Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #24

主な登場人物
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
・高田翼…莉華達の小学校の頃の同級生。イケメンで第三の王子。

第二十四章 『好きな感情。』

「あはははは!!!
それ面白すぎ~!!」

菜々美の笑い声が響く...。

「菜々美ってば笑いすぎ。
何??あの頃の私を笑うの??」

「いや、でもマジであの頃の
莉華はマジでどっか抜けてたよなー」

敦が笑いながら言う。

「悪かったわね、抜けててっ!!!」

「まあまあ、しょうがねーよ。
菜々美も十分抜けてたしな(笑)」

翼君が言う。

「翼君、いい加減にしなさいよ??」

「本当のことだろ??」

「なんですってぇ~!?」

この2人のやり合いを見ていると、
まるでカップルのじゃれ合いだった....。

「なんか微笑ましい~。
ねっ、敦??」

「え??ああ、そうだ...なぁ....。」

なんだか堅苦しいって言うか....。
気まずそうに答える。

「......??」

その時はそこまで気にならなかった...。

「莉華ちゃん??
どうしたの~??」

「えっ、ううん!!!
あ、話の続きだけどさー....。」

そして、お昼休み....

「菜々美~、今日の翼君と
いい感じだったねぇ~」

私はニヤニヤしながら言った。

「ちょっ、こんな屋上で言わないで
響くじゃん.....。しかもそんなことっ.....」

肩を組んで

「いいじゃん!!翼君の事どう思う??」

「どうって....そりゃカッコいいし、優しいし....」

菜々美の顔は次第に赤くなっていって

「あたま....いい....し////////」

私はクスッと笑って

「好きになったぁ~??」

と聞いたとたん、菜々美は

「はぁっ....!?////
べっ....べべべべっ....べつにっ....」

「いいじゃん、敦の事も忘れちゃえるし....。」

「まあ...そうだけどさ....」

「それにさ、翼君さぁ~.....
菜々美の事好きと思うんだよねぇ...。」

「ちょ、ふざけたこと言わないでっ!?/////」

こんなこと言ってるが、菜々美もまんざらではなさそう。
私はつい微笑みがこぼれる。
これで菜々美が敦を忘れて、幸せな恋をしてくれれば....。
私は菜々美を傷つけたんだから次は幸せにしてあげたい....。

キーンコーンカーンコーン♪

「さっ、戻ろうっ!!!」

私達は教室に帰っていった....。


放課後

(あぁ~....お弁当箱忘れるとか
マジでついてないなぁ~....)

私は教室に忘れたお弁当箱を
取りに来ていた。

(誰もいない教室って....
何か怖いなぁ~....)

私はさっさと帰ろうとした。

──────ガラッ。

「..........!!!なっ....なんだ、翼君かっ.....。」

「なんだ、莉華ちゃん。
まだいたのかぁ~??」

翼君は自分の席にまで歩いていった。

「う....うん、お弁当箱取りに...。
翼君はなんでいるの??」

「いや、俺はサッカー部に入部しようと思って
手続きしてたとこ。もう帰るけどな。」

「そっか。じゃ、私ももう帰るから。」

「待てよ、もう遅いし一緒に帰ろうぜ」

翼君はバックを抱えた。

「いや、いいよ。
一人で帰れるから。
じゃーね」

私はひらひらと手を振った。
出口に近づいた瞬間─────....。

ギュッ......。

「えっ....。翼...君....??」

翼君はいきなり抱きしめてきた。
そして、耳元で

「お前って本当に昔から鈍感だな。」

とつぶやいた。

「どっ....どういう意味....??」

「まだわからないのか??
ここまでやったのに??」

わからない、わからない、わからない....。
わかるわけない、なんで??なんでわからなきゃいけないの....??

こんなのっ......

「俺は」

やめて.....

「莉華ちゃんの事が」

それ以上言っちゃダメ....。

好きなんだ。

「........嘘でしょ??」

「嘘じゃない、本気だ。」

「私、帰る。」

帰ろうとしても、抱きしめる力が強まるだけ....。

「翼君っ......!!!」

「俺、昔から好きだったんだよ。
あの頃からずっと....ずっと見てた....。」

「やめてよっ....!!!!」

翼君の告白の言葉が重なるたびに、
菜々美の嬉しそうな顔、照れる顔、言葉が浮かび上がる....。
それにあの言葉が思い浮かぶ。

true love────・・・・。

真也君と出会って、やっとできたと思えた。
なのにっ....なのにっ....。

私は恋で....私の存在で何人傷つけるんだろう....??

「本気で好きなんだ。
莉華ちゃんがいるって聞いたから....
今度こそ伝えるチャンスだって引っ越してきた。」

「聞かない、なにも聞いてない。」

私ずっと知ってたんだ....たぶん。
翼君の気持ち....もしかしたら敦の気持ちも....。
でも気付くのが怖かった。
すべての関係が.........

「莉華....」

「しっ....真也君っ.....!!!」

壊れていきそうで・・・・。


※実話ではありません(続く。)

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2013/03/06 00:48


えぇ...。
チッ、翼くんも莉華ちゃん狙いか...(笑)
いや、次こそ菜々美ちゃんに幸せになってほしかったです<m(__)m>



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