Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #28

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。

第二十八章 『付き合った理由』

「.....ってなワケであってね??
2人にも協力してほしいの。」

私は菜々美と翼君の事がどぉ~にも
引っかかってしかたなく、あの2人に
協力を求めた。

「はぁ??そんな事言うために
わざわざ図書室に呼び出したわけ??」

敦がうっとおしそうに言う。
真也君は敦をボカッと殴って

「そんな言い方するなよ。
菜々美ちゃんがピンチなんだろ??」

「うぅーん....ピンチっていうか....。
なんか怪しいっていうの...??」

「まあ、確かにそうだよなぁ??
莉華に告白したのに菜々美ちゃん
といきなり付き合うなんて....。」

真也君がつぶやく。
それに返すように

「そうだよな、俺もそう思う....。翼に
”莉華が好きでここに越してきた”
っていうのは聞いたけどな....。」

「........はぁっ!?」

敦がサラリと言った一言....。
すごい爆発発言だった....。

私は敦の胸ぐらをつかんで

「いつから知ってたのっ!?
えぇっ!?言いなさいよぉ!!!!!」

「おっ、落ち着いて、莉華(汗)」

真也君に落ち着かせてもらって
なんとか落ち着いた....

......でも

「いつ知ったかは教えてもらうからね」

と睨んで言った。
敦はビクッとした。

そして、気まずそうに

「引っ越してきた日....。」

と、つぶやいた。

「はぁぁぁあっ!?
そんな時から知ってたのっ!?」

「んだよ、最近じゃん、まだ。
なんか言えなかったんだよ。」

「敦、アンタねぇっ!!!」

「莉華っ!!!今はケンカしてる
場合じゃねーだろ??」

「ああ、うん....。」

止めてくれた真也君は敦を見て

「ま、敦の話からすると....
翼は本当に最初から莉華を
想ってたって事になるんだよなぁ??」

「ああ、そうなるな。」

「....でも問題はここからよね??」

2人は同時にうなずいた。

「だから、つまり......
私が遊びだったですませれれば....
それですむはなしなんだけど......。」

私は言うのをためらうように
目を泳がせて

「私に告白した翌日から
菜々美と付き合うって.......
急に何があったのかは知らないけど───.....」

───タッタッタッタッ....。

早い足音が聞こえてきた....。

「ヤバイッ、隠れてっ!!!」

私達は机の下に隠れた....。
そこに現れたのは

「どうしたの??翼君....。」

翼君と菜々美だった....。

(このタイミングでっ...!?)

私達は見つからないように必死に
声を殺して、息をあまりしないようにした....。

「実は菜々美に話があるんだ。」

静か過ぎて聞こえてきてしまう2人の会話....。
何の話かは知らないけど....。

「うん、何??」

「付き合ってって言ったじゃん....??」

「あっ、うん/////」

菜々美は照れくさそうにした....。

「教室でこういう話.....男としてるとこ
見られたら嫌かなって思ってさ....。
ここに呼んだんだけど....」

「うっ...うん....//////」

(あっ、やっぱ翼君は
菜々美の事を本気でっ.....)

顔がほころんだ瞬間.....
翼君が次に発した言葉は.....

「.....で、どこに付き合えばいいのかな??」

「..............え??」


私達3人は目を丸くした。
そして、皆きっと心の中で

(((えっ....??)))

と言ったはずだ。

翼君は頭に手をあてて

「いやぁ、女の子にさ~
遊びとかあんま誘われた事
ないからさ、わかんなくってー....」

「..........」

「まさか菜々美に誘われるなんてなー。
.......で、どこに付き合えばいいの....??」

「..........」

菜々美は黙り込んだままだった.....。
翼君は顔を覗き込んで

「どうしたの??菜々美....」

次に菜々美が発した言葉は.....

「それ本気??」

泣きかけの目で問いかける....。
翼君はそれにさえ気付かず

「え??本気だけど??」

と、平気に答えた。

真也君は立ち上がって

「オイコラァッ!!!!
お前何してんだよっ....!!」

翼君の胸ぐらをつかんだ。
菜々美は口に手を当てて、
勢いよく、図書室から出て行った.....。

「菜々美っ.....!!!!」

敦は菜々美を追いかけに行った。
私も立ち上がって

「翼君、どういう事....??」

と、たずねた。
翼君は困り果てた顔をして

「俺が聞きたいよ。」

と、つぶやいた。

「お前......本気で
菜々美ちゃんの気持ち...
気付かなかったのか....??」

真也君が問いただしても

「何のことだよっ....。」

まったく気付いてない様子。
これじゃ菜々美の告白をOKした時も
軽く”いいよ”と言った返事だったに違いない。

なのに菜々美は...本気で受け止めた....。

私は翼君の前に立って.....

「翼君」

「んっ??」
パチィィィィンッ!!!!!!

おもいっきしビンタした....。
そして、体を私のほうに向けて

「何してくれてんのよっ!!
菜々美がどんな思いでアンタにっ.....。」

私は自然と涙がこぼれた....。
そして、体をパッと放して

「翼君なんて....好きじゃない...。」

「え??」

「翼君の事好きじゃない。
やっぱり付き合えない.....。」

と、つぶやいて私は菜々美のほうへ向かった....。
その後、残された翼君と、真也君がどうなったかは
知らない。


真也からの視点....

「おい....大丈夫か....??」

俺は崩れ落ちた翼にたずねた。

「ほっとけよ....。
”昔から”こういうのは慣れてる。」

「.....そうだな、確かに。」

「否定しないんだな。」

「ああ、お前の事は知ってる...。
いとこだからな....。」


※実話ではありません(続く)

アバター
2013/03/11 01:18



おい、真也くん...
そこ大事!!
なんで、莉華に言わなかったのさ(笑)
翼くんも、鈍感ですね
ヤバいですね
ド、鈍感ですね(笑)
アバター
2013/03/06 17:01
ぬぅ!?
なんと!
いとこだったんですか…!
展開が楽しみです!!



月別アーカイブ

2019

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.