＝主な登場人物＝
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。

第十九章　『いい作戦』

菜々美の作戦を聞いて
実行する日が来た....。

「いい??莉華
前言った通りにするのよ??」

「うんっわかった....。」

と、答えて
私は放送局に向かった....。
振り返ると菜々美はガンバレと
ガッツポーズをしてくれた。

そして放送局の中に入った。

「おっ、莉華ちゃーん。
今日はよろしくねぇ～!!!!!」

「はいっ!!!こちらこそっ!!!!
あっ、その前に頼みごとがっ....。」

「えー??何々??」

「ゴニョゴニョ....。」

「よーし、任せときな!!!」

「感謝します!!!」

そして、私は仕事場へ向かった....。
今日の仕事は

「じゃ、今日のラジオのタイトルは
”告白”でーす!!よろしくね、莉華ちゃん!!!」

私は放送室で
監督を見てコクリとうなずいた。

「じゃあきまーす!!! 1っ!!　2っ!!・・・・」

私はスゥ....と息をすって

「皆さんこんにちわっ!!!
モデルの森咲莉華ですっ!!
今日も「莉華time」を見てくれてありがとう!!
えー、今日のテーマは”告白”と言うことで
私は皆さんに今日告白をしたいと思いますっ!!
っと、その前にコマーシャルです」

私はニコッと笑って、CMへ行った....。

「莉華ちゃん、いいねー!!
じゃ、CMあけるねー!!!」

私はまたコクリとうなずいた。

「さっ、CM開けて
さっそく告白タイムです!!!
実は私.....」

私は深呼吸をして

「私は高校の同級生と
付き合ってます。」

ラジオスタジオは沈黙になる....。
私はまた息を吸って心を落ち着かせて

「それはとういうと
シンデレラの出会いのようでした....。
彼氏はすごく優しい人で、温かい人です。
なぜここで言ったかと言うとそれは今騒がれている
二股騒動についてです。」

私は目をつむって

「学校内だけでしか今は騒がれていませんが
きっといつか騒がれると思います。ですので
今この場を借りて告白させてもらいました。」

私はつむってる目を開けて
胸をなでおろして

「改めて言わせていただきます。
私は河野真也君を愛しています....。
二股騒動なんてまったくの嘘です。」

そして私は微笑んで

「これが、私の告白です。」

と、言った。
監督は私を見て
グッドっ!!!と手でサインをした。

そのサインを見て私はホッ....っとした。
しかしすごいな....菜々美の作戦は.....。
ダイナミックな作戦だし、どうなるかはわからないけど....。
とりあえず、結果がどうであれ悔いはない。

そして、私はラジオの
仕事を終え家に向かった....。

そして翌日....。
バスに揺られて学校についた。
前とは別に学校の景色はまったく違ってた....。

「きゃー!!莉華さんだぁ!!」

「私は莉華さんを信じてましたよぉ!!!」

「そうそう、さすが莉華さんですよ～」

と、汚い発言をしていた
女子達が寄ってきた。

「あ....ありがと....。」

私は顔が引きつってしまう。
そして、真也君が来て

「莉華....。」

悲しそうな顔をしてつぶやく....。
菜々美は私の背中を押して

「行ってきなっ」

と、小声でつぶやいて
微笑んでくれた。
私はコクッとうなずいて
真也君の所へ走っていった。

「真也君っ!!」

私は真也君に抱きついた。
真也君は鼻声で

「ごめん....ごめん...。
莉華...。疑ってごめん...。」

と、つぶやいて
抱きしめ返してくれた...。

私達2人は大きな拍手に包まれた。
私は今最高に幸せだ。

だが....すべての問題が解決したわけではないのだ。


※実話ではありません。（続く）