Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #11

✿主な登場人物✿
・森咲莉華…この物語の主人公。美人のカリスマモデル。本当の恋がわからない。
・河野真也…まさに学校の王子のイケメン、完璧。莉華と同じ学校。
・桃宮菜々美…莉華の親友で幼馴染。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…莉華と菜々美の幼馴染。イケメンと近所で有名。莉華が好き。

第十一章 『幸せな初デート』

そして待ちに待った土曜日・・・・。
私は小さな鏡を片手に待ち合わせ場所で必死に前髪を直していた。

「こっちにこうやって・・・」

前髪がやけにはねた今日・・・。
私は必死に必死に手ぐしで直していた。

「よしっ!!!OK!!!!」

手ぐしだったが、なんとか前髪がまとまった。
コーディネートだって、変装だって、完璧のはず。

「おーい!莉華ぁ~!」

向こう側から大声で呼んできた真也君。

「ちょっ!!!!真也君!!!!」

笑顔で駆け寄ってくる真也君だが、周りはザワザワしてきた。

「え??今あのイケメン君…”莉華”って言わなかった??」

そりゃそうなる。
あんな大声で”莉華”なんてよんだらそりゃっ・・・・。

「えっ、待って…もしかしてモデルの莉華!?」

周りの人達はいっせいに私をグルリと見て

「きゃぁぁぁあ!!!本物ぉ!?」

「やだー!!!ファンなんです!!!サインくださ~い!!!!」

と、大勢の人達が私に近づいてきた。
戸惑う私の手をギュッと握って真也君は走った。

「えっ、ちょっ・・・真也君っ・・・!?」

私が驚いた表情で真也君を見つめていると、次第に真也君はこっちを向いて

「ごめんな!!!俺のせいで!!!」

と、言った。
そして、そのまま走って逃げること10分

「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」

私は息切れしていた。

「ごめんごめん、いやー、なんかいつもの莉華と違うくてドキドキしちゃって・・・思わず」

と、言う真也君・・・。
私はその言葉にドキッとした。

「うっ・・・ううんっ・・・//////」

私が赤面していると、真也君は クスッ と笑って

「今日のコーデちょーいい。」

「へっ??」

「ちょークール系でいいと思うよ」

と微笑んだ。
めっちゃキュンキュンしたし、ドキドキした。

今日のコーデはデニムライダースに黒の太ももより少し下のワンピースに生足で足の少し上までのこげ茶色のブーツあと赤いカバンと化粧少々。

そして変装のため、デカイサングラスをかけている。(というかかけた。)

「大丈夫、次は気つかうから!!ほらっ、いこっ??」

と、手を差し伸べてくれた。

「うんっ!!!」

私はその時、満面の笑みで差し伸べてくれた手を握った。

そして、駅に乗って電車にゆられ着いたのは・・・。

「水族館っ~!!!!!!」

私は海の生き物が好きだからテンションがあがった。

「やっぱ初めてのデートスポットはここだろ?」

と、ニッと笑った。
私はその笑顔を返すように

「うんっ!」

と、心底笑えた。

「よしっ!!!!じゃあ行くぞっ!!!!」

「オー!!!!」

そして、中に進んでいくこと10分。

「やっと入れたね…」

「込んでるからなー。」

今日は土曜日ということもあり人がギュウギュウづめだった。

「ねえねえっ、ペンギン見に行かないっ!?」

「おお、そーだな、ペンギン行くか!!!」

私たちはペンギンの場所へ移動した。

「キャー!!ちょー可愛いっ!!!」

ペンギンがペチペチと歩いてるところだった。
すごく可愛い・・・。

「おっ、ペンギンってこんなに小さいんだなー。」

「うんっ、あっ、イルカショーあるよ!!!」

「お、マジで!?よっしゃ!!イルカショーに行くか!!!!!」

私たちはイルカショーを見に行った。

そして、イルカショーが終わり........。

「あー!!イルカ可愛かったねー!!!」

外に出た私は伸びしながら言う。
真也君は私を見ながら微笑んで

「莉華が楽しそうでなによりだよ」

とつぶやいた。

「へっ・・・??//////////」

真也君の発言にドキドキした私。
そして、2人は気まずいムードになってしまった…。

真也君はうつむかせていた顔をパッと上げて

「おっ…俺、ジュース買ってくるわ!!!そこで待ってて」

とそそくさと行ってしまった。

真也君がいない間にベンチに座って鏡で顔の赤さを確認する。
案の定すごく赤かった……。
私はあわてて心を落ち着かせた。

「フゥ~・・・フゥ~・・・」

まあ、すぐになおるわけじゃないけどね…。

ポンポン

斜めから誰かが私の肩を叩いた。

「…………?」

振り向くと知らない大学生の人が2人。

「ねーねー、君可愛いねー。」

と、言ってきた。

「えっ……??」

知らない人にいきなり声をかけられるのは気まずい…。
しかもなんかこわそーな人達だしっ……。

「俺たちいまからカラオケ行くんだけど君もどうっ??」

と、言ってきた。
これは世間で言うナンパ…か…。

私は笑顔を作って

「すみませんっ、私今日忙しいのでっ・・・」

「えー??嘘、暇そーじゃん、ねっ??いいじゃん俺らと━━━━━」

「莉華」

後ろからグイッと手を引っ張ってくれた真也君。

「真也君っ・・・!!!」

私は思わず顔がほころぶ。

「ちっ、男連れかー。」

男たちは帰っていった・・・・・。

「ありがとう!!真也君っ!!」

「おう、じゃあ、帰るか。」

真也君は少しつらそうな表情を浮かべていた。
どしたのかな・・・??

そして、また電車にゆられて家に帰った。
歩くこと数分・・・真也君の家についた。

「今日はありがとうっ、真也君」

私はニコッと微笑んだ。
まだ別れたくないけど・・・仕方がない・・・・。

「……あのさ、俺まだ別れたくないんだけど。」

と、つぶやいた。

「えっ・・・・!?」

私と思ってたことが一緒でおもわず顔がほころんだ。
私は勇気を振り絞って

「わっ…たしもっ…」

と言った。
真也君は私の頭をなでて

「泊まって行くか??」

と聞いてくれた。
私は パァッ と笑顔になってそのまま

「うんっ!!!!」

とうなずいた。
家の中に入ると前とは変わってない様子。

そして、リビングのソファの横に立って

「わー、本当にいつも綺麗なんだねっ」

と私が微笑んでふりかえると真也君はつらそうな顔をしていた。

「・・・・・・真也君??」

私が近くまで顔をうかがいに行くと次の瞬間━━━━・・・

ドンッ!!!!

「キャッ・・・・」

ドサッ・・・・・・・・・。

ソファに押し倒され、今真也君が上にいる状態。

「莉華……」

と、甘い声を出した。
私・・・は頭が混乱した・・・・。

このままどうなるの………!?


※実話ではありません(続く)

家の中で豹変した敦。
莉華はどうするっ!?




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