Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #8

✿主な登場人物✿
・森咲莉華…この物語の主人公。美人のカリスマモデル。本当の恋がわからない。
・河野真也…まさに学校の王子のイケメン、完璧。莉華と同じ学校。
・桃宮菜々美…莉華の親友で幼馴染。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…莉華と菜々美の幼馴染。イケメンと近所で有名。莉華が好き。

第八章 『幸せな感情に絡む感情』

幸せだったあの日から一日がたち…その日は学校だった。

玄関から出て進んでゆくと......

「あれっ…?」

待ち合わせ場所に菜々美.....
いるのは当たり前なのだが、いつもより早い....。
待ち合わせ時間まであと数分はある。

・・・・と、私がグルグル考えてると菜々美は私に気付いた。

「莉華・・・。」

立ち上がって私のほうへと足を運んできた。
そして、私の前に立って鋭くて、突き刺さる刃のような眼差しをこちらに向けながら

「話したいことがあるの…、いい?」

と言ってきた。
待ち合わせ時間までだいぶあるし、今から行っても門が開いてない。
・・・・・・言い逃れはできない。

私はその眼差しをしっかりと見て、

「うん、わかった…話そう…。」

と、しっかり答えた。
だいたい何の話かは予想がつく・・・。
きっと”あの話”だろう・・・。

菜々美はゆっくり腰を下ろして、口を開き始めた。

「率直に聞くけど…莉華は敦が好きなの?」

と、聞いてきた。

私はその質問に今はしっかり胸張って答えれる。
私はしっかりと菜々身の目を見ながら

「好きだけど、そういう好きとは違う。 幼馴染として好きだよ。」

と、答えた。
・・・だけど菜々美は辛そうな顔をした。

菜々美はうつむいて

「……莉華はさ、単純に考えてるんじゃない?好きとか嫌いとか…。」

と、つぶやくように私に問いかけた。
さっきまで強気だった菜々美はどこへ行ったのだろう……?

今までの私だったらこの問いかけに答えれなかったけど……。
今ならハッキリといえる。

「そんなんじゃない。私は敦に恋心を抱いてない。単純になんか考えてない。」

ハッキリ言った.....。
だが、私がハッキリ言うほど菜々美は辛そうな顔を浮かべるのだ。

菜々美はジワッ....と涙が出始めていた。

「えっ…、菜々美…?」

戸惑う私を睨んで菜々美は涙を流しながら

「なんで莉華は何も想ってないのに敦に好きって言ってもらえるの!?私のほうが…私のほうが…ずっと想ってきたのに……。」

そう涙を流して、右腕のブレザーで涙をぬぐいながらどこかへ走り去ってしまった.....

「なっ・・・菜々美っ・・・!!」

左手を伸ばした私だが、それ以上は追いかけられなかった・・・。
そんな自分に気がついたとき、情けなくてしかたがなかった………。

私はどうすればよかったの・・・?
私はどうすればいいの・・・?

その問いかけだけが私の頭をグルグルと回転するのだった.....。

ポンポン「莉華っ」

私の肩を二回叩いた相手は

「真也君・・・。」

真也君だった。優しい微笑みを浮かべながら私の隣に座った。

「昨日はありがとう…久々に楽しい家での生活おくれたよ。」

「そう…、よかった…。」

幸せそうに微笑む真也君を見て少し気が落ち着いた私。
だが、真也君はいつもと違う光景に気付いた様子。

「あれ?桃宮は?」

今の私にはキッツイ質問だが…私はうつむきながらも

「菜々美は……少し前にあったんだけど…私がキズつけちゃってどっか行ってしまった」

と、しっかり答えた。
元気がない私に気付いた真也君は私の背中をポンポンとなでて

「大丈夫、すぐ仲直りできるよ。」

と微笑んでくれた。
その微笑みだけでなぜか私は

「うんっ…頑張るっ…!」


と、勇気を取り戻せたのだった………。

そして、数分後、バスが来てバスで学校へ移動した。


-学校-

教室に入って教室を見渡すと

「あっ・・・・・・・」

菜々美は座って読書していた。
ホッとした私は席に向かおうとした、すると━━━━・・・・・

「莉華さんっ!今度一緒にプリクラ撮りに行ってくれませんっ?」

「そーです、そーです!うちらにポーズの仕方とか教えてくださいよ~」

と、近づいてきた女子同級生。
席に座りたいのになかなか座れない.....。
すると、一緒に来てた真也君が

「ハイハイ、君たちっ、そろそろ本鈴なるから座って?」

と、言って座らせてくれた。
周りにいなくなった後、私は席に着いた。

いつも話しかけてきてくれる菜々美はずっと黙ったまま.....。
空気が重い・・・・・。

そしてこのまま時は流れ・・・・・・・・

-4時間目:国語-

「んー・・・、どーしよー・・・」

私が悩んでると前の本棚の隙間から見えた目....
相手はちょいちょいと手招きしている。

私は小走りでその本棚へ行き・・・・
相手は真也君だった。

「莉華、見ろよ。」

真也君が差し出したのはシンデレラの本だった。

「へぇー・・・真也君ってこういうのに興味あるの?」

と聞くと真也君は笑いながら

「いや、これって俺らに似てねえ?」

と言った。

「ん?そーかなぁ?」

「まあ、言っても出会いかただけどね?」

と、微笑んだ。私は

「あっ・・・・・」

と、思い出した。

そういえばあの日…真也君が肩をぶつけてきてそして真也君が落とした財布の
名前見て…そっから始まったんだよね…。

確かにシンデレラがガラスの靴を落として、王子様と結ばれた話に似てるかもっ…

「フフッ…確かにっ」

私はそう考えると真也君との出会いにもトキメキを感じた。

「シンデレラみたいに俺らも末永く幸せに暮らそうぜ。」

と微笑みながら頭をポンポンとなでてくれた。
私はすごくドキドキした。・・・・人目がなくてよかっただけまだ救いだった。

「はいはい、みなさぁ~んっ!そろそろ本片付けちゃいましょぉ~!」

「「「はぁーーーい」」」

こうして、この時間は終わった.....。

私が帰ってる途中・・・・・・・・・

(あっ・・・忘れ物しちゃった・・・)

筆箱がないのに気付き、図書室に取りにいった。すると

「━━━━━━━━なの?」

菜々美の声が聞こえた、そして

「━━━━━だから。」

敦の声が聞こえた・・・。

「…じゃあ、敦はやっぱり昔から莉華が好きだったって事っ!?」

急に聞こえた菜々美の荒れた声.......

「そうだ、俺は昔から莉華が好きだった…。」

敦が答えると、菜々美はこぶしを握り締めて

「しらんぷりはやめてよ……私の気持ち…気付いてるくせに…」

と、涙をポタポタ床に落とした。

敦は唇をかみ締めて

「ああ…知っていた…ずっと前からっ……。」

といって、頭を下げて

「ごめん・・・菜々美・・・。」

と、謝った。
すると、菜々美は敦の両腕をつかんで

「莉華は今、真也って男と付き合ってるんだよっ!?それなのにっ…それなのにっ…」

つかむ力は次第に強くなり━━━━・・・・・
うつむきながら

「まだ好きだって言うの………?」

「ああ…それでも好きだ。」

と、ハッキリ言った。
私はビックリした…ビックリしてそれ以上聞けず、走って教室へ戻っていった。

そんな…まさか敦がずっと私への気持ちを隠して過ごしてきたって言うの・・・?
じゃああの時も・・・?あの時も・・・?あの日も・・・!?

私の頭は思い出と共に、あの日も私を好きだったのかという疑問が飛び交う....。

頭がおかしくなりそう・・・

私は、教室に戻る前に人気のない、4階廊下でしゃがみこんでいた。
頭の中で飛び交う質問と思い出が聞こえぬよう、耳をふさぎながら━━━・・・・。


※実話ではありません(続く)


アバター
2013/02/28 18:55


シンデレラッ♡!!
aichaさん乙女チックなこと描きますね〜
そしてそして、莉華ちゃんね...
幼馴染として好きって...
敦君のことが好きな菜々美はどうしても辛いですよね
しかも、敦君...
バッサリ言っちゃいましたね...
オロオロ((+_+))
でも、それくらい好きだったってことなんですね
なら敦君にも納得。
アバター
2013/02/25 19:02
あー複雑!

続き楽しみです!



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