Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #34

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。

第三十四章 『縮まる距離...』

あの日から一日が経過した...。
私は菜々美と待ち合わせをして、
いつものあの場所へと向かった.....。

「......菜々美。
まだ来てないな。」

まだ来ていない菜々美を待つため、
私はバス停のベンチに座った....。

ゆっくりと目をつぶり、うつむく....。

まっくらなはずなのに広がる世界....。
頭の中で広がっていく綺麗な森の世界───....。

................。

「───か...??莉ー華ーっ!!!!」

「ひゃあっ!!!!」

菜々美の大きな声で飛び起きた。

「菜々美っ....おはよう...。」

「おはよーじゃないっ!!
何こんなとこで寝てるのっ!?
襲われたりしたらどーするの!!!」

と、私に説教する菜々美...。

「フフッ」

「何がおかしいのっ!?」

「いや、いつもの菜々美だなぁ~って。
なんだかいつもの事が幸せに感じるっ♡」

私は本当に嬉しかった...。
菜々美とのいつもの会話...それだけで....
その当たり前の事だけで幸せだ。

パチンッ!
「ぃっ....!!」

菜々美はデコピンしてきた。

「なにすんのよー!!」

「本当に...莉華ってば....。
莉華とは本当に放れれないなぁ!!」

と、いままで見たことない最高の
笑顔で私に微笑みを見せた....。

そして、私も笑顔になって

「「あははは!!」」

2人同時に笑った...。
もうこんな日々を消させない。
ケンカもあるけど、絶対に離れない...。

プッーーーーー!

「あっ、バス来た。」

「本当だ、早く乗ろう!!!」

そうして、私達は楽しく
学校へと向かったのだった...。


───学校到着。

「ふぅー...着いた着いたぁ。」

私は大きな伸びをした。

「よし、教室行こうかぁ~。」

「うん!!!」

私達は教室に上がっていった...。

────ガラッ。

教室に入ると、一番初めに見えたのが
大勢の女子に囲まれているあの3人....。

「ゲッ、真也君ってば....
また女子に囲まれてぇ...。」

私は嫉妬してしまった...。
そんな私を見つけた真也君は
女子達を置いて私の元に来た....。

「おはよ、莉華っ。」

「おぅ...はよぅ...。」

私は小声でつぶやいた。
そりゃモテるから囲まれるのも無理ないけど....

「何??また嫉妬してんのぉ~??」

と、ニヤニヤと言ってくる。

「うるさーいっ!!!
全然嫉妬してないしー!!!」

っていうのは嘘....。
すごく嫉妬している...。

そんな私の耳もとに近づいてきて

「今日空けとけよっ」

と、小声でつぶやいた...。
耳に温かい息と、温かい声....
私は自分でもわかるくらい赤面していた...。

「うっ....うんっ..../////」

恥ずかしながらも返事をした。
真也君はニコッと笑って女子達の
ほうへと戻っていった....。

私はふてくされながらも、
あとで会えるならと、我慢した。

「莉華っ、楽しんできてね~」

と、微笑んで席に向かった菜々美。

「うっ...うん....。」

菜々美の恋も叶えたい...。
でも...どうすればいいのかな...??

今日真也君に話してみようかな...。


───約束の放課後。

「莉華、約束通り
空けてるだろうなー??」

「空けてるよぉ....。
ほら、早く行こうっ。」

「おー!!!っつーコトで
カラオケ行くぞぉ~!!!」

「えっ、まっ...」

否定する暇もなく、
手を引っ張っていった....。

そして、校舎の外につくと

「ほれ、乗れよ。」

と、自転車の後部座席を
ポンポンと”乗れ”の合図をした。

「え゙////でも....////」

恥ずかしくてなかなか
踏み出せない私....。

「ったくしょーがねーなぁ。」

「キャッ....////」

真也君は私を抱っこして
後部座席に座らせた。

そして、クシャッと頭をなでて

「大丈夫、落とさねーよっ。」

と、無邪気に笑った...。
私はすごくドキドキした...。

「よっしゃ、行くぞぉ~。」

真也君は勢いよく、
自転車を発車させた....。

私はゆるく、真也君のせなか
の服をつかんでいた。

すると....

「おい、ちゃんと
つかんどけよー??」

と、言われた...。
私は恥ずかしがりながらも、
背中にギュッ...と抱きついた...。

「ははっ、そーそ。
そうやってつかんどけ(笑)」

真也君は笑った...。

今ヤバイ....ドキドキしすぎてヤバイ...。
今なら....いえる気がする...。

「あっ...りがとっ...。」

「んー??」

「ありがとう...真...也...。」

「えっ.....」

真也君は固まって、
いきなり急ブレーキをかけ、

「えっ、今なんて....!?」

と、わざわざふりかえって
聞いてきた。

「うっ、うるさいなぁ!!!///////
もういいでしょっ....!?/////」

私は顔から火が出そうなくらい
真っ赤かになっていた...きっと...。

真也君は笑いながら

「ははっ、本当に
莉華は可愛いなぁ~」

と、またクシャクシャと頭をなでた。

「~~~~っ////」

私は顔を赤くするしかできなかった...。

そして....

「これからそう呼べよ。」

と、ニコッと笑った。
私は黙りながらも

コクリ....。
     ......と、うなずいた。

「よっしゃ、じゃ
出発するぞぉ~!!」

と、真也君は自転車を
また発車させた....。

私はここで決めた。
これからはちゃんと大きな声で

真也って呼ぶこと...。

なんだか今日は距離が縮んだ
気がしたのでした。


※実話ではありません(続く)

アバター
2013/03/16 16:24


菜々美ちゃんと、莉華ちゃん仲良さそうでなによりです(*'▽')
うわ、真也君なんか腹立つ...(笑)
モテすぎて腹たちますwwwww
アバター
2013/03/09 21:55
ドキドキの回でした~♥

すごくよかったです!

続き気になります



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