true love #34
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/09 11:30:08
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。
第三十四章 『縮まる距離...』
あの日から一日が経過した...。
私は菜々美と待ち合わせをして、
いつものあの場所へと向かった.....。
「......菜々美。
まだ来てないな。」
まだ来ていない菜々美を待つため、
私はバス停のベンチに座った....。
ゆっくりと目をつぶり、うつむく....。
まっくらなはずなのに広がる世界....。
頭の中で広がっていく綺麗な森の世界───....。
................。
「───か...??莉ー華ーっ!!!!」
「ひゃあっ!!!!」
菜々美の大きな声で飛び起きた。
「菜々美っ....おはよう...。」
「おはよーじゃないっ!!
何こんなとこで寝てるのっ!?
襲われたりしたらどーするの!!!」
と、私に説教する菜々美...。
「フフッ」
「何がおかしいのっ!?」
「いや、いつもの菜々美だなぁ~って。
なんだかいつもの事が幸せに感じるっ♡」
私は本当に嬉しかった...。
菜々美とのいつもの会話...それだけで....
その当たり前の事だけで幸せだ。
パチンッ!
「ぃっ....!!」
菜々美はデコピンしてきた。
「なにすんのよー!!」
「本当に...莉華ってば....。
莉華とは本当に放れれないなぁ!!」
と、いままで見たことない最高の
笑顔で私に微笑みを見せた....。
そして、私も笑顔になって
「「あははは!!」」
2人同時に笑った...。
もうこんな日々を消させない。
ケンカもあるけど、絶対に離れない...。
プッーーーーー!
「あっ、バス来た。」
「本当だ、早く乗ろう!!!」
そうして、私達は楽しく
学校へと向かったのだった...。
───学校到着。
「ふぅー...着いた着いたぁ。」
私は大きな伸びをした。
「よし、教室行こうかぁ~。」
「うん!!!」
私達は教室に上がっていった...。
────ガラッ。
教室に入ると、一番初めに見えたのが
大勢の女子に囲まれているあの3人....。
「ゲッ、真也君ってば....
また女子に囲まれてぇ...。」
私は嫉妬してしまった...。
そんな私を見つけた真也君は
女子達を置いて私の元に来た....。
「おはよ、莉華っ。」
「おぅ...はよぅ...。」
私は小声でつぶやいた。
そりゃモテるから囲まれるのも無理ないけど....
「何??また嫉妬してんのぉ~??」
と、ニヤニヤと言ってくる。
「うるさーいっ!!!
全然嫉妬してないしー!!!」
っていうのは嘘....。
すごく嫉妬している...。
そんな私の耳もとに近づいてきて
「今日空けとけよっ」
と、小声でつぶやいた...。
耳に温かい息と、温かい声....
私は自分でもわかるくらい赤面していた...。
「うっ....うんっ..../////」
恥ずかしながらも返事をした。
真也君はニコッと笑って女子達の
ほうへと戻っていった....。
私はふてくされながらも、
あとで会えるならと、我慢した。
「莉華っ、楽しんできてね~」
と、微笑んで席に向かった菜々美。
「うっ...うん....。」
菜々美の恋も叶えたい...。
でも...どうすればいいのかな...??
今日真也君に話してみようかな...。
───約束の放課後。
「莉華、約束通り
空けてるだろうなー??」
「空けてるよぉ....。
ほら、早く行こうっ。」
「おー!!!っつーコトで
カラオケ行くぞぉ~!!!」
「えっ、まっ...」
否定する暇もなく、
手を引っ張っていった....。
そして、校舎の外につくと
「ほれ、乗れよ。」
と、自転車の後部座席を
ポンポンと”乗れ”の合図をした。
「え゙////でも....////」
恥ずかしくてなかなか
踏み出せない私....。
「ったくしょーがねーなぁ。」
「キャッ....////」
真也君は私を抱っこして
後部座席に座らせた。
そして、クシャッと頭をなでて
「大丈夫、落とさねーよっ。」
と、無邪気に笑った...。
私はすごくドキドキした...。
「よっしゃ、行くぞぉ~。」
真也君は勢いよく、
自転車を発車させた....。
私はゆるく、真也君のせなか
の服をつかんでいた。
すると....
「おい、ちゃんと
つかんどけよー??」
と、言われた...。
私は恥ずかしがりながらも、
背中にギュッ...と抱きついた...。
「ははっ、そーそ。
そうやってつかんどけ(笑)」
真也君は笑った...。
今ヤバイ....ドキドキしすぎてヤバイ...。
今なら....いえる気がする...。
「あっ...りがとっ...。」
「んー??」
「ありがとう...真...也...。」
「えっ.....」
真也君は固まって、
いきなり急ブレーキをかけ、
「えっ、今なんて....!?」
と、わざわざふりかえって
聞いてきた。
「うっ、うるさいなぁ!!!///////
もういいでしょっ....!?/////」
私は顔から火が出そうなくらい
真っ赤かになっていた...きっと...。
真也君は笑いながら
「ははっ、本当に
莉華は可愛いなぁ~」
と、またクシャクシャと頭をなでた。
「~~~~っ////」
私は顔を赤くするしかできなかった...。
そして....
「これからそう呼べよ。」
と、ニコッと笑った。
私は黙りながらも
コクリ....。
......と、うなずいた。
「よっしゃ、じゃ
出発するぞぉ~!!」
と、真也君は自転車を
また発車させた....。
私はここで決めた。
これからはちゃんと大きな声で
真也って呼ぶこと...。
なんだか今日は距離が縮んだ
気がしたのでした。
※実話ではありません(続く)
菜々美ちゃんと、莉華ちゃん仲良さそうでなによりです(*'▽')
うわ、真也君なんか腹立つ...(笑)
モテすぎて腹たちますwwwww
すごくよかったです!
続き気になります