true love #11
- カテゴリ:自作小説
- 2013/02/27 14:26:00
✿主な登場人物✿
・森咲莉華…この物語の主人公。美人のカリスマモデル。本当の恋がわからない。
・河野真也…まさに学校の王子のイケメン、完璧。莉華と同じ学校。
・桃宮菜々美…莉華の親友で幼馴染。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…莉華と菜々美の幼馴染。イケメンと近所で有名。莉華が好き。
第十一章 『幸せな初デート』
そして待ちに待った土曜日・・・・。
私は小さな鏡を片手に待ち合わせ場所で必死に前髪を直していた。
「こっちにこうやって・・・」
前髪がやけにはねた今日・・・。
私は必死に必死に手ぐしで直していた。
「よしっ!!!OK!!!!」
手ぐしだったが、なんとか前髪がまとまった。
コーディネートだって、変装だって、完璧のはず。
「おーい!莉華ぁ~!」
向こう側から大声で呼んできた真也君。
「ちょっ!!!!真也君!!!!」
笑顔で駆け寄ってくる真也君だが、周りはザワザワしてきた。
「え??今あのイケメン君…”莉華”って言わなかった??」
そりゃそうなる。
あんな大声で”莉華”なんてよんだらそりゃっ・・・・。
「えっ、待って…もしかしてモデルの莉華!?」
周りの人達はいっせいに私をグルリと見て
「きゃぁぁぁあ!!!本物ぉ!?」
「やだー!!!ファンなんです!!!サインくださ~い!!!!」
と、大勢の人達が私に近づいてきた。
戸惑う私の手をギュッと握って真也君は走った。
「えっ、ちょっ・・・真也君っ・・・!?」
私が驚いた表情で真也君を見つめていると、次第に真也君はこっちを向いて
「ごめんな!!!俺のせいで!!!」
と、言った。
そして、そのまま走って逃げること10分
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
私は息切れしていた。
「ごめんごめん、いやー、なんかいつもの莉華と違うくてドキドキしちゃって・・・思わず」
と、言う真也君・・・。
私はその言葉にドキッとした。
「うっ・・・ううんっ・・・//////」
私が赤面していると、真也君は クスッ と笑って
「今日のコーデちょーいい。」
「へっ??」
「ちょークール系でいいと思うよ」
と微笑んだ。
めっちゃキュンキュンしたし、ドキドキした。
今日のコーデはデニムライダースに黒の太ももより少し下のワンピースに生足で足の少し上までのこげ茶色のブーツあと赤いカバンと化粧少々。
そして変装のため、デカイサングラスをかけている。(というかかけた。)
「大丈夫、次は気つかうから!!ほらっ、いこっ??」
と、手を差し伸べてくれた。
「うんっ!!!」
私はその時、満面の笑みで差し伸べてくれた手を握った。
そして、駅に乗って電車にゆられ着いたのは・・・。
「水族館っ~!!!!!!」
私は海の生き物が好きだからテンションがあがった。
「やっぱ初めてのデートスポットはここだろ?」
と、ニッと笑った。
私はその笑顔を返すように
「うんっ!」
と、心底笑えた。
「よしっ!!!!じゃあ行くぞっ!!!!」
「オー!!!!」
そして、中に進んでいくこと10分。
「やっと入れたね…」
「込んでるからなー。」
今日は土曜日ということもあり人がギュウギュウづめだった。
「ねえねえっ、ペンギン見に行かないっ!?」
「おお、そーだな、ペンギン行くか!!!」
私たちはペンギンの場所へ移動した。
「キャー!!ちょー可愛いっ!!!」
ペンギンがペチペチと歩いてるところだった。
すごく可愛い・・・。
「おっ、ペンギンってこんなに小さいんだなー。」
「うんっ、あっ、イルカショーあるよ!!!」
「お、マジで!?よっしゃ!!イルカショーに行くか!!!!!」
私たちはイルカショーを見に行った。
そして、イルカショーが終わり........。
「あー!!イルカ可愛かったねー!!!」
外に出た私は伸びしながら言う。
真也君は私を見ながら微笑んで
「莉華が楽しそうでなによりだよ」
とつぶやいた。
「へっ・・・??//////////」
真也君の発言にドキドキした私。
そして、2人は気まずいムードになってしまった…。
真也君はうつむかせていた顔をパッと上げて
「おっ…俺、ジュース買ってくるわ!!!そこで待ってて」
とそそくさと行ってしまった。
真也君がいない間にベンチに座って鏡で顔の赤さを確認する。
案の定すごく赤かった……。
私はあわてて心を落ち着かせた。
「フゥ~・・・フゥ~・・・」
まあ、すぐになおるわけじゃないけどね…。
ポンポン
斜めから誰かが私の肩を叩いた。
「…………?」
振り向くと知らない大学生の人が2人。
「ねーねー、君可愛いねー。」
と、言ってきた。
「えっ……??」
知らない人にいきなり声をかけられるのは気まずい…。
しかもなんかこわそーな人達だしっ……。
「俺たちいまからカラオケ行くんだけど君もどうっ??」
と、言ってきた。
これは世間で言うナンパ…か…。
私は笑顔を作って
「すみませんっ、私今日忙しいのでっ・・・」
「えー??嘘、暇そーじゃん、ねっ??いいじゃん俺らと━━━━━」
「莉華」
後ろからグイッと手を引っ張ってくれた真也君。
「真也君っ・・・!!!」
私は思わず顔がほころぶ。
「ちっ、男連れかー。」
男たちは帰っていった・・・・・。
「ありがとう!!真也君っ!!」
「おう、じゃあ、帰るか。」
真也君は少しつらそうな表情を浮かべていた。
どしたのかな・・・??
そして、また電車にゆられて家に帰った。
歩くこと数分・・・真也君の家についた。
「今日はありがとうっ、真也君」
私はニコッと微笑んだ。
まだ別れたくないけど・・・仕方がない・・・・。
「……あのさ、俺まだ別れたくないんだけど。」
と、つぶやいた。
「えっ・・・・!?」
私と思ってたことが一緒でおもわず顔がほころんだ。
私は勇気を振り絞って
「わっ…たしもっ…」
と言った。
真也君は私の頭をなでて
「泊まって行くか??」
と聞いてくれた。
私は パァッ と笑顔になってそのまま
「うんっ!!!!」
とうなずいた。
家の中に入ると前とは変わってない様子。
そして、リビングのソファの横に立って
「わー、本当にいつも綺麗なんだねっ」
と私が微笑んでふりかえると真也君はつらそうな顔をしていた。
「・・・・・・真也君??」
私が近くまで顔をうかがいに行くと次の瞬間━━━━・・・
ドンッ!!!!
「キャッ・・・・」
ドサッ・・・・・・・・・。
ソファに押し倒され、今真也君が上にいる状態。
「莉華……」
と、甘い声を出した。
私・・・は頭が混乱した・・・・。
このままどうなるの………!?
※実話ではありません(続く)
家の中で豹変した敦。
莉華はどうするっ!?