Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #30

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。

第三十章 『全部は俺のせい。』

───全部俺のせいなんだ...。

「えっ....??
どういう...意味...??」

私は目を丸くして驚いた...。

「....翼は...俺の...」

真也君はうつむいて、
気まずそうにためらいながら....

俺のいとこなんだ....

と、言った....。
私は顔を真っ青にして

「は....??それ.....
どういう....事.....??」

私は頭が真っ白になった....。
菜々美の言葉でただでさえ
頭が混乱しているのに....。

「だから.....。
俺のいとこなんだよ...。
母さんの姉さんの息子。」

と、真也君は拳を握り締めて
目をしっかり見て言った....。

「......本当なの??」

私はまだ少し疑うようにたずねた。
だが、なんど聞いても答えは同じ。

ああ....本当だ。

「..........」

本当なんだ....。
真也君の本当という言葉....
すごく胸に突き刺さる。

「真也君は....私にその
真実を隠していたの....??」

私は唇をかみ締め、
やっと出なくなった涙をこらえながら
も真也君にたずねた。

真也君は悲しそうな声で....

「ああ、隠してた....。
莉華が好きって事....
会った時に聞いてたから...。
どうしても言えなくて....。」

真也君によると、

私の事が好きだって知ってるから
私と会わせて心が揺らがれたら
嫌だったから....
          ......という事らしい。

「じゃあ、引っ越してくる
事も知ってたって事よね??」

と、聞くと真也君は静かに

コクリ....。
       .....と、うなずいた。

私は悔しくなった....。
そして、それと同時に
すごく情けなくなった....。

「それ知って心が
揺らぐわけないでしょっ....!?」

......とか

「私は真也君だけなのに....!!
教えてくれなかったなんて...ひどい...。」

.....とか。
私には言う権利がない。
実際、翼君に逃げたのは私だ。

悔しい、情けない....。
足元に視線をおとしていたら
ふいに地面に涙が落ちた.....。

「莉華っ....
本当にごめん...。」

真也君は私に頭を下げる...。
頭を下げてもらう権利なんて
私にはまったくない....。

「頭上げて、真也君....。
真也君はまったく悪くない。」

私はこぼれる涙を拭いて
頭をしっかり下げながら

「ごめんなさい....。
私が悪かったの.....。
翼君に逃げたのが悪かったっ...。」

そして、私がここまで謝る理由も...
さっきあった菜々美の事も全て話した...。

すると、
真也君は下げている私の腰をあげて、
そっと頬に触れて....

「俺も協力するよ....。
2人でなんとかしよう....。」

...と、微笑んでくれた。
その微笑に救われた私は....

「うん...ありがとう....。
真也君...、本当にありがと...。」

....と、言葉と共に笑みがこぼれた。
菜々美に言われた言葉がまだ突き刺さってる....

なんで莉華だけ....??

そう思わせたのは私だ....。
私が菜々美をあそこまで落とした...。

だからこそ、菜々美を幸せな道に
導いてみせる....絶対に....。

「オーイ、お二人さん。
俺の事忘れていないか??」

真也君の後ろのほうから聞こえてきた声...。
この声はもちろん

「敦っ....!!」

敦はこっちに来て

「菜々美を傷つけたのは
お前だけじゃないはずだぞ??」

と、微笑みながら
私の肩をポンッと叩いて

「3人で頑張ろうぜっ。
真也も巻き込むからな!!」

と、真也君の肩も組んだ。
巻き込むと言うと、真也君は
ツンッとするような顔をして

「俺は莉華の彼女だぞ??
”巻き込む”なんて言い方するな。」

と言った。

「お、優しいな~。
さすが優しい彼氏だな。」

「うるせぇ。
ほっとけよ。」

2人とも仲が悪そうで仲がいい...。
真也君はギクシャクしていた敦との
関係を修復してくれた───....。

真也君....本当にいい人と付き合えた。
こんないい人なのに私は....この人に背を向けた...。
もう二度と背を向けない、決めた。

.....何もかも背を向けない。
もちろん、菜々美の事も───....。

「よし、じゃあ3人
で頑張るぞー!!!!」

「「うん!!」」

敦、真也君という頼もしい協力者ができた...。
菜々美との関係が修復するために頑張らなきゃ....。

菜々美と私の長い関係....
完全に終わらせないために....。


※実話ではありません(続く)

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2013/08/20 20:21
頑張れ‼
アバター
2013/03/11 01:24


頑張れ、皆!!



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