true love #24
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/04 21:01:40
主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。
第二十四章 『好きな感情。』
「あはははは!!!
それ面白すぎ~!!」
菜々美の笑い声が響く...。
「菜々美ってば笑いすぎ。
何??あの頃の私を笑うの??」
「いや、でもマジであの頃の
莉華はマジでどっか抜けてたよなー」
敦が笑いながら言う。
「悪かったわね、抜けててっ!!!」
「まあまあ、しょうがねーよ。
菜々美も十分抜けてたしな(笑)」
翼君が言う。
「翼君、いい加減にしなさいよ??」
「本当のことだろ??」
「なんですってぇ~!?」
この2人のやり合いを見ていると、
まるでカップルのじゃれ合いだった....。
「なんか微笑ましい~。
ねっ、敦??」
「え??ああ、そうだ...なぁ....。」
なんだか堅苦しいって言うか....。
気まずそうに答える。
「......??」
その時はそこまで気にならなかった...。
「莉華ちゃん??
どうしたの~??」
「えっ、ううん!!!
あ、話の続きだけどさー....。」
そして、お昼休み....
「菜々美~、今日の翼君と
いい感じだったねぇ~」
私はニヤニヤしながら言った。
「ちょっ、こんな屋上で言わないで
響くじゃん.....。しかもそんなことっ.....」
肩を組んで
「いいじゃん!!翼君の事どう思う??」
「どうって....そりゃカッコいいし、優しいし....」
菜々美の顔は次第に赤くなっていって
「あたま....いい....し////////」
私はクスッと笑って
「好きになったぁ~??」
と聞いたとたん、菜々美は
「はぁっ....!?////
べっ....べべべべっ....べつにっ....」
「いいじゃん、敦の事も忘れちゃえるし....。」
「まあ...そうだけどさ....」
「それにさ、翼君さぁ~.....
菜々美の事好きと思うんだよねぇ...。」
「ちょ、ふざけたこと言わないでっ!?/////」
こんなこと言ってるが、菜々美もまんざらではなさそう。
私はつい微笑みがこぼれる。
これで菜々美が敦を忘れて、幸せな恋をしてくれれば....。
私は菜々美を傷つけたんだから次は幸せにしてあげたい....。
キーンコーンカーンコーン♪
「さっ、戻ろうっ!!!」
私達は教室に帰っていった....。
-放課後-
(あぁ~....お弁当箱忘れるとか
マジでついてないなぁ~....)
私は教室に忘れたお弁当箱を
取りに来ていた。
(誰もいない教室って....
何か怖いなぁ~....)
私はさっさと帰ろうとした。
──────ガラッ。
「..........!!!なっ....なんだ、翼君かっ.....。」
「なんだ、莉華ちゃん。
まだいたのかぁ~??」
翼君は自分の席にまで歩いていった。
「う....うん、お弁当箱取りに...。
翼君はなんでいるの??」
「いや、俺はサッカー部に入部しようと思って
手続きしてたとこ。もう帰るけどな。」
「そっか。じゃ、私ももう帰るから。」
「待てよ、もう遅いし一緒に帰ろうぜ」
翼君はバックを抱えた。
「いや、いいよ。
一人で帰れるから。
じゃーね」
私はひらひらと手を振った。
出口に近づいた瞬間─────....。
ギュッ......。
「えっ....。翼...君....??」
翼君はいきなり抱きしめてきた。
そして、耳元で
「お前って本当に昔から鈍感だな。」
とつぶやいた。
「どっ....どういう意味....??」
「まだわからないのか??
ここまでやったのに??」
わからない、わからない、わからない....。
わかるわけない、なんで??なんでわからなきゃいけないの....??
こんなのっ......
「俺は」
やめて.....
「莉華ちゃんの事が」
それ以上言っちゃダメ....。
「好きなんだ。」
「........嘘でしょ??」
「嘘じゃない、本気だ。」
「私、帰る。」
帰ろうとしても、抱きしめる力が強まるだけ....。
「翼君っ......!!!」
「俺、昔から好きだったんだよ。
あの頃からずっと....ずっと見てた....。」
「やめてよっ....!!!!」
翼君の告白の言葉が重なるたびに、
菜々美の嬉しそうな顔、照れる顔、言葉が浮かび上がる....。
それにあの言葉が思い浮かぶ。
true love────・・・・。
真也君と出会って、やっとできたと思えた。
なのにっ....なのにっ....。
私は恋で....私の存在で何人傷つけるんだろう....??
「本気で好きなんだ。
莉華ちゃんがいるって聞いたから....
今度こそ伝えるチャンスだって引っ越してきた。」
「聞かない、なにも聞いてない。」
私ずっと知ってたんだ....たぶん。
翼君の気持ち....もしかしたら敦の気持ちも....。
でも気付くのが怖かった。
すべての関係が.........
「莉華....」
「しっ....真也君っ.....!!!」
壊れていきそうで・・・・。
※実話ではありません(続く。)
えぇ...。
チッ、翼くんも莉華ちゃん狙いか...(笑)
いや、次こそ菜々美ちゃんに幸せになってほしかったです<m(__)m>