Nicotto Town


小説日記。


ブローカー/ドッグズ【仮】



# - 野犬たちは歌う




「まだか、ツヴァイ(【二番目】)」

苛立った低いうなり声に、もうちょっと待ってくれ、と焦る声が遠くから答える。
そわそわと落ち着かないたくさんの影は、大きいもの、小さいもの、大きさは全てばらばらだった。
どこか狼に似たシルエットが白銀の月光を浴びて、その長い白と黒の毛を青白く煌めかせる。
ふさふさした尻尾がイライラと振り動かされた。
すると見計らったように、

「良いぞアインス(【一番目】)!」

冷たくて硬いアスファルトを駆け、ツヴァイと呼ばれた黄金色の毛の長い大きな犬が叫ぶ。
途端、一際長く、大きな遠吠えがアインスの喉から迸った。
物悲しい遠吠えは空を裂き、月にまで届くよう。
ツヴァイがそれに続くと、頭を高く掲げては堂々とキャラメル色の手足の長い犬が続いた。
それを始まりに、次々に重なり合う犬たちの遠吠えが夜気に響き渡った。

まるで、この世で一番強いのは自分たちだと言うかのように。



*****


ウォーリアーズを3周目にして読み返しています糾さんです。
新シリーズもまた終わりですね……早くブルースターの過去編とか、読んでみたいです。
特にオークハートとレッドテイルの下りとか……
若き日のホワイトストームとか……タイガークローとか……ライオンハートとか……
もっとスポッティドリーフに活躍して欲しかったな……イェローファングの若き日も気になります。


そんなわけで、猫の世界と対極と言ったら犬の世界だろうと。
犬独特の厳しい縦社会を描いてみたいなーなんて思って、とりあえず雰囲気だけ書き出してみました。
グループ(群れ)のリーダーはボスとして、「一番目」――すなわち「アインス」の名前を持ち、
その腹心である「二番目」には、「ツヴァイ」という名が与えられます。
それに続くのは、ひたすら下へ下へと行く数字。
縦社会を表しているつもりです。
ちなみに「アインス」が死んだら「ツヴァイ」が次期「アインス」になります。
一つずつ順位が繰り上がる仕組みですな。

犬種とかはあんまり気にしないで書きたいなー。
どんな犬なのかは見せつつ、あからさまに「プードル」だとか「レトリーバー」だとか、そういうのは出さないっていうか。

暮らしてる場所は森じゃなく、薄汚い路地裏の一角とか良いかなーなんて。
とにかく生温い生活はしてないです。
続き思い浮かんだら……うん、まあ、書きます。


アバター
2013/03/05 21:45
>朱羅.様

初めまして、こんばんは。
コメント、訪問感謝です*

! ありがとうございます照
ちょっとお休みしていたハーフファンタジーを再開しようと思いまして笑
ありがとうございます、頑張ってみます!
アバター
2013/03/05 21:42
>れいあ

多分よくロル読み込まない人はすぐ参加できなくなるだろうねwwww


ま、小説どまりにしとくよ!
アバター
2013/03/05 19:07
初めまして*

とても素敵な小説ですね!
こういう文章は大好きです(笑)
続き期待しています!
アバター
2013/03/04 16:53
サークル化したら面白そう!笑

名前が変わっていくって言うのはすごい好きだけどサークル化したら大分面倒だなぁ・・・・笑



月別アーカイブ

2022

2021

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.