぁ♡!!!
じゃあ、食べようっ♡」

美穂は菜々美の手を引っ張って
わざとか知らないが、翼君のよこに座らせた...。

そして、私のほうをクルッと向いて

「莉華さんも食べます??」

と、首をかしげて、アヒル口で
可愛らしくたずねてきた...。

はたから見たら優しい質問かもしれない。
だが、私からしたら憎しみしか産まれない言葉だ。

そもそも菜々美と2人で食べてたのは私。
だったら普通は私も入るのが普通なはず...。

コレは私の考えがおかしいのか....??

いや、間違っててもいい。
今はこいつを自分の視界から消さないと
本当に殴ってしまいそうだ.....。

「いい、どーせなら
3人で食べればどう??」

私は冷たく突き放すように
鋭く睨んみながらつぶやいた...。

「そうなのぉ??
なぁんか悪いなぁ~」

「いいから。
じゃ、楽しんでね。」

私は冷たく、そして突き刺すように
冷たい声で言った....。

「ふぅ~んっ。
ならどーでもいいけどぉ。

美穂はニコッと天使のような
顔で私に微笑んでみせたが....
やはりその裏には悪魔の笑顔が
潜んでる気しかしないのだ....。

それに今の

どーでもいいけどぉ。

って言う言い方がもう....。
冷たい声だった...まるで
感情のこもってない冷たい氷のような....

でもこんな奴に構ってる暇はない。
いちいちイライラしてたら時間の無駄だ。

私は黙ってその場から離れた。

菜々美を置いていくのは不安だが....
菜々美なら大丈夫...うん、大丈夫なはず。

自分に言い聞かせながら
私は教室に帰っていった....。


キーンコーンカーンコーン♪

しばらく教室で黙って
読書をしていると、チャイムがなった...。

「お、菜々美....
そろそろ帰ってくるかな??」

────ガラッ。

「おっ、菜々美っ....」

「莉...莉華...
もう...私....。」

菜々美はすごく
げっそりした顔をしていた...。
顔が真っ青に青ざめていた...。

目も泣き腫らしたかのように
目が真っ赤ではれている....。

「ど...どうしたの??
だ....大丈....夫??」

事情を聞いても何も言わず
ただただ

ブンブンっ。
     .....と、首を横に振るだけ。

「話せないの...??」

こうたずねると、黙り込む...。
菜々美はいったい何があったのだろう??

この時私は、あの屋上からはなれた
コトをすごく後悔した....。

────ガラッ。

翼君が帰ってきた。
私は翼君の胸ぐらをつかんで

「アンタッ!!!何やったのっ...!?」

と、問い詰めるように聞いた...。
当たり前だが、教室はザワつく。

今までファンのためにと、騒ぎは
起こさないようにとしていたが......

もう我慢の限界。

答えなさいよっ!!!

私は久々に人にたいして
声をこんなにも荒げた....。

もうそろそろこいつの鈍感さには
さすがの私も我慢の限界だ。

「なっ...何がっ,...??」

戸惑いながらもつぶやいた。

「なんで菜々美がこんなん
になってんだって言ってるの!!」

私は力を強くして問いただす。

「え...??こんなん...??」

翼君は顔を菜々美のほうに向け、
菜々美を見た瞬間、顔が青ざめていた...。

「なっ...なんで....。
俺なにもしてねーよ...。」

見るからに本当に知らない様子。

「じゃあ後でさっき
の状況教えてね。」

と、胸ぐらの手を外して言った。

「ああ、わかった。」

翼君は素直に承知した。


───放課後

私達は校舎の裏で
話し合うことにした....。

「....で、あの時の
状況教えてくれない??」

「ああ、わかった...。」

「莉華、もういいって...」

「いいの!!!さ、翼君はなして。」

翼君はゆっくりと口を開いた。

「莉華が帰った後...
別に特別なことはなかった。」

翼君は頭をポリポリかきながら
そうつぶやいた....。

「でも何もしてなかったら....」

「やだぁ~、彼女にも
秘密でこんなとこで何してるのぉ??」

美穂はニヤリと笑って
翼君に近づいて腕をつかみ、

「ダ~リンッ♡」

と、笑った...。
この光景を見た後、
菜々美を見ると......

「っ.....。」

菜々美の顔は
真っ青になっていた...。
原因はもうわかった....。

そりゃ、鈍感な翼君には
まったくわからない理由が....


※実話ではありません(続く)

アバター
2013/08/20 20:41
翼くん、君、女子と関係持つのは、やめたまえww

君は、くびだよ。クビ‼wwwww
アバター
2013/03/18 18:22


あー、くそ...翼...!!笑
んー、でも翼君のなかに何か隠されているものでもあるのでしょうか...。
美穂ちゃん...
なんとなく想像がつきますwwww



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