true love #13
- カテゴリ:自作小説
- 2013/02/28 17:57:01
=主な登場人物=
・森咲莉華…美人で有名なカリスマモデル。真也と付き合う。
・河野真也…学校では王子と呼ばれるほどのイケメン。莉華の彼氏。
・桃宮菜々美…可愛らしい女の子で莉華の親友。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…菜々美と莉華の幼馴染。イケメン。莉華が好き。
第十三章 『進展』
2人が行ってしまった後、私は一人で教室に上がっていった。
敦と菜々美の2人の雰囲気・・・すごく怪しく感じた。
「はぁ・・・・。」
忘れるって決めたのにこんなに悩みこむ私はバカだ。
つくづく思いながらため息をついた。廊下を歩いていると女子の話が聞こえたきた。
「今日は一時間目から体育だってぇ~…。」
「えぇっ…!?うわぁ~…終わった~…。」
この会話を聞いた私は
(一時間目から体育か......今日はつくづくついてないな.....。)
と、思いながらも重い足を教室へ向けて歩いていった。
―――――ガラッ。
「おはようございまーすっ......。」
暗い顔をしながら入ってくと女子に囲まれている真也君を見つけた.....。
それを見た私はまたもや はぁ.... とためいきをついて
(つくづくついてない.....。)
と、心の中でつぶやいて自分の席へ向かった。
私に気付いた真也君は ガタッ と立って私に近づいてきた。
「おはよー!!」
挨拶されても無愛想な顔をした私。
そんな私を察知したのか、真也君はニッと笑って
「土曜日は楽しかったねー。」
と言ってきた。
「はぁっ.......!?//////////」
顔を真っ赤にさせ、戸惑った。
急に顔を赤面させ、恥ずかしがってる私を見ながら真也君は
「大丈夫、俺は浮気なんかしないから~」
と、からかうかのように笑った。
「もー!!!!」
軽くポカポカと殴った。
「えっ.....、あの2人って仲良かったの.....!?」
「やばい、めっちゃ目に良すぎなんですけどー!!!!」
「聞いてみるっ??」
「うんっ!!!!」
女子が タッタッタッタ..... っと近づいてきた。
そして次の瞬間、ビックリする発言を口にした。
「あのっ、2人って付き合ってるんですかー!?」
「え??」
いきなりぶっ飛んだ質問に目が丸くなった。
そして固まってしまった私。
「どうなんですかー!?」
ワクワクしたような笑顔で問いかけてくる.....。
しだいに私は恥ずかしくなってうつむいた。真也君を横目で見ると.....
ニヤニヤしていた....。何を考えているか怖い....。
そして次の瞬間───────.......
私の肩を ガシッ とくんで
「いやー、そーなんだよー!!まさかこんな早くバレるとはなー!!!」
(..........!?)
私は真也君の顔を見て目をでっかくさせて驚いた。
そんな私に気付いた真也君はニヤッと笑った。
恐る恐る女子達の顔を見ると......
目をキラキラさせて
「キャー!!!やっぱりそうなんですねぇ~!!!!」
と大きな声を出した。この女子達絶対広めそうだな.....。
なんかすんごくイヤな予感がしてきた.....。
女子達は2人顔を見合わせて嬉しそうに笑いながら
「「末永くお幸せにしてくださいね~!!」」
と、2人ではもって嬉しそうに笑いながら走って帰っていった。
すごくイヤな予感がするのは私だけじゃないはずだ......。
「あの子達広めそーだなー!!」
と、嬉しそうにニコニコ笑う。
どうやらあせってるのは私だけだったようだ....。
そして、一時間目は体育。
私は体操服に着替えて、体育館へ行った。
体育館に着くと、菜々美は向こうっかわで新しい友達と話している。
私は一人でいた。菜々美をみつめても何も始まらないのに......。
「あのぉ~、莉華さんっ、一緒にお話しませんかっ??」
私の体操服を ツン っと引っ張って笑顔で話しかけてきた女子達。
私は笑顔をつくって
「うん、いいよ。」
と答えた。
女子達は嬉しそうに両手を合わせて
「キャー!!嬉しいー!!」
と、皆で顔を見合わせて嬉しがっていた.....。
そして、数分後..... 授業が始まった。
「はーい、じゃあ今日はバスケやるよー!!チーム分かれて!!!」
体育の先生の声が体育館に響く......。
チーム分け.....私はここぞとばかりに菜々美の元へいそいそと行った.....
・・・・・・・・・が
「莉華さん!!私たちと一緒にチーム組んでくださいよ~!!!!」
女子達が私の腕を引っ張った。
「えっ.....?あ.....でも......」
戸惑う私にはおかまいなく、女子達は自分達のチームへと引っ張っていった。
菜々美とは別チームになってしまった。
そして、試合が始まった.......。
ドンドンドンドンドンッ......!!! キュッキュッキュッ!!!!
講堂に鳴り響くドリブルの音と足音.....。
「莉華さんっ!!!!!」
パシュッ.....!!!
私にボールが渡った。
私は ドンドンドンッ!!! っとドリブルをして
「エイッ.......!!!」
バシュッ!!!!!!!!!
ゴールが決まったと同時にチーム関係なく声援が響く.....。
パッと菜々美を見ると、菜々美だけ声援をしていなかった......。
それを見て落ち込む私.....。
あと何回これを繰り返すんだろう......。
そして授業が終わった後......。
女子達が私の周りにワラワラと来た.....。
「莉華さんっ!!最高でしたっー!!!!」
「本当っ、本当っ!!!!!どうやったらあんなうまくなれるんですかー!?」
と皆騒ぐ。
「あはははっ、そんな事ないよぉ~.......。」
私は顔が引きつってしまう......。
すると前からすごい足音が聞こえてきた。
タタタタタタタタッ......!!!!
───────────ガチャッ....!!!
「見つけたっ!!!森咲莉華っ!!!」
息を切らして、来たのは3年生の先輩。
先輩は胸に手をあてて
「君のさっきのバスケ見たよ!!!......よかったらうちのバスケこないっ??」
「えっ.....!?私がですかっ.....!?」
私は自分に指をさして目をでかくさせ、驚いた。
先輩は コクッコクッ!!! と勢いよくうなずいた。
「えー、でも.....撮影とかあるんで.....」
「あぁ~、そーだよねー..... うん、わかったごめんね~!!!」
先輩は タタタタタタッ..... っと帰っていった。
女子達はまたもや顔を見合わせて
「すっご.....キャプテン直々のスカウトっ.....!?」
「やっぱ莉華さんは違うわー!!!!!」
そういわれるとなんか気まずい..... 菜々美はいつもこんなとき隣でつらそうな
顔をうかべて、無理に笑う。
バカみたいによみがえってきたこの思い出.....。
よみがえらせた思い出にため息をつく私.....。
(いつまでこんなの続けなきゃいけないんだろう.....。)
と、心の中でつぶやいた。
そして皆がゾロゾロと帰った後、体育館には菜々美と私だけ残った。
とても気まずい.......。
私が帰ろうとした瞬間──────────......。
「ねえ、莉華.... ちょっと話さない.....??」
と言ってきた。
声をかけられてすごく嬉かった.....。
「うっ....うんっ......!!!」
気まずい気持ちと嬉しい気持ちが交差する.....。
誰もいない体育館の中.....菜々美と私はしっかり向き合わせた。
※実話ではありません(続く)
あはは、拓斗は主人公ですからね〜
んー、空は拓斗の気持ち全然気づいていないようで...
以外と空は鈍感ですね(笑)←
なんか、ヤバそう。
とにかくヤバそう...
菜々美ちゃん落ち着いて(笑)