Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #26

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。莉華の事が好き。

第二十六章 『一週間の時間制限』

「うん、わかった.....。
一週間だけだったらいいよ......。」

私はこう答えてしまった───.....。
なぜかはまったくわからない。
気付いたら口がこう言ってた....。

翼君はニコッと笑って

「ありがとう、幸せにするよ。
んでお前に気付かせてやるよ。
真也より俺のほうが好きだって気持ち....。」

なんだかその時の翼君の目に
私はすごく吸い込まれそうになった.....。
でも私は必死に自分に言い聞かせた。

私は真也君が好き。
大丈夫、大丈夫、これで真実の愛を
証明してみせる.....。

そう、心で何度もつぶやきながら
拳をきつく握り締めた───....。
 
「じゃ、戻ろうか。」

「うん。」

私達は教室に戻った────.....。
教室に戻ると

「あっ、莉華!!!!
それに....翼君っ....??」

私と一緒に帰ってきた翼君をみて
驚きを隠せない様子の菜々美。
私は落ち着けと言うように

「いや、さっきガチ会って....。
ねっ??そうだよね~??」

「ああ、そうだな。
”莉華”」

「へっ.....??」

「なーんてなっ!!
冗談だよ、莉華ちゃんっ」

と、無邪気に微笑んで
自分の席に戻っていった....。

─────莉華。

”ちゃん”をつけるかつけないかで
こんなに変わるんだ.....。

ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ───.....。

私ってばおかしいっ.....。
なんであれだけでドキドキしてるんだろう....。
ダメ、ダメ、ダメ。絶対ダメ。

「莉華??」

「あっ....うん??」

「次は移動教室だよ??
早く行こうよ」

「うんっ!!!」

次の時間は音楽。
私達は音楽の準備をして
音楽室に向かった....。

向かってる途中、菜々美は
ポンポンと私の肩を叩いてきた。

「ん??」

菜々美を見ると、すごく菜々美は
照れくさそうに口に手をあてながら

「あのさ....ちょっと相談に
乗って欲しいんだけど.......。」

─────ドクンッ。

私は心臓が破裂しそうになった....。
菜々美が照れくさそうに相談してくる時、
それはきっと.....

「翼君の事なんだけどさ.....」

ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ.....。

「私、今日さ、告白しようと思うんだっ!!」

「──────......!?」

私は目を大きく開いて、驚いた....。
今告白なんてしたらダメだ.....!!!!!
でもこんなところで”ダメ”なんて言えない....。

「応援してくれるよねっ??」

無邪気に笑う菜々美に私は
引きつりながらも、笑顔で

「うっ....うん....。」

と答えた....。
菜々美が今告白をしたら
答えられる答えも、傷つく姿も
全て目に見えている。

なのに私は.....
その押してはいけない背中を押したのだ───.....。


───放課後

「つっ....翼君っ....」

(ビクッ....!!!)

私は菜々美が翼君の
名前を呼んだ瞬間....。
ビクッ....っと体が動いた。

「あのっ、話があるの....。」

「ん??話??
どんな話かな??」

「あの....そのぅ.....。」

菜々美は私に助けを求めるかのように
目を合わせてきた....。
このまま無視したほうが菜々美のためなのかもしれない。

でも────.....。
できない.....。

「つっ....翼君、
とにかく行けばいいんじゃない??
話があるって....言ってるんだし....。」

言ってしまった....。

「そうか??
じゃあ、聞こうか。」

「本当っ....!?
でもここじゃ嫌だから.....
屋上とかでもいい??」

「おお、いいよ。
じゃあ、行こうかー。」

そのまま2人は屋上へ行ってしまった....。
2人の結末が見るのが怖くて私はすぐに
教室から出て行って家のほうへ走った───....。

そして帰ってる途中....

────ドタッ!!!!

「痛っ......!!!」

道のど真ん中でこけた。
恥ずかしくて顔から火が出そうだった....。

「やだ、森咲莉華っ....!?」
「本当だわ、サインっ───....」

騒がれているけど今はそんなの気にしてらんない....。
私は今おお泣きしたい気分だ。

バッサリ振ればよかったものを....
自分が幸せじゃないからってあっちに逃げた。
そのせいで何人もの人を傷つけることになる。

最悪だ、私....。

「森咲莉華ぁぁぁあ!!!」

熱烈な男のファンか....??
抱きついてこようとしてるが、全く拒むことできない
拒むちからさえ残ってない....。

ドコッ!!!!!!

鈍い音が響いた.....。
上を見上げると大きな男子の姿───.....。

「俺の彼女なので
変に抱きつかないでください。」

「しっ....真也....く....」

真也君は私をお姫様抱っこして

「もう大丈夫。
俺がついてるから....。」

と、耳元でささやいて
優しく、甘く、温かく、微笑んでくれた....。

私はその笑顔を見た瞬間、
涙が溢れて、溢れて、止まらなかった....。

なんで??なんで私みたいな女に
こんないい人ばっかり好きになってくれるの....??
私なんて....クズなのに....。

真也君は抱っこしながら私の頭を優しくなでて

「大丈夫.....。
大丈夫だから....。」

と、ささやいた。
私はギュッと服をつかんで
涙を流した....。

もう全部話さなきゃ────.....。
ケジメつけなきゃいけないのは、私だった......。

「真也君、おろして。」

「ん、わかった。」

真也君は私を下ろしてくれた。

「もう大丈夫か??」

「うん、ありがとう。」

「よかった....。」

と、微笑んでなでてくれた....。
私は拳を固く握り締めて、
そして唇をかみ締めて....。

最後のケジメをつけることにした....。

「真也君....」

「んっ??」

すべてが......

「私と別れてくれない.....??」

崩れ落ちていく前に───......。


※実話ではありません(続く)

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2013/03/06 00:55


えぇ...。
これからすごいヤバそうですね...。
見てられません(笑)
見ますけどね(笑)



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