Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #31

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。

第三十一章 『私に見せないもの』

あれから私は家に帰って
ベットに飛び込んで顔をうずめた。

そして.....

「はぁ...。」

....と、ため息をついた。

ピロリロリンッ♪ピロリロリンッ♪

静かな部屋に響く受信音....。
私は慌ててスマホを手に取った。

「.....Eメール??
誰だろう....??」

私はEメールを開いた。
そこにメールの内容はこうだった...。


[送信者]:菜々美
[件名]:明日は...
━━━━━━━━━━━━━
こんばんわ。
今忙しかったらごめん。
実は明日について話があるの。

明日から.....
一人で登校するから。
だから待っておかないでね。

じゃあね。
━━━━━━━━━━━━━━

━━明日から一人で登校するから。

この言葉...
来るとは覚悟してたけど...。
やっぱり実際こう聞いちゃったら....

キツイ...。

「っ......。」

私は唇をかみ締めた...。
そして出そうな涙を必死に
こらえて奥歯をかんだ.....。

そして、心の中で必死に唱えた。

泣いちゃいけない。
泣いちゃいけない....。
ここで泣いたら私は卑怯になる....。

「よしっ....!!」

私は顔をパチン!!と叩いて
気合を入れて....

[わかった、私も
明日は一人で行くね。]

と、返信した....。
その日はもう、スマホの
着信音が鳴る事は無かった...。


━━翌日

「ん....ふわぁ....。」

朝...チュンチュンと鳥の声が
聞こえる。閉めているカーテン
の隙間から差し込むまぶしい光....。

「ん~っ!!」

私は大きく伸びをした。そして、
目を時計のほうへ向けると....

「.....今日は起きるの
遅くなっちゃったな。」

時間は午前6時だった。
いつもは5時に起床し、
軽く公園を30分ジョギングするのに...。
今日は30分もする時間がなさそうだ。

私は急いでジャージに着替え、
髪を一つに結んで.....

「いっちに、いっちに....っと」

準備体操を終えた後、
20分のジョギングを始めた。

(今日は菜々美と登校しないんだ...。
いつもよりは遅くに行っていいでしょ。)

と、少し心を緩めてしまいながらも
20分のジョギングを終えた。

━━ガチャ。

「ふぃ~.....。さて、
シャワー浴びるか!!」

数分後、シャワーを浴び終え、
時計を見た....。

「.....おお、まだ6:40分。
時間には余裕がある...。」

私は心をホッとさせ、
朝の食卓へ向かった....。

「あら、莉華おはよう。
今日は少し遅いのねぇ。」

「おはよう、ママ。
少し遅くなっちゃった。」

「まあ、ねぇ....
そういう日もあるわよね。」

つぶやきながら、コトッと
コーヒーカップを置いてくれた。

「ありがとう....。」

「うん」

と、ママは微笑んでくれた...。
ママの微笑みにすごく救われる...。
心が洗われるような....。
ホッコリする....。

「何笑ってるの...??」

「えっ!?笑ってたっ!?」

「ええ、笑ってたわ....。
どうしたの??変な子~」

と、クスッと笑った。

「失礼だなぁ~、もう....」

とか言いながらママとの
他愛無い話ですごく心
が軽くなった気がする....。

そして、その他の準備を整え....。

「よし、じゃあママ
いってきまーすっ!!」

「はい、行ってらっしゃい」

私はママにニコッと微笑んで
バス停へ向かった...。

バス停と言えば、いつも
菜々美と待ち合わせしていた
あの場所だ....。

(いつもより少し遅い時間だから
菜々美とガチ会うことはないはず....。)

とか頭で考えるけど....
少しガチ会いたいとか....
期待してる自分もいる......。

そんな自分に呆れてしまう...。

「はぁ....。」

私はため息をつきながら
恐る恐るバス停のベンチを見た...。

「あっ、莉華ぁ~!!!!」

「えっ....??」

手を振りながら駆け寄ってくる...。
だが、手を伸ばし触れようとすると
感触がない...つまりこれは

「幻覚....。」

私はこれほど疲れてるのか...??
それともこれほど病んでる....??

菜々美のあの時の言葉....
相当ショックを受けていたのは
自分でも思っていた。でも.....

まさかこれほどとは....

「はぁ.....。」

私はまた深いため息をついた。

ブォォォォオン━━━....。

ふと横を見るとバスが来ていた。
運転手さんが私を見ながら

「乗らないんですか??」

と、困った様子でたずねた。

「あっ、乗ります。」

と、私は焦りながら乗った...。
クルッと何度振り向いても
やっぱり菜々美の姿はない....。

「.....はぁ」

また深いため息をついた私。
最悪なのは私なのに...悪いのは...
私だと言うのに.....

なんでこんなに悲しいんだろう...。


━━学校に到着。

「........。」

いつもは菜々美としゃべりながら
あるいた教室までの道....。

隣に菜々美がいないだけで
こんなに寂しくて、心細いなんて....。

ふと目を校舎の入口にやると....

楽しそうに私じゃない友達と
笑いあっている菜々美の姿....。

菜々美....あんな笑顔するんだ....

私に見せなかった表情を
菜々美は見せれている.....。

菜々美を闇の奥に閉じ込めていたのは
まぎれもない

私だったのかもしれない....。

涙が出そうになった....。
すべて自分のせいなのに...。

私は拳を握り締めて震えた...。
今一番辛いのは菜々美なのに....

菜々美との関係を修復するなんて
本当に私にできる事なの...??

PLLL.....♪


※実話ではありません。(続く)

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2013/03/16 16:11


莉華ちゃん...。
だいぶ、自分を責めているみたいですね、
菜々美ちゃんと元通りになるといいですけど...^^;



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